ベトナムコーヒー

ベトナムコーヒーはブリキのドリッパーで淹れる。安っぽいドリッパーに、大匙２杯程度のコーヒーを入れて、熱いお湯を注ぐ。待つこと、早いと３分。長いと１５分。

いまだになぜそんなに時間に差があるのかわからない。そのときの運みたいなものだ。でもゆっくり落ちてきたときのほうが美味しい。ちょっと泥っぽい感じがわたしは好き。

カップには大量のコンデンスミルク。私は練乳好きなので良いけれど、甘いのが嫌いな人は苦手のよう。

アイスコーヒーの場合、全部がカップに落ちたらよくコンデンスミルクを混ぜる。よくよく混ぜないとミルクが堅いほど濃いので混ざらない。

それからおもむろに、溶けていた氷の水分を捨て、氷の上からコーヒーを入れる。

最近は、カフェに行ってもオーダーのとき、わざわざ言わないと普通のコーヒーが出てきてしまう。

ベトナム人ですらこのベトナムコーヒーはあまり飲まない。アメリカンタイプの薄いものを飲んでいる人すらいる。

海外資本の大規模出店が増えてきたから、口にあわなくなってきたのだろうか。だったらすごく悲しい