海外のニュースより

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「ホワイト・ハウスは、世界市場の混乱を退ける」と題する『ワシントン・ポスト』紙の記事。

2007年03月01日 | 国際経済
 ホワイト・ハウスと連邦準備銀行のベン・バーナンキ議長とは、昨夜、世界中を駆けめぐった混乱したトレードの二日目の後で本格的な株式市場のクラッシュの恐怖を沈静化しようと試みた。
 ロンドン市場が連続して3桁の数字の下落を記録し、ウオール街が2001年9月11日以来、最大の投げ売りから損失を取り戻そうと努力することと時を同じくして、ホワイト・ハウスは、世界市場における急落を退けた。
 ホワイト・ハウスの経済諮問会議の議長であるエドワード・レイジアは、下院で、米国政府の高官達は異なるファクターに注目したが、急激な下落に対する決定的な理由を見出さなかったと述べた。
 「昨日起こったことは、異例のことであったように見える」とレイジアは述べた。「それが経済におけるファンダメンタルズのどれをも反映しているとは考えない。」
 この論評は、アメリカ経済の最近のデータが昨年の四半期のGNPの伸び率が年率3.5%から2.2%に下方修正されたのが明らかになった後で出された。
個別のデータは、米国における新築家屋の販売数が一月に前月より17%下落したことを暴露した。それは一ヶ月の下落率としては、この13年間で最大であった。
連邦準備銀行のバーナンキ議長は、議会での証言で、株価がダウジョーンズ平均で415ポイント下落したことは、米国の中程度の成長についての中央銀行の見解に不利な影響を与えなかったと述べた。
「私の見解では、あらゆる新しいデータを考慮しても、私が数週間前に議会で報告して以来、米国経済に対するわれわれの予想に実質的な変更はない」とバーナンキ議長は述べた。
ウオール街では、株式は投資家が売りすぎを取り戻そうとして、利益を転記しようと初期の二日酔いから立ち直った。
ニューヨークでは、昼食時間までに、ダウジョーンズ平均は、65ポイント上昇し、12,300ポントを記録した。
しかし、ロンドンでは、分け前の小康はなく、英国の主な指標であるFTSE100は、火曜日の150ポイント下落に続いて、114.6ポイント下落して、6171.5ポイントを記録した。
ボストンの「パイオニア投資マネージメント」のファンド・マネージャーであるジョン・ケイリーは、「人々は、昨日の市場崩壊の瓦礫の中で買うのに良い物件を探して、探し回っている」と述べた。
世界最大のDIYのリテイラーである「ホーム・デポット」の2007年末か2008年初めまで、米国の住宅市場には改善は見られないという警告を含めて、暗鬱な企業のニュースにもかかわらず、市場は再び前進している。
「商務省」からの数値は、一月中の住宅販売総数が前月に比べて16%落ちたことを示した。これは過去13年間で最大の落ち込みである。
[訳者の感想]昨日の株式価の下落の原因は、どうも米国での1月の住宅販売総数の落ち込みに原因があるとこの記事は主張しているようです。
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