最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

漫画『はっぴーえんど』が注目

2019年10月03日 11時18分34秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
8月23日掲載のタイトルは「漫画『はっぴーえんど』が注目」。



 小学館発行の青年コミック誌「ビックコミック」に連載中の「はっぴーえんど」が医療関係者の注目を集めている。函館出身の漫画家、魚戸おさむさんが描く作品は函館の「あさひ在宅診療所」の医師、天道陽(てんどう あさひ)が主人公だ。
 天道は将来を嘱望された外科医だったが、妻の理絵を(彼女が望まない)苦しいがん治療で失った。妻の死後は国境なき医師団としてアフリカ・南スーダンに渡るが、「幸せな最期」の答えを求めて日本へ戻る。鹿児島県与論島での体験から在宅医になることを決意、函館で在宅診療所を開業。近づく「死」と、まだ続く「生」と向き合いながら、患者のもとを巡る日々を続けている。
 8月4日に発売された第7巻では一人暮らしのステージ4の肺がん患者と兄、乳がんで余命宣告を受けた41歳の母親と娘など、最期を自宅で迎えたいと願う患者と家族の葛藤、天道医師の活躍が描かれている。
 医療関係者からはリアルな在宅医療の世界の表現に高い評価を受けているが、救急搬送や死亡診断書などさまざまなテーマも取り上げている。第5巻では市内中道のR病院とそっくりの病院で、家族に患者の病状を説明しているのはK医師によく似ている。
 幸せな最期とは何か。医療者は患者の最期にどう向き合うべきか。天道医師は函館の地で問い続けている。(メディカルはこだて発行人・編集人)



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