アウシュビッツに行ったのは、ちょうど戦後60年で大掛かりなパレードのある前日だった。
パレードの行なわれた日、わたしはクラコフのKazimierz(カジミェシュ)地区という古いユダヤ地区へ行く。
夜からイベントが行なわれるようで、式典の準備中。この地区にも、世界中からツアーで集まったというユダヤの人たちがたくさん来ている。
そんななかに、東洋から来たひとりの女性というのは、かなり目立つと思うだろうが、それがまったく逆。
あまりに違和感がありすぎると、人は関心を抱かなくなるようでわたしの存在など目にも入らないみたい。
だから安心して、ツアーの人たちに混じって、シナゴーク見学をしていた。
広場に出ると、式典の準備が進み、大きなディスプレイには収容所に送られた少年や少女のビデオが流れている。写真を撮るのもためらわれて、だからここの写真はこの一枚しかない。
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