社長日記

日々の出来事や、感じることなど、思いつくままに・・

アマチュア第六話

2017-04-28 10:14:33 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

実は去年から今年にかけて、私は一つ心がけている事がありまして

 

それは

 

自分と、自分を取り巻く環境の中での自分の立ち位置を 俯瞰的に見る という事です

 

これ読めます? 笑

 

 

これは「 ふかんてき 」と読みます

 

40歳を超えましてですね

 

ふと思うわけです

 

自分は仕事や人間関係を通して、自分の人生の中で何がしたいのか?

もともと何がしたかったのか?

どうなりたいのか?

 

 

こんな大切な事を知らず知らずの内に考える事をやめてしまって

いつしか、今現在、自分に関わる「 しがらみ 」だけに流された時間を過ごしてはいないか?という事

 

自分の考える「 自分らしい自分 」なのか?

 

まぁ、時々こんな事をふと思うんですね

 

 

あ、ワタクシ病んでないですよ笑

 

もっともっと歳を重ねてから振り返ってみて、自分で決めた人生じゃなかったなぁ、なんて後悔をするのだけはいやなんですよね~

 

他人と関わる事が多ければ多いほど、多種多様な考え方や、思考パターンの影響を受けるわけですが

まぁワタクシ世代というのは、ある種の決めつけに似た考え方を一方的に押し付けられる事も多々あるんですけど

やはり、良いと思う所は勉強させて頂くにしても、全ては自分で決めたいと思うわけなんですね

 

ですが、この自分の事は自分で決めると言うスタイルを通すと、特に人間関係内では結構支障がありますがね 笑

 

 

関係ない所から関係ないのに攻撃されたりもします 笑

 

しかし、「 俯瞰的に自分を見る 」と言うのはやっておくべきだと思いますよ

 

お前はこうあれ、という他人の要望に応えても、それは要望する人にとって利するだけの存在でしかないですからね

 

 

 

アマチュア 第六話

 

 

 

 

(クリエイト西本です   先般よりの件、そろそろ決済日の指定を頂きたいのですが )

 

 

九入氏(くにゅうし)に対して、ある日私はこんなメールを送った

まだ、契約書に記載された所有権移転登記の日までは少しの時間があるものの、いまだ手付かずの状態でいて良い時期は

過ぎようとしていた

 

 

数時間後、九入氏より電話が鳴った

 

九入氏「 あぁ、九入やけど、西本さん、今どこかな? 」

 

「 私は、今、有田川町にいますが、どうしてですか? 」

 

平素から藪から棒な質問には慣れてはいるモノの、嫌な予感がした

 

九入氏「 そうか、遠方やな、ほな和歌山市に何時頃帰って来るかな? 」

 

「 夕方になると思いますが、なぜですか? 」

 

九入氏「 なぜですか?ってあんたが朝メール送ってきたんやないか!わし、買主に返事もらってきたんや! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなた正気ですか?

 

 

 

 

 

「 確かにメールはいれましたが、電話で済む話ではないですか? 有田川から戻って会う必要が有りますか? 」

 

九入氏「 まぁええわ、ほな決済日は今月の15日で頼むわ。場所は買主の指定する司法書士事務所で 」

 

 

チッと舌打ちが聞こえた後、九入氏は言い放った

 

「 今月の15日ですか?あと10日ほどですが・・・・ 」

 

と私が言いかけた所に、九入氏は畳み掛けてきた

 

九入氏「 いや、買主がそう言うてるんやから! 」

 

「 そうですか、こちらはそれでも全然構わないと思いますが、売主のスケジュールを一応確認します 」

「 それでは司法書士の住所と氏名を教えて頂けますか? 」

 

九入氏「 あぁそうして、いや、司法書士の名前はまた聞いとくわ 」

 

 

 

 

 

 

 

何でまだ聞いてへんねん

 

 

 

また聞いとくってなんやねん

 

 

 

こういう片翼的な仕事しかできない人には理解できないかもしれないが

決済日の日程だけを聞いても、時間も場所も司法書士の名前すら聞いていない以上

私が売主に伝える内容は、九入氏と同じレベルでしかない

つまり、たった今、私が九入氏に感じた「 お粗末感 」は、売主も同様に私に対して感じる事になる

 

 

 

 

 

 

巻き込み事故やないかい

 

 

 

 

「 いえ、司法書士の所在と氏名は今日中にご連絡をください。こういった連絡は、ある程度整理して売主に伝えたいと

思いますので 」

 

九入氏 「あぁ、はいはい、ほなまた電話するわ 」

 

「 すみません、私もこちらで今作業中ですので、司法書士から直接で構いませんので、私の事務所に名刺のファックスを

入れてくれるようにお伝え頂けますか? 」

 

九入氏「 そうか、ほなそういうとくわ、ファックス番号教えてくれるか? 」

 

 

 

 

この人何度手間やねん 笑

名刺渡したやろ・・・・

 

 

 

私は会話を続けることに辟易とし、ファックス番号を伝え電話を切った

 

しかし、私が言いたかったことはそんな事では無い

残り日数から逆算すると、融資を利用するのであれば、既に事前審査を終え、本申込みをもう済ませた上で

金融機関が「 この日あたりなら大丈夫でしょう 」程度の打ち合わせが済んでいなければならない

しかし、九入氏の態度からすれば、確実な日を指定する以上それ位の事は済ませているか、もしくは融資を利用しない選択を

買主と相談し、決定したと捉えざるを得ない

 

電話を切った後も、その点に関する不安感をぬぐえない私ではあったが、相手が年配でキャリアも長い不動産屋さんである以上

子供に対する様な質問の為に、再度九入氏に電話を掛ける事はためらわれた

 

 

 

次の日

 

 

私は送られてきた司法書士の名刺のファックスを見て電話を入れる事にした

売主が必要な物の一切を確認しておくためである

さすがに、司法書士事務所は手馴れていて、私が電話でその旨を伝えると、数分後には整理された内容の書面が

流れてきた

 

 

 

 

ふむふむ

 

 

相続案件で、しかも所有権が被相続人の名義のままである建物を解体する為の「滅失登記」の為に必要な物まで

書いてある

 

 

ふむふむ

 

 

 

 

司法書士はしっかりしてそうやな・・・・・

 

 

私は安堵し、全ての内容を売主に伝える為に内容を整理し始めた

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

 

司法書士から送られてきた文書の中で、私の目に止まった項目があった

私が売主側の業者で、九入氏が買主側の業者と言う風に別れていても

司法書士事務所によっては、買主さんが、移転登記にどれくらいの費用がかかるかの明細を送ってくれる事もままある

 

私が目にとめたのは、今回も上記の様に送ってきてくれている中の、買主側の費用明細であった

 

 

 

 

抵当権設定の項目と金額がない

 

 

 

融資は利用しないという事かな?

 

銀行融資を利用すれば、政策金融公庫などを除けば、間違いなく、融資を利用して買主が所有する事となる不動産に抵当権が設定され、

それを登記する為の費用というのは必ず買主が支払わなくてはならない

この項目がないという事は、すなわち買主は、手持ちの現金でこの契約に係る全額を支払うという事になるのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんとに?

 

 

 

 

 

これまでの流れを振り返ると、「 これは何かがおかしい 」と感じた

 

 

 

 

 

 

私の心の中のパトライトはゆっくりと回転し始めた

 

 

 

 

 

続く・・・・・

 

 

 

 


アマチュア第五話

2017-04-15 08:40:57 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

なんか、最近のニュースは現実の事とは思えないようなことが多いですね

 

国は文化や習慣、利害の立場が異なる人間の集まりですが

 

国というひとまとめのカテゴリーになると、中々折り合いがつかないですね

 

最近、集団心理という物がとても透けて見えるような気がします

 

歳のせいですかね?笑

 

攻撃される前にしなくちゃ

 

デマを飛ばさなきゃ

 

先にあいつをとりこまなきゃ

 

お前にとってもあいつは目障りだろ?

 

ささやいて

 

言いふらして

 

暗躍する 笑

 

人間関係なんていう物はひょんとしたきっかけで壊れたり、すぐに修復したりですが

 

しかし、行動した事実だけは

 

決して忘れられず

 

つじつまの合わない行動につながり

 

その国、その人のアイデンティティーとして

 

自分にも他人にも傷を残すんですね

 

米軍がフル装備で朝鮮半島に向かっていますが

 

今後百年に渡る傷を残さない様に、祈るばかりです

 

 

 

 

アマチュア 第五話

 

プルルル

 

「はい、西本です」

 

最後に話した日より数日後のお昼前、九入氏よりの電話を受けた

 

九入氏「 あ~契約書の押印終わったんで、渡したいんやけどな」

 

「分かりました、では和歌山駅の辺りで、昼過ぎに待ち合わせでどうでしょうか? 」

 

九入氏 「 その辺やったらどこの喫茶店かな? 」

 

「いえ、どこかの駐車場でお願いします 」

 

 

 

 

 

 

 

 

私は喫茶店でコーヒーを飲むのが好きではない

 

 

 

 

この方と長く話すつもりもない

 

 

 

九入氏 「 ほな、セブンイレブンの駐車場にしよか 」

 

「わかりました。では1時に向かいます 」

 

 

お昼過ぎ、現場に先に到着した私は九入氏が来るのを待った

 

約束の時間より少し遅れて到着した九入氏は、私とはまるで離れたところに車を停め

 

私を探しているようであった

 

私の車は意外に目立つ方である

 

この間、「 この車よ~走るんやってな^^ 」と話した時の記憶は、九入氏には既にないのかもしれない

 

そうとしか思えない行動を目の当りにした私は、反対側へ歩いて行こうとする九入氏に近づいて行った

 

「 ああ 」

 

と振り返った九入氏とは、この時はさしたる会話も行わず、「 有難うございました 」と書類を受け取りその場を後にした

 

 

 

 

 

 

書類は整った

 

 

 

売主・買主の意思を証明する売買契約書に双方の署名捺印が済み、この件は基本的には一件落着である

残すは残代金(といっても手付金をなしにしてくれとの買主の要望で、いわゆる全額なのだが)を買主より売主へ

支払ってもらう作業のみを残すだけである

 

 

 

ふう

 

 

 

なぜかため息が出た

 

九入氏よりは、残代金を渡す日は改めて連絡を入れると言われている

私としては現段階では、その指定日の連絡を待つばかりである

ひと段落ついた安堵感も冷めやらぬうちに、私は次に取り掛かり中の案件の為に準備を始める事にした

 

 

ちなみに契約書には、「 いつまでに残代金を支払う 」と言う日が記載されている

 

 

当然のことではあるが、その日までに行ってしかるべき動きという物がある

 

司法書士の指定

 

評価証明の取付け

 

金種の指定

 

振込口座の案内

 

日割り精算を行う物の計算

 

 

ざっとではあるがこういった作業である

 

逆算すれば、残代金を渡す日時の指定が最も先に来る 

 

だが、ひと段落ついたと思われたこの案件にはまだまだ落とし穴があったのだ

 

 

 

先程も記載したが、契約にはいつまでに、という指定日時がある

その日までの、双方が都合の良い日時に決済を行うという意味合いなのだが

その日まで二週間を切っているにも拘わらず、九入氏より決済日についての連絡がないのだ

 

 

あれ?

 

 

あんまり日数ないやん

 

ある日私はそんな事に気づいた

 

金融機関提出用って言ってたからローンは利用すると思われるのだが

 

先方は先方で、動いているはずである

 

経過についてとそれを踏まえた上での日時の指定がもう来ていなくてはならない辺りなのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌な予感がする・・・・・

 

 

 

 

 

私は九入氏に電話での催促を避け、あえてショートメールで連絡を入れる事にした

 

 

 

 

 

 

続く・・・

 

 


アマチュア第四話

2017-04-01 10:08:22 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

すごいですね~国会

 

籠池問題 わいわいやってます

 

この年になって「 忖度 」なんて言葉

 

初めて知りました  笑

 

まぁ先生方

 

国防

 

お願いしときますね

 

森友問題も面白いですが

 

基本どうでもよいので

 

 

 

アマチュア 第四話

 

 

「 まあどうぞ 」

 

九入氏の提示金額に合意した後、私は契約書と重要事項説明書を作り、売主の家にお邪魔していた

差し出されたお茶には手を付けず、私は早速、書類の説明をはじめた

 

売主「 しかし、西本さん、先方さん、中々の言い分ですね 笑 」

 

「 ええ、心情的には私はこの契約についてはどうかと思いますが、ご近所ですし、物別れになって他に売却しても

嫌がらせを受けても面倒ですしね・・・」

 

売主「 そうですね、まあでも、ご近所さんにはこの物件の前の所有者(被相続人)が住んでいた頃は、お世話にも

なってたかも知れないですし、これはこれで良かったと思ってますよ」

 

「 そうですか。取り持つ私としても、そうおっしゃって頂ければ、まだやりがいがあります 」

 

私の説明には特段何の質問もなく、極めてスムーズに署名捺印は済んだ

 

 

私は売主の家を出てすぐさま九入氏の携帯電話に電話をいれた

 

プルルルル

 

九入氏「 もしもし・・♪~♪♪~♪ 」

 

 

まったく私には関係の無い事だが、後ろで流れる喫茶店の音楽が聞こえた事に私は気分を害した

 

「 西本です、売主の署名捺印が終わりましたので、契約書類をお持ちしたいのですが 」

 

九入氏「 そうか、すまんな、ほんなら悪いんやけど、小表街道にスローライフっていう喫茶店あるんやけど、

そこで今お茶してるんで、悪いけど持ってきてもらえるかな 」

 

「 わかりました、これから向かいますので20分後には到着すると思います 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お茶してるってなんやねん

 

 

 

 

 

 

意味不明な不快感に襲われつつ、私は早々にこの案件を終えたい気持ちで車を走らせた

 

 

 

喫茶店の駐車場についた時、窓越しに九入氏がコーヒーカップを片手にコーヒーをすすっている後姿が見えた

 

カランカラン

 

喫茶店のドアについた鈴の音をBGMに、私は喫茶店に入っていった

振り向いた九入氏は私にこういった

 

 

九入氏「 おお~すまんな、まぁ座って 」

 

「 いえ、予定がありますので書類をお渡しして失礼します 」

私の中の精一杯の満額回答である

 

一瞬たじろいだ九入氏ではあったが、「 そうか 」と不快な目を向けた後、書類を受け取った

 

「 では、買主さんの署名捺印が終わりましたら、売主の分の書類を預かりに来ますので、また連絡をお願いします 」

 

九入氏「 ああ、わかりました。また電話しますわ 」

何度も足を運ばせる事にすまないと思ったのか、九入氏のの言葉使いは、やや大人しくなった様に感じられる

 

 

 

これがこの日の午前11時前の出来事であった

 

 

私は所用を済ませ、友人と昼食を取った後、別案件の為に車を走らせていた

 

プルルルル

 

「西本です 」

 

九入氏 「 あ~九入やけどな、今買主さんとおるんや 」

 

 

数時間前とは全く別人かと思うほどの、横柄な切り口であった

 

「 はい、なにか ? 」

 

九入氏 「 まあ、これはこれで判をついてもろたんやけどなあ、悪いけどもう一通契約書作ってほしいんや。金額をちょっと高めに

書いてもろて 」

 

「 どういう事ですか? 」

 

九入氏「 いや、金融機関用や 」

 

文面では読み取る事はできないが、「 そんなん詳しく言わんでもわかるやろ 」とでも言いたげな口調であった

ちっと舌打ちが聞こえたようにも聞こえた

 

「 すみません、それはお断りします 」

 

九入氏 「 なんでや? 」

 

その横柄な態度がまず気に食わない、と言いたいところではあるが、その前にこれは有印私文書を偽造する事になるのである

 

「 理由を答えるまでもありません、それが無いと契約できないのであれば、ここで終わりにしましょう 」

 

九入氏「 どうしてもあかんか? なんて問題ないやろ? 」

 

「 できません。すみません 」

 

九入氏「 できやんのか、ほな売主さんにも協力してもらえやんか? 」

 

「 私からは何のお手伝いもできません 」

 

この手のタイプの方に多い事だが、二番目の質問は一番目の質問と内容は同じである

全ての事象を説明もしくは相手に理解を得ようとする時に、無用な言葉数が多いのである

 

九入氏 「 西本さん、できやんらしいわ 」

 

九入氏の目の前にいると思われる買主さんに九入氏はそう説明しているのが電話越しに聞こえる

 

九入氏 「 もしもし、そうか、ほならもうええわ 」

 

 

ガチャッ

 

買主の要望を満たせない事が、あたかも私の責任であるという印象付けを十分に買主にした所で、九入氏は

一方的に電話をきった

 

 

買主の目の前から、売主の側の業者である私に電話をかけ、何事かを頼む

これは、営業場面ではとてもナンセンスでずるい行為だと私は思う

 

 「 断られても私の責任ではないですよ 」

 

要はこう印象付けたいだけである

何の下話もなく、直接会って話すときには何らの中身のある提案も相談もなく

ぶっつけ本番で無理っぽい相談電話をするなど、三流にもほどがある

 

私はむしろせいせいしたつもりで電話を横に置いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからは遠慮なくやらせてもらいますよ?

 

 

 

 

私は一つの結論に行き着いたのであった

 

 

 

 

 

 

 

    続く・・・・

 

 


アマチュア第三話

2017-03-21 10:41:27 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

日経の大手不動産会社による同系販売会社の完全子会社化の記事

 

とても今後の不動産業界を示唆している様に感じます

 

ネットってやつはですね

 

もろ刃の剣

 

HPなどの充実化で各社がしのぎを削ってきた近年の結果

 

個人会社が太刀打ちできない程の充実したポータルサイトを生み出し

 

いわゆる人の手と言える仲介をメインとする不動産会社の職を奪いつつあるんですね

 

今後はもっと加速するんでしょうね

 

法35条の重要事項説明や契約書の特約部分等の、技能や知識が必要とされたうえで

 

人が介在する部分はやはりなくならないとは思いますが

 

顧客の発見という作業がポータルサイトをみて買い客自らが問い合わす数が増えるとなると

 

仲介業者の社内でも担当者の優位性を獲得したり

 

担当する事で知識の向上やスキルアップが図られるとすれば

 

総体的にその数が減っていくという観点からは

 

やはりこれを効率よくやる幾つかの会社に仲介業務はいつか集約されていくような気がします

 

ネットによる効率化 → 人の職が減る

 

一昔前、リストラという言葉が流行し、インターネットが色んな会社に導入された後に、それが現実化しだした事が

 

思い返されてなりません

 

人がやらなくてはならない部分のレベルアップこそが生き残りのカギかも知れないですね

 

 

アマチュア  第三話

 

 

「 どうしても欲しいわけじゃないからな 」

 

同じ仲介業者として、九入氏のこの一言には私は強い嫌悪感を抱いた

 

そもそも、電話で済む話である事は言うまでもない

わざわざ断りを入れたにもかかわらず、「 会って話したい動機 」が全く読めないのだ

もし、この後に何らかの交渉をしたいのであれば、なぜ、不快と取られかねない動きをするのかが

私にはどうしても理解できないのである

 

 

 

 

 

しかし、私にはもう一つこの手のタイプの方にダメ出しをしたい点がある

 

 

 

 

 

この人は「 買い主 」ではない

 

 

 

あくまでその方の立場となって交渉事を行うという責務は負っているのだが、とは言え、職業は

 

 

 

 

仲介業者なのである

 

 

売主・買主が利害がバッティングしている事なんぞは、既知の事実であり、それを踏まえた上で

合理的なポイントに落としどころを見つけて「 仕事にしてゆく 」という概念が無ければ

九入氏はただの代理人であるか、ただのメッセンジャ―なのだ

 

 

 

 

 

 

「 では、この話はここまでですね 」

 

私は手帳をたたんだ

 

九入氏「 いや、まあ難しいとは思うんやけどな、買い手さんはこれだけやったら出しても良いて言っとるわ 」

 

と言いながら、早々に席を立とうとした私に何本かの指をたてた

 

 

 

 

 

もはや相手に対して失礼と言う概念は九入氏は持ち合わせていない

 

 

私はそう判断した

つまり、私と分かり合い、共同で話を詰めていくという協力姿勢は既に九入氏の中で放棄している

しかしながら、私が知りたかった事実は、そこである

 

 

一つは幾らで買いたいのか?

 

一つはこの人は交渉の相手としてふさわしいと捉えてよいのか?

 

 

実に二つの疑問が一挙に解決した事を振り返れば、今日の面会は意義ある物であったのかもしれない

少なくとも、私の精神衛生上はそう言える

 

金額は九入氏の指の数が表現している

そして、九入氏は交渉人としてプロフェッショナルにはとてもおぼつかない技量の持ち主であり

今の立場はすなわち買い客のメッセンジャーにすぎない

 

 

 

私は再び座り直す事にした

 

 

「 そうですか、いいでしょう。具体的な数字が出ているのであれば私も売主に伝える事が出来ます 」

 

九入氏「 まぁ頼んどくわ。そやけど、あの物件ならこんなもんやろう、云々〇▲□ 」

 

と話は続いたが、私は同意と取られない相槌を打つことに終始し、喫茶店を出た

 

 

その後、私は私の依頼人である売主に連絡を取り、この金額での商談継続の許しを得た

 

 

つまり通常であれば、ここでこの話はほぼまとまりかけていると言える

 

 

だが、九入氏のこれまでの行動や、話の伝達技術を見るに、まだひと波乱あるかもしれないという疑念を払拭するには

至らなかった

 

 

 

私は、売主からは商談継続の許しを得たが、その日の内に九入氏に連絡をする事はやめ

次の日に改めて連絡を入れる事にした

 

 

次の日

私は九入氏に連絡をいれてみた

プルルルル

 

「 はい九入です ♪~♪~♪~ 」

 

背景に流れる音楽で、九入氏は今日も喫茶店にいる事がわかった

ちなみに時間帯は今までとは違うのだが、やはり一日中、喫茶店を行脚しているのだろう

 

「 クリエイト 西本です。昨日の件ですが、売主はそれで構いませんと言っているので、買主さんに伝えてもらえますか? 」

 

 

九入氏「 そうか、ほな買主に連絡いれとくわ。そしたら契約はいつになるんかな? 契約書はわし作らんでもええんやな」

 

 

勿論、売り手側である私が契約関連書類を作成する事には間違いない

しかし、言葉のトーンからは、私が作った書類を精査する雰囲気が全く感じられない

あとは宜しく的な風にしか聞こえないのだ

 

 

「 はい、私が作ります。書類は今週中にお渡しできるように手配いたしますが買い手さんはいつでも

 良いのですか? 」

 

九入氏「 いや、わからん、まあ聞いとくわ 」

 

 

 

 

 

 

ですよね?

 

 

「 ではこちらの書類は週明けにお渡しします。売主さんの印鑑も取り付けてからお渡ししますので 」

 

九入氏「 おお、わかった。まぁ頼んどくわ 」

 

 

 

この様なやりとりを経て電話をきった

 

 

 

私は自営業を始めて既に10年以上がたつ

世の中の43歳という年齢の男性は、相手が年上だからと言って、親しくもないのにこの様な物言いをされるものなのだろうか?

 

 

 

 

 

 

ちなみに、私は東京や大阪、神戸の不動産業者の方と電話や面会した際に、丁寧な言葉を当初から使わない人にはお目にかかった事がない

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 


アマチュア第二話

2017-03-17 14:32:40 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

実は、この一月

 

くらいましたよ・・・

 

ランサムウェア

 

ええ、データのほとんどがふっとびました

 

色んなデータを喪失したんですけどね

 

こんな事をしでかす悪意の奴らにほんと腹が立つのは

 

前に家族だったワンちゃんの写真が全て消えた事

 

金儲けだか、なんだか知りませんがね

 

供給元をたどれば、結論犯人はネット業界大手なんじゃないの?

 

ウイルス駆除ソフト  売れますもんね!

 

まあネットを使ってビジネスを行う事が主流になってから思いますが

 

ネットを使って行うビジネス環境の維持費

 

 

高すぎ

 

 

しかも費用対効果  悪っ

 

と言うわけで、商売の継続を考える時に、これからは何を必要とするか?

 

何に重きを置くか?

 

なんてことを考えさせられる日々です

 

 

アマチュア 第二話

 

 

売主から、買い手側の業者である九入氏に、もう一度購入意思を確認してくれと言われた次の日

人が集まる施設がそう多くない「 和歌山市 」ではあり得る事なのかもしれないが

実に不思議な出来事が起きた

 

その日、私は親しくお付き合いさせて頂いている友人に呼ばれ、☆の名がつくカフェに座っていた

日々の仕事の事や、日常の事、ゴルフの事などを話しをしていたその時、なんと、二つ隣のテーブルに九入氏が入ってきたのだ

数週間前に面会し、関係者もいる大事な要件について、向こうから電話をすると言ったまま放置を続けていた相手である

 

心情的には嫌悪感を抱く相手ではあるが、売主からの依頼もあり、今日明日にでも電話をしようと思っていた相手である

 

九入氏が二つ隣のテーブルの席に座ろうとしたその時、私も友人と話しながらではあるが、一瞬、九入氏と目が合った

九入氏も連れが居た為、私は軽い会釈をしようとした所、九入氏は確実に私が目に留まっているものの、?といった

表情を一瞬した後、何事もなかったかの様に席に着いたのである

 

 

 

 

 

連れの相手次第では、ビジネスのシーンではこんな事もあり得る

 

 

私は今は挨拶をすべきでないと考え、友人との話に戻る事にした

約30分くらいたったであろうか

見れば九入氏は、何やら不動産の資料らしきものをテーブルに置き、コーヒーを飲みながら談笑している

その時、九入氏の連れがトイレに立ち、九入氏は席に一人になるタイミングが来た

 

私と九入氏の間の席には誰もおらず、私の連れも同じタイミングでトイレに立った

偶然にも横並びに一つの椅子を挟んで私と九入氏は二人きりとなったのだ

 

 

「 九入さん、こんにちは 」

 

良いタイミングと思い、声をかけてみた

 

「 はい?こんにちは 」

 

 

 

その時の九入氏の表情は、あまりに唐突に後ろから知らない人に声をかけられた時の表情であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わしの顔、忘れとったんかい

 

 

 

 

まあ、そんな事もあるか

 

 

 

 

いやいやいやいや

 

 

 

ないて

 

 

 

この数十分間、何度も目は合っているのである

 

つまりこれは、何か意図があったわけではなく、結果、九入氏は私の顔を忘れていただけなのである

つまり、数週間前に話し合った案件についての意識が希薄だという事になる

買主に、再度、買い取り額の相談をし、電話をかけ直すと自らが発言して別れたのである

買主から芳しくない返事をもらっていたり、買主とのやりとりが継続していれば

私に連絡をしていない事は多少は気にかかっていなければならず、やはり忘れているとは理解しがたい

 

 

「 橋本市の土地の件で、この間話しましたよね?^^ 」

 

九入氏「 橋本市・・・あ!・・・・えーと 」

 

「 クリエイトの西本です 」

 

九入氏「 あ、そうやそうや 」

 

「 で、買主さんは何と言ってますか? 」

 

九入氏「 あ、いや、まだ返事もらえてないんや・・・ 」

 

 

 

 

 

 

 

やってへんな・・・・

 

 

 

買主指定の業者がいるからと言って、いわば裏口入学的に登場した不動産業者である

どれほど、買主に信頼されているしっかりした業者なのかと思いきや・・・

 

 

「 すでに二週間は経っているので、確認してもらえませんか? 私も売主に報告する義務がありますので 」

 

九入氏「 そやな、わかったわかった、すみません 」

 

友人の様な口調と丁寧語と入り混じった口調で九入氏はそう答えた

 

 

 

人物の印象と言うのは実に積み重ねである

これについての記述は控える事とする

 

 

 

次の日

 

 

 

プルルルル

 

「 クリエイト 西本です 」

 

電話の相手は九入氏であった

 

九入氏 「 ああ、九入です、売主に意向を確認しましたので、今日の10時頃ちょっとどこかで会えますか? 」

 

「 すみません、前後にアポがありまして、このお電話でお伺いする事はできませんか? 」

 

九入氏 「 いや、会って話したいんやけど、ほな、二時はあかんか 」

 

内容は何であれ、提案が退けられるとすぐに口調や態度が変わるのはこの方の癖だろうか、声のトーンはすぐに変化したように感じられた

 

「 分かりました、では、二時に出向きます。場所はどこですか? 」

 

九入氏「 そやな、お城の近くのマイオフィスって言う喫茶店でどうかな 」

 

「 分かりました、行った事はありませんが、看板は見た事ありますので、二時に伺います 」

 

どうも九入氏は喫茶店がとても好きらしい

 

最初にあった時も、喫茶店を指定されたが、別の喫茶店からそこへ向かうと話していた

そして、昨日も喫茶店で出会った

恐らくこの人は一日中、喫茶店を行脚しているのであろう・・・・

たぐいまれなる強靭な胃の持ち主に違いない

 

一日に三杯もコーヒーを飲んだ日には胃がもたれてしまう私はそんな事を思った

 

 

 

しかし、この時に一つ確認できたことがある

 

昨日の今日である

 

やはり、この案件が停滞している原因は九入氏の不作為であったという事だ

※不作為(すべき行動をしない事)

 

 

昼食もすませた二時

私は指定の「 マイオフィス 」という喫茶店に出向いた

 

 

「 おおう、すまんな、足を運ばせて 」

 

九入氏はこんな事を言いながら喫茶店に入ってきて、店員に「 いつもの 」みたいなしぐさを投げた

 

「で、買主さんはなんとおっしゃっていますか? 」

 

私は喫茶店があまり好きではない

しかも、恐らくではあるが電話で済むであろう内容の話を聞くためにこの席に座っているせいか、少しイライラしていた

しかし、目の前の九入氏にとっては、喫茶店で誰かと語るというのは仕事として捉えられる必要な作業なのだろう

 

 

九入氏 「 ああ、まぁ、やっぱり安くなかったらいらんて言ってるわ。なんせ、どうしても欲しいわけじゃないからな 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチ切れていいですか?^^

 

 

 

 

一瞬、脳裏にテロップが流れたような気がした

 

 

 

 

 

続く・・・・


久々ブログ

2017-03-15 19:29:07 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

いや、ほんと久しぶりに書いてみました

 

まぁ、この業界は日々色んな事があるんですがね

 

久々に腹が立ちましたよ

 

 

以下記載

 

 

タイトル 「  アマチュア 」

 

 

先月の始め、とある案件で私はあった事もない業者さんに電話をいれました

なぜなら、私は売主からの依頼業者だったんですが、買主側についていた業者さんてのがいたから

 

「 あの~私クリエイトの西本と申しますが、橋本市の案件の件で・・・ 」

 

九入 氏 「 あ~聞いてますよ、では一度お会いしましょうか^^ 」

 

ま、よくありがちな初めて会う業者同士のやりとり

 

呼び出された喫茶店に行くと、約束通りの時間に九入氏は現れた

見れば私服でお仕事をされるタイプの60歳辺りの方とお見受けした

 

小さめのテーブルを挟み、昭和レトロな感じの漂う店内

 

「 で、早速ですがこの件についてなんですが、売り手さんと買い手さんは、売買契約を結ぶ事には

同意されてるんですよね? 」

 

 九入氏「 そうやな、後は金額やな 」

 

「 売主さんからは、西本さんに一任しますと言われていますが、買い手さんは何とおっしゃられていますか? 」

 

ラビット氏「 まぁ、うちは特別に買う必要もないから、安く出ないと買わんて言ってるわ 」

 

 

 

あれ?

 

 

 

聞いていた話と違う

 

「そうなんですか?ちょっと私が聞いている話とは違いますが、売主さんからはそれで良いと返事をもらっていますので

市の評価額位ではいかがですか? 」

 

ちなみに市の評価額は市場価格の7割から8割程度と言われている

物件の所在する場所によっても様々ではあるが、今回はそれに当てはまると思われた

つまり市場価格の7割8割程度の提示額である

買い手はご近所でもある為、売り手さんは安くて良いという判断だったのだ

 

九入氏「 いやいや、そら高いわ!わしが聞いてるのは、坪〇万円くらいや、なんせ別に買わんでもいいんやからな 」

 

と九入氏が言い放った金額は、べらぼうに安い金額であった

 

はいはい

 

はったりはええっちゅうねん

 

私は合理的でない話はあまり好きではない

 

「そうですか、それではさすがに無理だと思いますのでこの話は無かったことに・・・ 」

 

九入氏「 いや、ちょっと待ってくれ、まあ一応確認するわ、二三日時間くれるか? 」

 

「 そうなんですか?でも続けても無意味な話はここで終わりにしませんか?僕も忙しいので 」

 

九入氏「 まあ、ちょっと待ってくれ。早めに返事するから 」

 

「わかりました。では、私はお返事を待っていればいいんですね」

 

とのやりとりを終え、喫茶店を出た

 

 

だが

 

 

その後二週間近くたっても何の連絡もなかった

 

 

私は、もう待つ気もなくなり売主に電話を入れた

 

「 この間の件ですが、こういった次第で先方からは連絡がありません。ちょっと思惑がかけ離れていたみたいですね 」

 

売主「 あれ?向こうは前に話した時はそんな感じでもなかったですがね・・心変わりしたのかな?・・・ 

 一応、西本さん先方に問い合わせてくれませんか? 」

 

「 分かりました。それでは一度連絡してみます。ただ、先方はこちらがしびれを切らすのを待っているかもしれませんよ? 」

 

売主「 そうかも知れませんね。でも放置もできませんから、お願いできますか? 」

 

「 分かりました 」

 

 

 

私は初めてあった時に、九入氏の雰囲気、思惑がある程度透けて見えたような気がしていた

良くある話だが、九入氏は仕事の話よりも、業界の大先輩を〇〇ちゃんと呼び、その人をよく知っているという話がほとんどなのだ

こんな仕事をやった、この人を良く知っている等、結論から言えば何の足しにもならない「 自分の歴史 」をひたすら語るのだ

それ程の大人物であるなら、簡単な約束位は守ってほしい

常々私はそう思うのである

 

 

 

人間、口では何とでも言える

 

しかし、言葉が多くても少なくても、その人自身を如実に証明するのはやはりその人の行動でしかない様に思う

 

 

一回の約束を守らなかったくらいで、他人を批判する物ではないが、これを書いている時点で私はその後の

九入氏の「 行動 」を既に何度も見てきているのである

被害がないなら一向に構わない

好き勝手に生きてくれれば良い

しかし、継続的ではないにしろ、何かしらの案件で望まない人物とも仕事で共同作業にあたる事もあるのがこの仕事である

 

 

こちらから電話をかけるのは、あまり気が乗らない私ではあったが、売主のリクエストを断る事もできず

私は九入氏に電話を入れる事にした

 

 

 

 

続く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


君の名はについて思う事

2016-11-10 09:13:38 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

最近、とある事情により映画館にいきまして・・・

 

 

「  君の名は 」 

 

 

見てきました!

 

一人で・・・

 

 

感想はと言いますと・・・

 

 

良かったです!

 

CMでは高校生の恋愛話てな感じでしたが、アニメーションが大人に与える稚拙なインプレッションも加わり

 

わたくし、正直な所、なめておりました

 

 

作者に聞いてみなければ分からない事ですが、「 夢を見る事が自分の人生に与える影響 」

 

これ、目標的な夢ではなく、寝ているときに見る夢ですね

 

つまり過去の記憶が作り出す作為的ではない想像について書かれている様に思うんですね

 

なんともキレイなお話だなぁと思うわけです

 

人間は過去の記憶に基づいて今現在の色んな判断をして生きている訳ですし、

 

21世紀最後の学問と言われる「 空間と時間 の解明 」に触れている様にも感じた次第です

 

 

五次元の存在の証明ってやつですね

 

 

 

君の名はが面白いと思われた方にはとてもお勧めしたい映画が一つあります

 

ちなみに、私は過去に見た映画の中ではトップ3に入っておりまして

 

 

 

「  インターステラ― 」って映画です

 

SFのジャンルに入ると思いますが、この映画はハッキリ言いまして究極です

 

宇宙の中に実際に存在する物の壮大さに泣けてきます

 

 

もしご興味がありましたTSUTAYAにてレンタルできますのでお試しを~

 

 

 

 

 

 

 

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新連載 「 責務 」 第二十二話

2016-10-28 14:43:41 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

寒くなりましたね~

 

今年は12月に一生に一回の経験になるかもしれない予定が入りそうなので

と~っても楽しみにしています♪

 

なにかって?

 

それはお楽しみ

 

となると「 なんやねん 」となる

 

ヒント

 

 

「 打ち上げ 」

 

 

もうわかりましたよね~

 

 

 

「 責務 」 第二十二話 ~  最終話  ~

 

 

 

 

どうやら梅田氏は私の提案を受け入れ、永代供養に係る費用を、売却益の中から折半で負担する事に同意した

 

数日後・・・・

プルル

 

 

「 クリエイト西本です 」

 

「 東京の目黒です。この間の件で高野寺の住職さんと連絡が取れまして、費用の方も確認が取れました 」

 

聞けばその費用は中々の物であった

 

「 そうですか。では、私はその作業が終わるのを待って解体工事を進めますので、日程が決まれば教えてください 」

 

目黒「 ・・・・そこで、一つお願いがあるのですが・・・ 」

 

 

 

 

 

 

 

イヤやて

 

 

 

 

 

「 ・・・なんでしょう・・・・ 」

 

目黒「 実は色々考えたのですが、魂抜きと永代供養の日には、私は立ち会わない事にしようと思いまして 」

 

「え・・・ 」

 

目黒「 そこで、西本さんから住職に電話を入れて頂いて日程を打ち合わせて頂きたいんです 」

 

「 ・・・・それは構いませんが・・・立ち会われないんですか? 」

 

目黒「 はい・・・もうご位牌もそのまま住職に持ち帰って頂いてお寺で供養してもらいますので 」

 

「 ・・そうですか・・・わかりました・・・ 」

 

 

東京からわざわざ来るのはさぞや大変であろう

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、私には理解できない

 

 

 

 

私は言われたまま住職に電話を入れてみる事にした

 

 

プルルル

 

「 空海です 」

 

「クリエイトの西本と申します。以前に梅田さんの仏壇の件で電話を入れた者なのですが・・・」

 

空海「 あ~、はい、あの後目黒さんから電話が入りまして、依頼は承諾しました」

 

 

 

前回とは異なり、非常にスムーズに話は進み、住職が古家まで来る日の日程が決まった

 

 

 

そして当日

 

 

 

約束の時間の10分前には現場についた私は鍵を開け始め、中の窓を全て開け放ち始めた

昭和の香りの残るこの物件には縁側があり、南側の縁側の雨戸をあけると、何故か子供の頃のなつかしい感じがよみがえった

 

縁側からのぞいてみると、今まさにヘルメットを脱ごうとする袈裟衣の男性が

原付の前に立っているのが視界に飛び込んできた

 

 

 

 

坊さんと原チャリ

 

 

 

ミスマッチゆえに何故か印象が強く、よく目にする気がするのは私だけであろうか

 

 

縁側から顔を出した私と目が合ったお坊さんは、こちらにあまり感情の宿らない表情をむけた様に見えた

 

 

 

どうも

 

 

高野寺の住職の第一声であった

 

 

西本です

 

 

愛想のない挨拶を交わし、住職はスス・・と茶席を思わせる振る舞いで仏壇の間に進み、何やらふろしきを広げ始める

家の鍵を預かる私は当然これから行われる儀式に立ち会う事となり、まっぴる間にそう音量が大きくない読経が響くという

TV等の映像で見れば、やや薄気味悪くも感じる場にとどまる事になった

 

 

仏壇の前に座る住職は、おもむろに閉じた仏壇の扉を開け始める

 

 

 

仏壇は物である

 

間違いなく意思を持たない物質である

 

 

 

住職の後ろから仏壇がゆっくりと開いていくのを見ていた私は、なぜか改めて、そう自分に言い聞かせるほどに

圧 を感じさせられた

 

 

ほどなくして、仏壇の前で読経を始める住職

 

その後ろに座る私

 

 

ちなみに私は親族ではない

 

 

8畳の和室に二人だけが佇んだまま、読経は進んでいった

 

 

 

 

 

 

住職「  では、私はこれで失礼します 」

 

丁寧に布でくるまれたご位牌を持つ住職はそう言った

 

 

そしてシートが上に開いた原チャリに全てを収めた住職は、姿勢の良い状態で原チャリを操り帰って行った

 

 

 

 

すべての作業を終えた家の中に私は再び立ち戻り、全ての窓を閉めた

 

 

 

 

これで数日後には予定されている解体工事が当然の様に始まっていく事となる

 

 

小さなため息をついた私は、一段落ついた安心感からか、少し体が軽く感じたような気がした

 

最後に玄関のドアを閉め、私は車を停めている駐車場へ向けて歩き始める

 

 

 

10m程家から離れた時

 

 

 

 

 

 

ふと何かに呼び止められたような気がして私は振り返った

 

 

 

 

 

目をやったその先には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり全ての雨戸が閉じられた家しかなかった

 

 

 

 

 

 

家は意思を持たない物質である

 

 

 

 

 

全ての役目を終え、解体工事を待つだけになった家を振り返りつつ、なぜかもう一度、自分にそう言い聞かせた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           責務   ~ 完 ~

 

 

 

 

 

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新連載 「 責務 」 第二十一話

2016-10-20 10:20:21 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

もはや十月後半

 

えらい早い

 

あと3か月もしないうちに新年

 

そんな時期です

 

残る後半戦

 

フルスロットルで頑張りたいと思います

 

「 責務 」 第二十一話 ~  王手  ~

 

 

ネットで調べてみると、永代供養というのをしてもらうと数十万円はかかるらしい

 

私は、流れの中で急浮上してきたとは言え、その家の仏壇の歴史を終えるキッカケになってしまう

事に心を砕く事だけで、その費用については実の所注目していなかった

 

 

 

 

 

 

 

マヌケである

 

 

 

 

 

 

魂抜きをして、ご位牌を相続人のどちらかの家に移すというゴールに期待をしていたからかもしれないが

やはり、この選択肢についても下調べをしておくべきだったと思う

 

 

今回の件では、不動産を売却するとは言え、解体費用なんかを差し引くと、両相続人の手元には、そう満足を得られるような金額は

残らないであろう事は想像できる

そんな中で、更に数十万円の費用がかかる永代供養費、仏壇の歴史を終える事、この二つの問題はそう軽くはない

実子である目黒さんにとっては心痛も伴ったであろう

単に金銭の問題だけではなかったはずである

 

しかしではあるが、だからこそ、これは親族間で解決してもらい、菩提寺である高野寺にも直接依頼をしてもらわなければならない

 

 

 

先日の電話で、私は目黒さんに伝えた

 

「 目黒さん、永代供養をするという事であれば、それはご親族からの依頼でなければ、住職さんも話すら聞いてくれません。

梅田さんとのやりとりについては、私が口をはさむ事ではありませんが、血のつながっていない梅田さんにそれを委ねるよりも

実子である目黒さんが決断する事の方が良いのではないでしょうか? 」

 

目黒「 とてもご先祖様に申し訳ない事なので、どうしても私の口からは言えなかったのですけど、もう仕方ありませんね・・・

先方(梅田さん)は私からの連絡には出ないし、費用についてはどうすべきか西本さんアドバイスして頂けますか? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アドバイスして頂けますか?

 

 

 

という目黒さんの一言の意味は既にわかっている

 

 

梅田家、目黒さんで折半するという形に話をつけてほしいという事である

もっと言えば、目黒さんの心中では家名を継いでいる梅田さんの方で、それを負担すべきだという考えもあったであろう

私の目から客観的に見ても、やはりそれは梅田家で采配をふるい、永代供養をして仏壇の歴史を終わらせるという

心的な労苦を伴う判断も梅田家が負担すべきではないかと思わないでもない

 

 

 

 

 

だが、もはやそれはかなわない

 

 

 

 

 

 

「目黒さん、淀川弁護士を通じてその話は私の方で決着をつける事が出来る様に動きます。

ですので、高野寺には必ず連絡をいれてください。費用についても、お寺との関係や付き合いの程度が

関係するようですので、住職には目黒さんの方から確認をし、話し合ってください。 」

 

 

目黒「 わかりました・・・今日明日中に必ず連絡をいれます・・・・ 」

 

 

 

そして今日、私は淀川弁護士にこの件で電話をいれた

 

 

「 淀川先生、仏壇の件については、目黒さんの方が永代供養をするという選択をしました 」

 

淀川先生「 あ~そうですか。まぁそれしかないでしょうね~ 」

 

 

この軽いタッチは弁護士独特の物なのか、あえて感情をもつべきでないという振る舞いなのかは定かではない

ただ、不快感を感じる事だけは事実である

 

 

 

「 はい、で、今日お電話しましたのは、その費用についてですが・・・私が調べた範囲では数十万円はかかると思います 」

 

淀川弁護士「 え~そんなかかるんですか~ 」

 

「 はい、目黒さんはこの費用は梅田さんの方で負担もし、菩提寺への依頼も家名を継いでいる梅田さんの方から

入れてほしいと、ずっと考えていたようなのですが、依頼に関してはもう私がやりますとおっしゃっています。

で、費用の件なのですが、これは淀川先生の方から梅田さんに電話を入れて頂いて、売却金額からその費用を

支払い、残った分について協議を行うという事に同意して貰える様に話していただけますか? 」

 

 

淀川弁護士「 なるほど・・・・・あえて持ち出すとなれば、どちらの家が払うかという問題にもなるし、そういう形にした方が

両者もうんと言いやすいでしょうね。わかりました。私もその方が良いと思うので、連絡を入れます 」

 

 

「宜しくお願いします。これで片付かなければ、恐らくこの不動産売却は現時点では不可能だと思いますので 」

 

 

 

 

 

 

将棋でいえば王手であった

 

 

 

 

私はこれで打てる手は全て打った様に感じていた

 

 

 

 

 

その日の夕方

 

 

 

 

 

 

梅田氏は提案に同意した、という連絡がはいった

 

 

 

 

 

 

                           続く・・・・・

 

 

 

 

 

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新連載 「 責務 」 第二十話

2016-10-13 09:54:48 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

めっきり秋ですね~

 

最近ですね、私よく行くんですが、加太エリアに干物屋さんがあるんですね

 

そこはよく見てないと通り過ぎちゃうんですけど・・・・

 

なんかすごく安いし、美味しいんですよね~

 

まぁさんまなんかの季節物って感じのモノはあまり置いていなくて

 

地場でとれた魚を干物にしている感じです

 

僕のお気に入りはイカの一夜干しと、小さめのタイの干物なんですけど

 

これ、スーパーで買うのとは味が比較になりません

 

あまり買い物に行かないので詳しくはないですが、決して高くもありません

 

意外に知らない人多いみたいです^^

 

 

 

 

 

「 責務 」 第十九話 ~  真意  ~

 

 

「 空海です 」

 

前日に続き、19:00

 

私は今日こそはスムーズに進展が見られる事を願いつつ、目黒さんの実家の菩提寺の高野寺に電話をかけた

昨日と違い、電話に出た相手は間違いなく住職と見受けられる

 

 

「 夜分恐れ入ります。昨日そちらへお電話をさせて頂きましたクリエイトの西本と申します 」

 

目黒さん ×→ 高野寺

 

私 ▲ → 高野寺の住職の奥さん

 

高野寺の住職の奥さん △→ 住職

 

今までの流れはこうである

 

そして今日は

 

 

私 〇 → 住職

 

 

こうなるはずである

いや、こうならなければいけない

 

住職「 はぁ、なんかお電話頂いていたみたいですね・・・・ 」

 

どうやら耳にはしているが、趣旨が伝わっていないか、趣旨に対する不信感が声のトーンから伝わってくる

 

しかし、ここでひるんでは何をしているか分からない

 

「 はい、奥様にもお伝えしたのですが、私はそちらの檀家の梅田家の不動産の処理を担当していまして、

その処理の中で実は仏壇のある家が建っている土地を売却する事になりました。 」

 

住職「 はぁそうですか 」

 

「 ええ、で、家の方は解体しますので、中にある仏壇の魂を抜くという作業と永代供養を頂くようにそちらへ

連絡してほしいと、梅田家の娘さんの目黒さんから依頼を受けましてお電話を入れた次第です 」

 

 

 

 

 

 

 

 

完璧な説明だ!

 

 

 

 

私は緊張を紛らわす為に、火のついたメビウスを片手に電話していた

むろん、吸わない

 

 

住職「 あのね、あなたね、そんな事を他人が依頼するのはおかしいと思いませんか? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住職 「 今のお話を聞きましてね、私はあなたが一概に嘘を言っているとは思いませんがね、その話を聞いて

うちが、分かりました、では梅田家の仏壇の魂抜きをして永代供養しますよ、と言えると思いますか? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期待はしてますが

 

 

 

 

 

 

 

思いません

 

 

 

 

 

 

 

100点の回答ですな^^

 

 

 

 

「 おっやる通りです。私としても住職さんのご意見と同じ考えです。一つ聞きますが、目黒さんから電話は入っていませんか? 」

 

 

住職「 聞いてませんよ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐろ~

 

 

 

 

「 そうですか。私は内容は目黒さんより伝えた上で、依頼をかけるという作業だけを依頼された者ですので、

何の連絡も入っていないのであれば、住職さんのご見解はまさにその通りですね 」

 

住職「 まぁ、私どもの役割というのは、西本さんのおっしゃる内容の事を行う事もありますが、せめて親族の、

もっと言えば仏壇の守りをされている人という事をこちらが把握している人からの依頼でないと、動くことはできませんよ 」

 

「 おっしゃる通りだと思います。一度私の方から目黒さんからそちらへ電話を入れてもらう様に連絡します 」

 

住職「 そうしてください。それがないとうちは何もできませんから 」

 

「 了解しました。一つ聞きたいのですが、魂抜きは費用はいくらくらい要りますか? 」

 

住職「 物を売るわけではなくお布施という性質の物ですので、明確な金額はありませんが、一般的には

一万円位のお布施をして頂ける方が多いですね 」

 

「 なるほど、それも目黒さんに伝えておきます 」

 

そういい残し、電話をきった

 

 

 

 

恐らくではあるが、事前の動きとしては、私が動く範囲に限定すればこの電話の内容を目黒さんに伝えた時点

でミッションコンプリートであろう

 

 

 

出来る事はやった

 

 

しかし、目黒さん

 

 

なぜ連絡をいれない?

 

 

 

私は無慈悲な罵倒を受けた事に対する憤りを感じつつも、この役目を終える為にすぐに目黒さんに電話を入れた

 

プルルルル

 

 

「 目黒です 」

 

「和歌山のクリエイトです 」

 

「 あ~どうもお世話になります。高野寺に連絡は入れてくれました?あれから私も気になっていて・・・ 」

 

 

このブログを読んでいる方には違和感のある反応であろう

約束違反とも言える、重要な連絡を事前に菩提寺にいれていない目黒さんは、何事も無かったかのように、

しかも、しれっと気になっていたとまで言う

しかし、これは、私の様な仲介の役目を担う人間としては、意外によくあることなのだ

 

 

 

 

人はずるい

 

 

 

いつしかこういう印象を人に持ち

いつしか傷を負わない様に事前に身をかわし

相手の気持ちに感化されて善意で動こうとする気持ちまで利用される事もあり

 

 

 

 

 

 

人が嫌いになる

 

 

 

十数年この仕事を続けてきて私が何度か陥った感情である

 

 

「 目黒さん、住職に概要は伝えました。ですが、先方は親族の代表ともいえる方からの依頼でない限り

何もできないし、交渉したりする次元のお話ではないという趣旨の回答です 」

 

目黒「 そりゃそうですよね 」

 

 

 

 

 

 

 

まてぇぇぇい

 

 

 

「 わかっていましたよね? 」

 

目黒「 はい、ですがどうしても直接お寺に聞きづらい事がありまして、間に西本さんが入って頂きたかったんです 」

 

 

実は私は住職とのやり取りの中で、住職に対して一つ質問をした時に、ふと目黒さんが先に連絡をいれなかった理由が分かったような気がしていた

そしてその理由に対する答えを出すためには、私はあと一つ、住職に問いただしておく事が一つあった

 

 

 

 

恐らくここであろう

 

 

相続人である目黒さんと梅田さん

 

この関係の中で、誰もこの行動を起こさなかった理由もようやくわかった気がした

要はその事自体の全容を示し、目黒さんからは梅田さんに対して言いにくいであろうこの問題の

解決までを、弁護士を通じて梅田さんに伝えるなど全ての事を私にやってほしいという事であったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永代供養の費用

 

 

 

 

流れの中でこの問題が浮上したとは言え、私はこの点を見過ごしていたのだ!

 

 

 

 

 

                        続く・・・・・

 

 

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