臨時更新です。水戸市の京成百貨店に、「ミスはこだて」の田中樹里さんが明日3月21日まで来場しています。近隣の方はぜひどうぞ。写真は本日(3月20日)撮影しました。
臨時更新です。水戸市の京成百貨店に、「ミスはこだて」の田中樹里さんが明日3月21日まで来場しています。近隣の方はぜひどうぞ。写真は本日(3月20日)撮影しました。
高いところからいろいろ写真を撮ります。
あ、遠くに女性がいました。
もちろん写真を撮ります。
夢遊病みたいな雰囲気の女性もいます。
白人のグループです。
お、夢遊病みたいな女性、なかなかの美人じゃないですか。
美人は容赦なく写真を撮ります。
しかしポルポト政権も、さすがにここは本格的な破壊をしなかったわけです。それは人類にとって本当にいいことでした。
お前何枚1人の女性の写真を撮るんだよと思われるかもですが、こういうことをするのが私です。
同じような写真が何枚もありますが、格別な眺めだったが故ということでご了承ください。
ではおります。
アンコールワットは、読者の皆さまも行くことをすすめます。なかなかいいところです。
たぶん韓国人だったかな。
IDをぶら下げているので団体ですかね。
なかなか傾斜があるでしょう。
(つづく)
本日は、シェムリアップ、バンコク、成都紀行(2017年12月~2018年1月)(49)の続きの記事を発表するつもりだったのですが、ちょうどこの記事にもかかわるかなりとんでもない事件が起きたので、その関係の記事を。こちらの記事をお読みください。。
>日本人がカンボジアで強盗殺人 動画で取り調べの様子拡散
公開日:2019/03/18 19:13 更新日:2019/03/18 19:13
日本国籍の20代の男性2人が17日、“強盗殺人”容疑でカンボジア警察当局に捕まった。
逮捕されたのは、いずれも職業不詳の23歳、中茎竜二(本籍福島県)と石田礼門(同千葉県)両容疑者。
現地の報道などによると、2人は17日夕方、世界遺産アンコールワット遺跡群で知られるカンボジア北西部シエムレアプをタクシーで移動中、車内で運転手の男性(40)の首をナイフで切り、殺害。
「2人は、首を切られて血まみれの男性を路上に放り捨て、車を奪って逃走しましたが、300メートルほど走ったところで衝突事故を起こし、犯行が発覚、逮捕されたそうです。2人は地元の警察に『金が欲しかった』と話しているといいますが、タクシーの売り上げ目当てではなく、現地で強盗に使うための車を奪おうとした。2人は日本で借金があったそうです」(カンボジア在住ジャーナリスト)
事件は現地でもセンセーショナルに報じられている。
「市民は怒り心頭です。怒った市民が2人を襲撃する恐れがあるので、2人の身柄は地元警察から州警察に移送されたそうです」(前出のジャーナリスト)
市民が怒るのも無理はないが、驚くのは地元警察が、2人のパスポートや取り調べの様子まで公開していることだ。
「2人のうち1人が後ろ手に手錠をかけられ、上半身裸にされて取り調べを受ける様子が動画サイトにアップされています。血まみれの遺体の写真も拡散している。カンボジアでは容疑者の個人情報を公開するのが普通なので……この先? 殺人罪で起訴され、裁判を受けるという手続きは日本と大きく変わるところはありません。ただ、外国人向けの刑務所があるわけでもなく、日本と比べて刑務所の環境は良くありません」(前出の地元関係者)
ちなみに、カンボジアに死刑制度はない。2人は人生の多くを贖罪に費やすことになるのだろうか。
Siem Reap 17/03/2019 (1)
記事にもありますように、取り調べの模様が動画で公開されていますし、パスポートの写真も発表されています。見て気分が悪くなる方もいるかもですが、冷厳な事実として。
この記事にはそこまで書かれていませんが、2人はタイ国境の街ポイペトからシェムリアップ(新聞マスコミと表記が違いますが、拙記事と併せてこの表記とします)へ車で走らせたようです。ということは、これは昨年私がバスで通った道ですから、たぶん犯行現場を私は通っている可能性が高いと思います。通っていなくても、たぶんそんなに遠くはない。
石田容疑者は、元自衛隊員らしいということも明らかになっています。記事でも指摘があるるように、カンボジアの刑務所が、受刑者に対して甘い処遇とは思えませんので、もしカンボジアで服役するとなると、相当厳しい懲役生活になるかと予想されます。だいたい日本の刑務所は一応更生施設ですが、世界では、ずばり懲罰施設であることも珍しくない。動画から判断したって、カンボジアの警察は容疑者に過酷な取り調べをするでしょう。
それで私は、最初この事件を知った時、「???」でした。なんで日本人が、カンボジアで強盗殺人をするのか。借金があるとのことですが、日本で特殊詐欺でもしたほうが、よっぽど金になるじゃないですか(別にしろとは言いませんが)。はじめ暴力団かなと思ったのですが、しかし23歳とかの年齢で暴力団の構成員としてカンボジアでこんなシノギ(いけね、俗語使っちゃった)をするわけもない。どうしようもない馬鹿が、後先のことを考えず、ここまでしてしまったのか。
で、私が思ったのは、組織犯罪とかでなく、いわゆる発展途上国で日本人がこのような重大な犯罪をする時代になったのだなあということです。フィリピンその他で日本人の暴力団などが殺人をふくむ重大事件を犯すことはありました。また、いわゆるテロ行為を日本人がすることもありました(日本赤軍など)。またホームレスほかの人が暴力団関係者などからスカウト(?)されて、中国辺りでドラッグの密輸をしようとして逮捕、死刑判決を受けて執行された事例もあります。あるいは、女性関係などで、相手を殺してしまったような事件ももちろんあります。
しかしですよ、日本人が今回のように、発展途上国でこのようなかなり場当たり的な強盗殺人をして、しかも第二第三の事件も考えていたというのは、ちょっと知りませんね。初めてではないかもですが、日本の歴史の中でも、少なくともパスポートを自由に取れて海外渡航が自由にできる時代以降では、かなり珍しい、特異な事件じゃないですかね。
どのような理由でカンボジアに来たのか、いつ強盗をしようかと決意したのか、カンボジア以前に滞在したであろうタイではそのようなことをしようとは考えていなかったのか、いろいろわからないところだらけですが、ただやっぱり日本人がカンボジアに渡航して、このような強盗殺人事件を起こしたというのが、私にはものすごく時代の変化を感じますね。いいとか悪いとか、いやもちろん強盗殺人は最初から論外に悪いことですが、それはともかく。
もちろん今後日本人が、このような事件をそこらじゅうで起こすということもないとは思いますが、豊かな国の人間が、このような金銭目的の事件を貧しい国で起こすという倒錯した現象というのは、グローバル化や海外渡航が容易になるといった事情と不可分なのでしょうが、それにしてもです。被害者の運転手さんのご冥福を祈ってこの記事を終えます。最後に、関連する写真を掲載します。出典は、こちらのサイトより。車の壊れ方などを見ると、2人も相当あせったらしいですね。
ちょっと気になった記事がありました。以下の引用は、こちらより。
>「話題.com」。
8日の注目ワードは、「棋士御用達」。
将棋界で快進撃を続ける、藤井聡太七段。
以前、対局中のお昼ごはんが、大きな話題となった。
豚キムチうどんは、藤井さんがデビューからの29連勝をかけた対局中に出前で頼んだ勝負メシ。
東京・渋谷区の将棋会館からほど近い場所にある「みろく庵」は、加藤一二三さんや羽生善治さんらも対局中の出前で利用する、棋士御用達のお店。
将棋ファンの聖地でもある。
スタミナ満点の豚キムチうどんを食べた藤井さんは見事勝利し、新記録を樹立。
すると、みろく庵には、藤井フィーバーにあやかりたいという人たちが、同じ味を求めて訪れた。
しかし8日、このみろく庵が3月末で閉店することがネットニュースで報じられた。
棋士に愛される名店が、なぜ?
檜垣善啓オーナーに話を聞くと、「『ビルを建て替えるから出てください』と言われたんです。3月31日で終わりです。閉店します」と話した。
オーナーによると当初、みろく庵はビルの建て替えのために立ち退くことになり、従業員たちは次の職場を見つけたという。
しかし、話が進むうちに、建て替えの話は振り出しに戻ることに。
立ち退きをしなくてもいい状況になったが、オーナーも74歳という高齢で、疲れやすくなったこともあり、これを機に閉店することにしたという。
檜垣オーナー
「お客さんに愛されてナンボの仕事ですからね。残念に思いますけど、いつかはやめなきゃいけない」
「(棋士にメッセージは?)皆さん、おいしいもの食べて元気出して頑張ってほしい」
藤井フィーバーで大繁盛した、みろく庵。
「続けてほしい」という声も多いということだが、3月31日に終局を迎える。
私もこの店のことは、どっかで聞いたことがありました。何回か将棋関係の記事を書いていますが、別にすごい将棋ファンということもないので、昔はいろいろあって日々千駄ヶ谷近辺にたむろっていた時代もあったのですが、昨今あまり行くこともありませんでした。が、せっかくだからたぶんこれが人生最初で最後の経験になるでしょうから、そこへ行ってみることにしました。
3月16日土曜日、「午前十時の映画祭」の 『狼たちの午後』を錦糸町で観まして、そのまま総武線に乗って千駄ヶ谷駅で下車しました。駅を出て、代々木方面へ向かい、しばらくすると、店がありました。
店の雰囲気とはそぐわないかなり強い原色の塗装をされているビルの1階にあります。
お品書きです。今日が最初で最後の入店になると思いますので、私もいろいろ吟味します。
店に入ります。かなり混んでいました。手前の、入って向かって右側のテーブルの、店内側に面したサイドに案内されます。
店の奥の方です。眼鏡をかけた女性はスタッフです。上の記事に出てくるオーナーさんの声が響いていました。私は、天丼と冷たいそばのセットを頼みます。
将棋関係のポスターもありました。また写真はありませんが、前の席に座っていた20代の男性2人組の客は、熱心に将棋について話をしていました。相撲は、ファンの方がいるんですかね?
割りばしです。
1050円です。こういうことを言ってはいけないのでしょうが、正直あまり量が多くありませんでした。
店を出ます。
このバス停の真ん前です。能楽堂も近いので、もし3月末日までに能楽堂に行く方がいましたら、食事してもいいかもしれません。
以下はついでです。
そのまま代々木方面へ向かいます。
共産党の本部のビルがありました。
その正面にあるビルです。たしかここに以前、公安調査庁が監視のためのアジトを作っていて、それを共産党に暴露されて撤退した不祥事がありました。
あんまり写真を撮って不審人物と思われてもしょうがないのでこのまま代々木駅方面に抜けました。
この日はこの後、早稲田松竹で、ゴダールの映画を2本『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』観ました。名画座も絶滅危惧種ですが、この日は初日ということもあるでしょうが、大変多くの客が入っていました。やはりゴダールと、この2本の人気は別格です。この日の客も、私もそうですが、おそらくほとんどは、この映画を映画館なり自宅なりで繰り返し鑑賞しているはず。
歩いてみます。
日差しも強いので、適当な休憩が必要です。
これが、上に昇る人たちの列です。
やはり白人が目立ちますね。
見知らぬ者同士でも、列が長いので手軽く会話します。私の周囲には、ドイツ人や中国系をふくむオーストラリア人がいました。
これに上がりますが、かなり角度が急なので、正直怖いものがあります。スカートをはいてあがるのはやめましょう(ってそういう人はいないと思いますが)。
いよいよ私の番です。
こんな感じです。
ね、けっこう傾斜が強いでしょ。
下がるときのほうが怖そうです。
こういう光景を眺めると、うーん、すごいところに来たなあという気にさすがになります。
周ってみます。
ひんやりとしていました。
足場は無粋ですが、まあ仕方ないか。
こういう女性は、もちろん写真を撮ります。撮っても苦情を(全くとは言いませんが)めったに言われないのは、あるいは私って、文句を言いにくい雰囲気があるのかもです。
さらに見て回ります。
(つづく)
If まあ「スポーツ」なんていうカテゴリーにする価値もないですが。
[2019年3月14日12時20分]
大阪府警淀川署は14日までに、女子高生にみだらな行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)容疑で、プロ野球オリックスの元選手でアルバイト奥浪鏡容疑者(23)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年12月11日、現在はアルバイト店員で当時千葉県在住の女子高生が18歳未満と知りながら、兵庫県西宮市の自宅で現金4万円を渡すと約束した上で、みだらな行為をした疑い。
署によると、現金を渡していなかったという。奥浪容疑者は逮捕事実について「間違いありません」と認め「出会い系サイトで知り合った女の子と援助交際しました」と話しているという。2人は会員制交流サイト(SNS)で知り合った。余罪を含めて、調べを進めている。
昨年12月に千葉県警に女子高生の捜索願が出されており、女子高生の携帯電話の位置探索から、大阪市淀川区のホテルに女子高生が1人でいることが判明し、警察が保護。今回の事件が発覚した。
奥浪容疑者は14年に岡山・創志学園高からオリックスに入団。17年5月、運転免許停止中に乗用車を無免許のまま運転して事故を起こし、同年8月に契約解除された。
元プロ野球選手が児童買春をするというのもすごいですが、私が驚いたのがこちら。
>現金4万円を渡すと約束した上で、みだらな行為をした疑い。
署によると、現金を渡していなかったという。
てめえどんだけ馬鹿なんだよ!!!(苦笑、いや笑っちゃいかんね)
共同通信の記事では、
>淀川署によると、奥浪容疑者は「キャッシュカードの調子が悪いから今度払う」と言い、現金を渡さなかったという。
とのことで、それじゃあ女の子だって警察に積極的に話しちゃうよね(笑)。
いや、もちろん児童買春なんて論外ですよ。しかし、初めから金がなくてだますつもりだったのか、途中で金を払うのが惜しくなったのかは不明としても、悪人としても最低の仁義も常識もないよね(笑)。
それでご当人、上の最初の日刊スポーツの記事にもあるように、無免許運転をして契約解除をされるという不祥事を起こしています。 Wikipediaによれば、
>シーズン中に自家用車を運転したところ、スピード違反で摘発。大阪府公安委員会から5月17日より30日間の運転免許停止処分を受けた。奥浪は、球団にその旨を報告しないまま、処分期間中の5月22日にも「青濤館」(当時居住していた合宿所)のある舞洲(大阪市此花区)の路上で自家用車を運転。さらに、交差点を右折中に2人乗りのオートバイと接触したことによって、オートバイの乗員2人に軽傷を負わせた。運転免許停止処分以降の事態を重く見たオリックス球団では、奥浪に対して、無期限の謹慎処分を科すことを翌23日に発表。野球の練習や(青濤館からの)外出を一切認めず、青濤館の寮長による指導の下で、奉仕活動へ臨ませることも明らかにした。オリックス球団はシーズン終了後の戦力外通告を予定していたが、「早く地元の広島で次の進路への準備に入りたい」という奥浪の意向を受けて、8月3日付で選手契約を解除。同日付で、NPBから自由契約選手として公示された。
とのこと(注釈の番号は削除しました)。プロ野球の選手なんだから、自分のおこなっている行動を少しは自覚しろよと思いますが、相当精神が崩れていたんですかね。こちらの記事によると、プロ野球復帰のために、昨年4月から野球学校でがんばったようですが、すぐにやめてしまったようです。素行不良の部分があって、それがいかんともできなかったということなのでしょう。
無免許での人身事故というのも論外ですが、少女売春してしかも対価不払いしたなんて、これは一生この人の人生に祟りますね。性犯罪は、1回やっちゃうとその後の人生に極めて悪い影響を与えます。それは仕方ありませんが、金の不払いというのはさらに悪い。ちょっと取り返しがつかないんじゃないんですか。
さすがにこの人も、プロ野球の選手をしていた時は、少女売春をしたとしても、対価を支払わなかったなんてことはしなかったでしょう。金のあるなしの単純な問題じゃないでしょ、おそらく。
それで思うに、人間落ちるとここまで落ちるんだなあということです。彼がどういう考えで無免許運転をしたのかもちろん私は知りませんが、上にも書いたように、自分がそういうことをして摘発されたらどうなるかという認識がひどくかけていたのでしょう。そして野球界を追い出されて、さらにその勘違いと非常識さが増幅されたのでしょう。今回の、少女売春と対価不払がその結末なのでしょう。
そもそも素行不良な人物がさらに輪をかけて劣化すると、本当に始末に負えませんね。まったく迷惑な野郎です(苦笑)。今後さらに劣化がひどくなる可能性も否定できません。
なおこの記事は、時事ネタですので16日の日付ですが、15日に発表します。
また芸能人の、ドラッグ関係の不祥事ですね。NHKの記事を。
>俳優のピエール瀧容疑者逮捕 コカイン使用疑い
2019年3月13日 0時05分
俳優やミュージシャンとして活動しているピエール瀧容疑者がコカインを使用したとして、厚生労働省の麻薬取締部に逮捕されました。調べに対して容疑を認めているということで麻薬取締部が入手ルートを調べています。
逮捕されたのは俳優やミュージシャンとして活動しているピエール瀧、本名・瀧正則容疑者(51)です。
厚生労働省の関東信越厚生局麻薬取締部によりますと、違法薬物を使用しているという情報をもとに12日、瀧容疑者の自宅を捜索し本人に任意同行を求めて尿検査を行ったところコカインの陽性反応が出たということで、麻薬取締法違反の疑いが持たれています。
麻薬取締部によりますと調べに対して「コカインを使用したことに間違いありません」などと供述し容疑を認めているということです。
麻薬取締部が入手したいきさつなどを調べています。
ピエール瀧容疑者とは
公式ホームページによりますと、ピエール瀧容疑者は静岡県出身の51歳。
1989年にバンド「電気グルーヴ」を結成し海外でもツアーを行って人気を集めていました。
また、俳優としても幅広い役を演じていて映画やドラマなどに数多く出演し、映画「凶悪」では日本アカデミー賞の優秀助演男優賞を受賞しました。
また、現在放送中のNHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にも出演しています。
コカインとは
コカインは南米原産のコカという植物の葉の成分が原料で、多くは無色や白色の粉末です。
覚醒剤と同じように神経を興奮させ幻覚症状があらわれます。また、一般的には覚醒剤に比べて持続する時間が短いため、一日に何度も使用するケースがあり、大量に摂取した場合死亡することもあるということです。
国内では覚醒剤に比べて押収量は少ないものの、海外から1度に100キロ以上が密輸される事件も起きています。
正直あんまり彼のことに詳しくないんですが、でもかなりいろいろ幅広く出演しているので、迷惑がかかるのは相当に各方面に及びそうです。
それで問題なのが、過去の作品の鑑賞が難しくなるのも困るし、またこれからの作品がお蔵入りになると「うひゃー」ですね。新井浩文の件でも、どうも映画やドラマの公開延期、公開中止、撮り直しが生じました。はてこれから映画については公開されるかも怪しいものです。
という本があり、Wikipediaでも固有名詞でない「封印作品」という項目があるくらいですが、Wikipediaでも有名どころとしては、
が紹介されていますが、「オバケのQ太郎」のように、封印状態から解き放たれた作品もあります。
それで最近私が、うーん、封印作品というのもたくさんあるんだなあとあらためて感じたドラマがあります。1980年にフジテレビで放送されたドラマ「87分署シリーズ・裸の街」です。
題名からお分かりのように、エド・マクベインの代表作『87分署シリーズ』を原作とし、舞台を横浜に移してドラマ化したものです。Wikipediaからキャストを借りると、
>
カッコ内は原作のモデル、グロスマン警部は原作では男性。
とのこと。またゲストスターとして、黒澤明の映画の原作ともなった「キングの身代金」に、三国連太郎が出演にしていたり、演出も
>長谷部安春、前田陽一、森崎東、長谷和夫、日高武治、渡邊祐介、降旗康男、児玉進、八木美津雄、小西通雄、番匠義彰、永野靖忠、佐藤武光、井上梅次
とあり、かなり豪華です。これは面白そうだ! と思ったのですが、あいにくこのドラマに関しては、どうも再放送すらされていないようです。その理由は、エド・マクベイン作品を原作とするにあたり、ソフト化や再放送が契約で盛り込まれなかった、あるいは不備な形でしか契約されなかったためのようですね。80年制作のドラマですから、ソフト化が契約されなかったのは仕方ないとして、再放送は何とかなりませんかねえと思いますが、どうにもならないようです。ちょっと払える額でない放映権料をマクベイン側に払わなければならない。ていうことは、彼の著作権が切れるのを持つんですかね。でも2005年死去だからなあ。現状、残念ながら観られる見込みはなさそうですね。日本側の著作権者である松竹とフジテレビが、無料上映会でもしてくれれば観ることができなくはないですが、そんなの期待できないしね。
このドラマに関しては、スチール写真すらほとんど見かけないし、昔のテレビ雑誌のBNでも探してみるかという気にすらなっています。
それで、これはこのドラマとは関係ないですが、似たような題名の刑事ドラマ(当然「87分署シリーズ」を意識したのでしょう)で連想して、「私鉄沿線97分署」をWikipediaで検索したところ(ついでながら、このドラマは長谷部安春が監督をしていたり、坂口良子も出演しているなど、前出のドラマと少し共通点があります)、このドラマは、
>ハードな銃撃戦や爆破シーンが目立った前番組『西部警察』から一転して、本作は人情味溢れるドラマ部分に主眼が置かれた。
というものであり、半年の予定だったのが予想以上に視聴率がよかったようで、2年間続いたのですが、エピソードリストによると、第7話が
>地上波では再放送されない場合あり。BS11及びファミリー劇場では放送された。
とあり、また第47話は
>地上波では再放送されない場合あり。
だそうで(高樹沙耶 が出演しているから?)、さらに第64話は
>再放送されない
とのことで、その理由は注釈によると
>理由に関しては、「劇薬のアンチモンを出しているからではないか?」とか「フィルムを紛失したのでは?」など、様々な憶測が飛び交っているものの、本当の理由は明らかにされていない。
となっています。理由が明らかでないのも、封印作品の特徴です。正直このようなどちらかというと、あまり毒気のないドラマでも、全90話のうち3話が、再放送に難のあるエピソードだというわけです。これが長寿番組だと、「太陽にほえろ」の欠番などは
>欠番
DVD・VHSの公式サイト[100] において、現在公開が不可能な作品と明記されている作品に以下の物がある。現在これらはDVD化されていない。
理由として、第19話、第27話、第68話、第127話に関しては実銃の使用、第37話、第106話に関しては内容に問題(差別用語の使用など)があるためと言われている[101]。また、第524話、第571話に関しては権利上の問題(第524話には、デビュー間もない頃のBOØWYのライブ演奏シーンが含まれていること、第571話はエド・マクベインの小説『キングの身代金』を原案にしていること)によるものと言われている。ただし、いずれも公式な発表ではないため、真相は不明である。(第524話と第571話は商品化に際しての欠番であり、テレビで放映されることはある[102]。)
その他、再放送の際に局側の判断などで放送が見送られた作品は無数に存在する。
となっているわけです。
前に私は、次のような記事を書きました。
その記事でも紹介したように、「丸源」のトップが製作した映画3作品が、現在鑑賞不能の状態にあるわけです。川本源司郎氏のWikipediaにも
>芸術関係にも造詣が深く、さまざまな映画の企画なども手がけた。なおこれらの映画は、川本の意志により、ビデオ化等はもとより、封切りを除きその後の公開を一切許されていない[13]。川本は映画製作から早々に手を引いたが、作品そのものの版権と原盤のありかが不明確で、そのためソフト化はもちろん上映も困難とする話もある[14]。
とあるくらいで、これではどうしようもありません。やはり封印作品というのは、いろんな事情はあるにしても、最大限少なくなければいけません。上にも書いたように、芸術というのは、あらゆる人間が共有する財産なのです。映画もドラマも当然そうです。川本氏も実刑判決を受けたりいろいろ大変でしょうが、お亡くなりになる前に、ぜひお考えを変えていただいて、これらの3作品の封印を解いていただきたいものです。
ああ、いつもの通りの愚痴になってしまいました。アニセー・アルヴィナ主演の「夢・夢のあと」なんかも、高田賢三がソフト化をしたくないみたいだしね・・・。ただこれは、テレビ放送はされました。いずれにせよ、観るのは難しそうですが、これは最後まで希望は捨てないつもりではいます。読者の皆さまも、それぞれ想いのある封印作品があるでしょう。ぜひ観ることのできる日が来ることを願いましょう。
エロティシズム
―そうすると、あなた流にいうと、エロティシズムを実現するのは、そう簡単にはいかないことなんですね。
K そうなんでしょうね。私風にいったら、何にも見えなくなるでしょうね。(笑)でも、エロティシズムを映画で表現することは、できますよ。例えば、「風と共に去りぬ」とか…。「アリスの恋」のクリス・クリストファーソンのまなざしからでてくるエロティシズム,なんてのを見ていると、もう気絶しそうになっちゃうわね。
―ジャコベッティの演技指導はどうでした? 彼はくわしく演技を指定する方ですか、それとも自由にやらせる方ですか?
K 彼が私に言ったのは、「第一部では、君は、目を見開いていろいろのセックスの発見をしていく無垢な女だったけれど、第二部では、もっと成熟した女だし、あなた自身も子供を生んで、この二年間の間に変わっただろうから、第一部の演技はすべて忘れろ。一部のように大きく目を見開くのは、やめよ」これだけは言われました。それ以外は、まあ時時ゆっくり歩けとか、そういうことは言うけれど、特別に演技指導らしいことは、なかったわね。
―演技というと、エクスタシーに浸るシーンなんていうのは、頭の中で想像をめぐらせるわけですか?
K 全然! それは簡単なテクニックよ。「口をひらいて」とか「目をひらいて」とか言われてね。そんなの、誰でも5分もあれば、おぼえられますよ。そんなのより、おかしくもないのに、自然に笑うことのほうが、よっぽどむずかしい。
―二部のなかの鍼(はり)を、うつシーンですけど、あれは本当に刺したんですか?
K いいえ、第一私は注射が大嫌いな人なのよ。(笑)お医者さんに注射される位なら、病気のままでいた方がいい、という位なんだから…。鍼のシーンではいろいろメークの人が工夫してくれて、けっきょくセロ・テープで止めたんです。口のなかのは、歯の間の隙間にいれたの。
―一番むずかしいシーンは、どこでした?
K 夫のジャンと椅子の上でセックスするシーン。非常にむずかしいアクロバットみたいな姿勢を要求されたので、終わった時は、身体じゅうアザだらけなった感じでしたよ。(笑)その日の撮影は、一番クタクタだったな。でも、それはおかしな体操を要求されてむずかしかっただけじゃなくて、このシーンは、自分としても気がのらなくて「嫌だ」といったの。ところが、監督さんが「まあ一応撮るだけ撮って、明日ラッシュを見て、それでも気に入らなければ、採用しないから」としきりに言うんで、撮ったの。翌日、ラッシュを見ても気に入らず、もう一度「嫌だ」と言ったんだけれども、それでも映画のなかでは残っちゃってる。いくつか、そういう自分で出したくないシーンってのはありますよ。例えば、いれずみ男のシーンなんて、いやらしいでしょう? それから、夫とのシーツを使ったシーンなんて、突然、夫の手がスッとお尻のへんにまわるけれど、あれも映画には残っちゃってます。でも、私も悪いのよね。考えてみれば、撮る前に気に入らないのが、撮った後で気に入るわけはないわけで。一応撮ろうというのでOKしたのが、そもそも私のまちがいともいえるわね。これからは、口約束だけで人を信じないで、絶対気にいらないのは、撮らないようにしなけりゃいけないな、と思ってるんです。次回からは、気の進まないときは、カメラの前にたたないで、スタジオから帰ろう、と思ってます。
―でも、この種の映画に出る以上は、多少恥ずかしくっても、撮らなくちゃいけないっていうシーンが、どうしても、あるんじゃないですか?
K それは、そうね。でも、女優ってのは、拒否する権利が絶対にないってことは、ありませんよ。
―なるほどね、いわゆる”濡れ場”のシーンというのは、嫌だってことは、あるでしょうね。わかるな。
K どういうシーンですか。「ヌレバ」って?
―いや、要するに、どういうのかな。「たじろぐようなベッド・シーン」ですよ。
K ベッド・シーンを撮るのは、全然こだわりませんのよ、私。知らない俳優さんとやっても、そばにスタッフの人がいても、ね。
―そうすると「卑俗ないいやらしいシーン」が嫌なわけですね?
K いや、いやらしいシーンがいやだ、というのじゃなくって、美的なシーンじゃないものがいやだ、という意味です。いやというよりも、退屈ですもの。一日に何回も何回も、そんなことをくりかえしているのって。(笑)(採録者注:太字部分は原文は傍点)
―ところで、第一作では、エマニエルが口紅を最後に塗って終わりますが、あれは、彼女が「女になった」ことを、示しているわけですか?
K ええ、その通りです。
―第二作では、ずっと口紅をつけていたわけですか、エマニエル夫人は?
K いいえ、ずっとじゃないですよ。私は、もともと唇が紅くて、ほら、今私は唇に何もつけていなくても、紅いでしょ? むしろ、第一作では、紅くみせないために、肌色の口紅を塗ってたのよ。
―いずれにしても、口紅ということでエマニエルの成熟を現しているわけですね?
K ええ、だから、第二作の方では、ところどころ非常に大げさに紅くしたわけです。第二作での口紅の使い方ってのは、私も気にいってるの。特に香港の女性が躍るレセプションのシーンは、口紅をわざとオーヴァーにつけているの。だから、洋服も黒っぽいものを着て、口紅をひきたてさせようとしているわけ。髪をあげてる所は、映画のなかで一番好きな所ね。
―私達も、あなたは髪をあげてる方が魅力的だ、と思いますよ。
K 私もそう思うんだけれども、髪をロングにしたのは、監督さんの趣味なんですよ。
―一作目を終わった時、クリステルさんは「もう第二作は絶対やらない」とおっしゃっていたそうですけれど、その時は、本当にそう思ってたんですか? それとも気まぐれ?
K 本当に思ってたんですよ。だから三作目は絶対、やりません。だって、同じ映画ばっかりやってると、つまんないもの。
―次回作は?
K 二週間後に、アンドレ・ピエール・マルディアルグの原作もの「ラ・マルジュ」(「余白の街」)の撮影に、入る予定です。次がセルジュ・コルベールの「寝台車のマドンナ」。これは、私の好きなコスチューム・プレイなので楽しみね。それから、ロジェ・バディムと「危険な関係」を撮ります。「危険な関係」は彼の二度目の映画だけれど、前作より、もっとロマンティックに、なる予定です。その次にアメリカ映画で「鉄仮面」。これはいろいろ国際的なスターが、顔を並べると思いますよ。
―アラン・ドロンとの共演の話は?
K ああ、ジョゼフ・ロージーの「ミスター・クライン物語」ですね。あれはことわりました。ほんのちょい役だったものですから。
―日本でCMを撮る話は?
K まだ契約してません。でも、多分すると思います。洋服のCMですね。
―日本映画からの話は?
K ああ、そんな話もあって、でもまだ本も受け取ってないし、これは本を読んでみなければ、何とも言えません。それより今は、日本のみなさんが「続エマニエル人」を好いてくださるかどうか、のほうが心配ですわ。
(了)(「キネマ旬報」1975年12月下旬号 p.62~65)
上に出てくる映画の中で、「寝台車のマドンナ」と「鉄面皮」については確認できませんでした。前者はお釈迦になったのでしょうが、「鉄面皮」についてはそれも不明です。リンクを張った映画は、違う題名で日本では公開されています。それからドロンとは、「エアポート80」で共演しています。客室乗務員の彼女、けっこう似合っていたような気がします。
>三作目は絶対、やりません。だって、同じ映画ばっかりやってると、つまんないもの。
三作目出たじゃんと思いますが、この時は確かにそう考えていたのかもですね。わかりませんが。彼女は1952年生まれですので、このインタビューの際は23歳、存命なら今年67歳です。
原田美枝子主演の『大地の子守歌』についてちょっと調べていまして、やはり『キネマ旬報』の当時のBNを参照したいなと考えて、なんとか入手しました。1975年12月下旬号です。シナリオから、スチール写真、撮影風景スナップ、原作者、監督、脚本家のコメントもある大変貴重な号です。
それで、この号のメインは、シルヴィア・クリステル主演の『続エマニエル夫人』の特集でして、シルヴィアさんや監督ほかのインタビューから採録でなく翻訳されたシナリオまで掲載されているというこれまた優れものの特集です。
そういうわけで、シルヴィア・クリステルのインタビューを採録することとします。これはけっこう貴重かも。どっかですでに採録されているかもですが、まあいいでしょうと無責任に考えて記事にします。以下前振りも一緒に採録します。執筆者である西村雄一郎氏は、映画についていろいろ本を書いています。ユミ・ゴヴァース氏は、アラン・ドロンの本を出版したり、寺山修司の映画のコーディネーターをしたりしている記録があります。なお西村氏のブログのこちらの記事では、シルヴィアのインタビューについて書かれています。それでは…。なお、「シルビア」ほかの表記はすべて原文のまま、また質問と答えには、スペースをあけました。便宜上、シルヴィアさんの答えは、青文字に、質問は緑にします。
>パリ現地取材による特集!(採録者注・原文は、斜めのマーク)
「続エマニエル夫人」を作った三人へのインタビュー
西村雄一郎/ユミ・ゴヴァース
シルビア・クリステル
六つのシナリオ
クリュニー美術館の、横のカフェで地合わせを終えて、指定の時間にシルビアのアパルトゥモンへ向かう。彼女のアパルトゥモンは、カルチェ・ラタンのなかにある。
古めかしいエレベーターに乗って、三階へ。ベルを押すとメイドさんが出てきた。「どうぞ」とドアが開いて、部屋のなかにはいる。いったい、シルビアはどこにいるのか?
そう思った時、正面のソファにすわって煙草をすっていた一人の女が、暗い光線のなかから、スッと立ち上がって、こちらに向かって来た。そして、「ボンジュール」と言って手を出し、握手して我我を迎えた。ああ、この人がシルビア・クリステルなのだなと、その時、ようやく気がついた。
私はちょっと驚いてしまった。黒いソファーの上に、赤いとっくりのセーターと、ブルーのジーンズをはいてすわっている彼女を見ていると、あの映画の上の妖艶な彼女とは、まるで違う人を前にしているような気がする。スラッとした細おもてで、髪をむぞうさにあげて、化粧も何もしていないクリステルが、そのへんのパリの街角を歩いていたら、人は、おそらく、それが彼女だとはわからないだろう。素顔のクリステルは、まったく普通の女の子だった。
彼女は写真を写すことを、かたくなに拒否した。「白黒ですから」とか、「グラビアじゃないですから」とか、「後ろからとりますから」とは言っても、一切、彼女は受け付けなかった。
横のゆりかごのなかに、生後九ヵ月のアーサー君が寝ていた。「アーサー王からとった名だ」と、彼女は言った。インタヴューのところどころで、アーサー君が泣くと、そのたびに、彼女はそちらの方を気にしていた。
インタヴューのなかで、手まねをいれたり、眼をクルクルまわしたり、そのリアクションを思いめぐらせば、やっぱり彼女はかわいい雰囲気をもった人なのだなと、思った。
十一月七日、午後五時である。
―クリステルさんは、第一作と第二作の「エマニエル夫人」に出演されたわけですが、その間にかなり大きな変化がありましたか?
クリステル(以下K) 第二作目は大騒ぎでした。これには最初六つのシナリオがあって、最終的には、その六つを混ぜ合わせたような映画になっちゃったわけ。この映画、なんていうか、行きあたりばったりで撮られたみたいなところがあるのよ。といっても、スタッフの人達は、みんないい人ばかりで、意気投合しました。撮り終わった後の感想は、悪くないですね。
―香港ロケはどうでした?
K とても楽しかったですよ。ちょっとアムステルダムに似てて、ちょっと危険で(笑)、魅力のある街だと思いますよ。撮影は大変だったけど…。例えばこういうことがあったわけ。明日50人の子供を乗せたトラックが欲しい、というわけね。それを香港の人々にたのむと、彼らは「ハイ、ハイ」と言ってニコニコ笑ってるのよ。その日になってみると、トラックが来ない。「どうしたんだ、トラックは?」と聞くと、彼らは「今、来ます。今、来ます」と言って、いつでも笑ってるわけ。一日じゅう待ってたんだけども、待てどくらせど50人を乗せたトラックは来なくて、とうとうその日の撮影は、全部オジャンになったことが、ありました。私たちも、中国人はいつも笑ってるんだなと、だんだんわかってきたけど、最初のうちはニコニコ顔にだまされて、こっちは正直に待ってたのね。(笑)そんなことは、ザラでしたよ。
―なるほど、笑ってばかりいたら撮影は進みませんね。
K でしょう? そんな意味じゃあ、製作者にとっては、香港ロケは、大変むずかしかったと思うな。まあ第一作と第二作と比べると、二部のほうがより深くなっているけれど、一作にもあった甘い美しいイメージでまとめるという点は、変わってませんね。“夢”っていうのかな。(採録者注:太字部分は原文は傍点)
―そうですね。女性の夢っていうのが、描かれているんでしょうね?
K とんでもない! 女性の夢じゃなくって、あれは男性の夢、ですよ。
―男性的な夢ですか?
K そう。でも男性の理想像としての女、というものが、この映画では描かれているのかもしれないけれど、これは不可能ですよ。自由も結構、あっちこっちで寝るのも結構だけれど、パートナーがいる場合、この映画みたいなわけにはいかないわよね。独身生活してフリー・セックスをとるか、ある一人の愛する人との共同生活をするか、どちらをとるかの問題、でしょうね。私は夫婦生活とフリー・セックスをゴタゴタにすることは、できませんね。
―ところで、映画のことにもどりますが、第一作のジャキャン、第二作のジャコベッティと、カメラマン出身の二人の監督と仕事をされたわけですが、二人を比較して、どうですか?
K ジャキンは「エマニエル夫人」の前に、テレビや短編をつくっていたので、カメラをどこにおいたらいいか、そういう映画のつくり方については、よく知ってたみたい。それに対してフランス(ジャコベッティ)は映画の技術的なことは全く知らず、そちらの方に強い助監督をいつもつけてたみたいね。でも、彼はそのかわりに、非常に大きな美的センスをもってる人だと思うわ。彼はエロティシズムという感覚では、最高ね。ジャキャンの方の愛の描写は、もっとリアリズムなんだけれど、ジャコベッティの方が、よりエロティシズムがあふれている、と思うわ。ジャキャンは、もっとルポルタージュとか動きのある映画の方に向いている人じゃないですか。そういう意味で、彼が「O嬢の物語」をとったことに対して、残念な気がするわね。商業的にはどうなるかわからないけれど、私としては二作目のほうが、美しくできてると思う。
―ジャコベッティはエロティシズムの写真かとしては、有名な人ですかもね。
K そう、でも、私は彼のエロティシズムのイメージに、同感しているわけじゃないのよ。つまり、どういうものかな。ソファーにすわってまたをひらけとか、エロティック・フィルムの写真家は、すぐそういう姿勢を要求するけれど、隠されている所、見えない所にこそ、エロティシズムはあるんですよ。私はそう思うわ。フランスは、家具とかアクセサリーとか、いろんなものを画面の中におきたがるの。それに、私のお尻を写したがるのね。
―あなたは、それに賛成しないわけですね?
K 私にとってエロティシズムってのは、肉体的なことじゃなくって、そうもっていくための雰囲気なのね。(採録者注:太字部分は原文は傍点)
(つづく)
本日は、『続エマニエル夫人』でのシルヴィア・クリステルの写真をご紹介。
Full 013 Emmanuelle 2 Francis Lai Victor Cobra Dance Mix 2011 Victor Cobretti 480p HD video
こちらの動画もご覧ください。この映画は、前作と比べてやや性描写を激しくしているようですね。もっともそのため、女性客は去ったみたいですが。前作でも、一番やばかったシーンは、彼女が出るシーンでなく、バンコクのいかがわしいクラブ(?)でのものでした。ここでは、タイ人のダンサーが性器に煙草を入れて吹かすシーンがありました。
まったくの個人的な趣味ですが、私は彼女が一番きれいだったのが、この映画の時だったと思います。『エマニエル夫人』とかでのマニッシュなイメージや短い髪型より、この映画でのこってりしたメイクや長い髪の毛、女らしさを強調したフェミニンな彼女のほうがいいと思います。『夜明けのマルジュ』あたりの彼女もいいですが、やはりこの映画の時の彼女が、私にとってのベストかな。
それで、明日からこの映画についての記事を2回ほど書きますので、乞うご期待。