MVCメディカルベンチャー会議

The United Doctors of Innovation ☆ http://mvc-japan.org/

第1回 D-Lunch の報告

2007年09月30日 | MVCパワーランチ
歯科業界の現状を学ぶため、メディカルコミュニケーションズ株式会社の原島功氏(代表取締役社長)に、歯科業界の現状とリレーションマーケティングについて、善利光雅氏(WEBコンサルタントマネージャー)にインターネットを活用したマーケティング手法について講演いただきました。


①会社概要
メディカルコミュニケーションズ株式会社は、平成16年10月に設立した歯科医療専門のマーケティングカンパニーです。『歯科へ行こう!!』のポータルサイトを運営しています。『歯科へ行こう!!』の月間PV(ページビュー)は約57万回、一般会員数約4万件のデータベースを保有しています。患者データベースを基に、歯科医院経営のサポートをしています。また、日本で初めてとなる歯科医院でのポイントシステムを展開しています。

歯科医療専門検索サイト『歯科へ行こう!』
インプラント治療の料金・治療期間サイト『インプラントへ行こう!』
審美歯科・ホワイトニグの料金・クーポンサイト『審美歯科へ行こう!』
矯正歯科治療の料金・治療期間サイト『矯正歯科へ行こう!』


②歯科業界について
全国の歯科医院数が66000件に対し、コンビニ数は約40000件です。歯科医院はコンビニの約1,5倍存在しています。この数字から、歯科業界はかなり厳しい状況であることが分かります。開業数は以前横ばいですが、閉院数は年々増加しています。歯科医院数が多くなり需要と供給が崩れています。

③歯科医院経営について
歯科医師会の調査によると平成16年の一日の平均患者数13,5人でした。平成6年は、25,9人であり10年間で10名減少しています。10名以下になることも予想されます。さらに、歯科保険点数が減少してきているため収益も減少しています。

④アンケート結果について
当社がインターネット上で行ったアンケート結果は以下の通りでした。約1000名の会員の方からの回答をいただきました。
1:患者さんの満足度
一般診療においてはほぼ満足していますが、自費診療では満足度が低い傾向がありました。理由として、治療期間が長い・治療費が高い・痛みがあるというものでした。
2:患者さんの来院媒体
一般診療(保険診療)では、70%が口コミであり、インプラント・矯正・審美などの自費診療ではインターネットが70%です。いかに効果的なプロモーションをするかが重要です。
3:患者さんの知りたい事
70%程度の患者さんが治療費・治療期間についての情報を求めています。矯正においては、症例数が重要となっています。設備・資格・経歴などは、患者さんにとってあまり重要ではありません。


⑤WEBについて
画面を介してコミュニケーションの取れる唯一のメディアであるため、ユーザーが主体となり情報発信できるものです。WEBの登場によって消費者の行動に変化が起こりました。AIDMA理論からAISAS理論への移行です。利用者はまず行動を起こし、検索を行います。しかし、記憶するということがなくなりました。ホームページを作る際には、利用者に検索・共有してもらうことが重要です。

⑥最近のWEBについて
以前は、名刺程度として作成されていましたが近年では広告として用いられています。最近では、CMとWEBを連動して使用されるようになりました。このようなWEB誘導CMは昨年の10倍増え、メディアミックスが行われています。

⑦成功するホームページについて
ターゲットがはっきりしている事・ホームページの目的がしっかりしている事・ホームページを介してターゲットが問題解決できる事・この3点が成功するホームページの要素になります。ただ、現在の歯科医院の多くのホームページは、名刺程度の位置づけになっています。

⑧今後のWEBについて
検索と広告提供のパーソナライズ化、垂直型検索の成長、検索と発見の提案、モバイル検索、人工知能へと今後発達すると考えています。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。