ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

山本弘の「と学会」会長辞任・退会を知って思ったこと

2014-05-27 00:00:00 | Weblog

旧聞で恐縮ですが、長きにわたって「と学会」の会長を務めていた小説家・山本弘が、その任を離れ、同時にと学会も退会したということを自らのブログ記事(2014年4月30日)で発表しました。

私が興味深く思ったのは、会長退任だけでなく、彼がと学会を退会したことです。彼の知名度は、このと学会での活動がそれなりの位置を占めていたと考えられますので、やめるというのはそれなりに重大な決断だったと思われます。山本の弁です。

>べつに突然決断したわけではなく、何年も前から考えていたことです。宣言するタイミングを見計らっていました。
 詳しい事情は外部には話せませんが、一言で言えば「きつくなってきた」ということです。
 確かにものすごくエキサイティングで楽しい活動だったし、知らなかったことをいろいろ学ばせてもらったことに感謝しています。仲の良くなった会員の方も多いですし、これまでやってきたことを後悔はしていません。
 ただ、近年はただ楽しいだけじゃなく、嫌なことも多くなってきて、ストレスがたまってきてたんですね。

>ただ、近年はただ楽しいだけじゃなく、嫌なことも多くなってきて、ストレスがたまってきてたんですね。

おそらくこれは、唐沢俊一にかかわるトラブルなどのことかと考えられますが、私は、私がこのブログで2回記事に取り上げた山本のこうむった災難もたぶん一つのきっかけではあるかと思います。

世の中ここまで他人に迷惑をかける人間がいる(ここまで馬鹿なことされてはどうにもならない)

他人に迷惑をかけてそれを自慢する馬鹿(追記あり)

詳細については、山本自身が書いた記事(副島隆彦先生に謝罪します)をお読みください。つまりは、馬鹿な「と学会」会員が、副島隆彦のサイン会で山本の名前を名乗って非常識な行動をして迷惑をかけて、しかもそれを(よせばいいものを)と学会のメーリングリストで吹聴したり、もらった副島のサイン本を山本に直接手渡して自分の非常識な行動を山本に自慢した(絶句)という話です。副島が自著でこの話を書いたため、山本と件のと学会会員は、副島あてに謝罪文を送っています。

山本はこの件で

>最近、むちゃくちゃ腹が立つことがあった。
 ここ数年、これほど怒ったことはない。

と書いています。

これはあまりにひどい事例で、山本はお気の毒としか言えませんが(ただし、山本も、そのと学会会員が自分に自慢した際に、もう少し注意はした方がよかったのではないかとは思います)、こういうことがあれば、それはたしかに嫌な気分になり、ストレスもたまると思います。

正直山本が

>Kは僕に謝罪した。彼も悪気があったわけでなく、「なりすまし」も故意にやったことではないと分かったので、僕は彼を赦し、処分はしないことにした。

と書いたのが、私は理解に苦しむのですが(どう読んでも、悪気もあるし、なりすましも故意でしょう)、山本が

>引退宣言をするまではずいぶん悩んだんですが、その後は重荷を降ろして、すっきりした気分です。

というのを読むと、ここまでひどくはなくても、嫌なことが多かったんだなとあらためて感じました。

正直、山本の突っ込みを楽しむために(最近本は読んでいませんでしたが)私はと学会の本を読んでいたので、もうと学会の名で発売される新しい本に目を通すことはないだろうなと思いました。自分でいうのもなんですが、私も自分の文章にやや山本の影響を感じる部分もないではありません。私のそういった個人的な感慨はともかくとして、と学会の活動も、これから大きな曲がり角に差し掛かるのだろうなと感じます。

そういうわけで山本さんお疲れさまでした。これからの活躍を期待します。

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9 コメント

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Unknown (bogus-simotukare)
2014-05-27 00:11:14
>おそらくこれは、唐沢俊一にかかわるトラブル

唐沢に対する批判が事実なら(というか批判全てが事実かどうかはともかく、全部嘘、唐沢は全く悪くないとはとても言えないと思いますが)、唐沢自身がと学会にネタにされるべき問題人間ですからねえ。
 でも山本は唐沢批判が出来なかった。要するに「Mukkeさんのダライに対する態度」なんかと同じでしょう。と学会内部で唐沢をかばう人間が複数いればしがらみで批判出来ないわけです。
 そうなったら唐沢を批判するにせよしないにせよ「唐沢こそがと学会が批判すべきトンデモではないのか、何故批判しない」という批判から山本が逃れるためには「と学会を辞める」という選択肢が浮上するのはまあ自然ではあります。
 山本ブログの一文『むしろこれからは、と学会にいた頃は事情があって書けなかった話題(やはり、唐沢ネタ?)も書くようになると思います』が何だか意味深ではあります。

>これからの活躍を期待します。

この活躍に「今までのと学会ネタ」が入るのかが気になるところですね。
もう完全に『と学会的なネタ』からは足を洗うのか、はたまた『と学会とは違うアプローチ』でやり続けるのか?。別に本業のSF小説だけでもいいんでしょうけど。
連投で恐縮ですが (bogus-simotukare)
2014-05-27 00:18:49
ああそうそう先ほどのコメントでは気付かなかったんですが
>「トンデモ」と名のつく書籍はもう出しません。毎月、LiveWireでやっているトークイベント「山本弘のSF&トンデモNIGHT」も、5月から名称を変更しようと思っています。
 なお、 「トンデモ」という名称については、著作権は考案者である藤倉珊氏にあることを、特に明言しておきます。

という山本ブログの記述もよく考えると随分意味深な気がするなあと。
「大人になって薄汚れてしまった俺」の「邪推」かもしれませんがよほどと学会員の藤倉某氏に「トンデモと言う言葉の商業的権利は考案者の俺にあるから、と学会会長でも勝手に使うな」とか言われて「それが仲間に言う言葉か」と腸煮えくりかえる思いでもしてたのかしら?、と。
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2014-05-27 18:53:36
>と学会内部で唐沢をかばう人間が複数いればしがらみで批判出来ないわけです。

まあそういうことですね。他人をやゆったり批判したりするのはいいとして、仲間内はそうはいかないというのでは、世間はいい顔はしません。

>山本ブログの一文『むしろこれからは、と学会にいた頃は事情があって書けなかった話題(やはり、唐沢ネタ?)も書くようになると思います』が何だか意味深ではあります。

このあたりどれくらいまで山本が肉薄できるか興味はあります。逃げるかもしれませんし、これは山本の試金石でしょう。

>はたまた『と学会とは違うアプローチ』でやり続けるのか?。

疑似科学批判はするつもりのようですね。これも今後どれくらいできるかが勝負でしょう。

>トンデモと言う言葉の商業的権利は考案者の俺にあるから、と学会会長でも勝手に使うな」

「トンデモ」という言葉に商標権は設定できないと思うんですけどね。たぶん山本もいい気持でなく「と学会」を去るのでしょう。
Unknown (kai)
2014-05-28 10:19:16
>山本の突っ込みを楽しむために(最近本は読んでいませんでしたが)私はと学会の本を読んでいたので、もうと学会の名で発売される新しい本に目を通すことはないだろうなと思いました。

とても共感します。最初に、と学会の本を読みはじめたころ、心から楽しめる文章とそうでない文章があって、前者の文章はほとんどが山本さん執筆、他の筆者は、ひがみとか嫉みから来ているとしか思えない居丈高な雰囲気があって、好きになれませんでした。その後、と学会の本を見つけたら、まず目次を見て、山本さん執筆部分のパーセンテージが多いのだけ買うようになりました。

その差は何かというと、基本的には心根のありかたでしょうね。文章の端々ににじみ出るまっとうな感覚といいますか。私もこれで、と学会の新刊本は買わなくなると思います。
>kaiさん (Bill McCreary)
2014-05-30 19:41:08
>心から楽しめる文章とそうでない文章があって、前者の文章はほとんどが山本さん執筆、他の筆者は、ひがみとか嫉みから来ているとしか思えない居丈高な雰囲気があって、好きになれませんでした。その後、と学会の本を見つけたら、まず目次を見て、山本さん執筆部分のパーセンテージが多いのだけ買うようになりました。

私も同じところがありましたね。他の筆者より山本の記述のほうがずっと面白かったと思います。で、事実彼の力で「と学会」が知名度を上げたことは確かでしょう。

>文章の端々ににじみ出るまっとうな感覚といいますか。私もこれで、と学会の新刊本は買わなくなると思います。

彼にもいろいろ批判すべきところはあろうかと思いますが、でもそれなりのものはあると思っています。
Unknown (toorisugari)
2015-10-06 12:28:33
今更ですが参考までに。

http://togetter.com/li/876760

やっぱり人間関係で苦労なされたようですね…
>toorisugariさん (Bill McCreary)
2015-10-06 21:36:04
どうも、コメント及びURLのご紹介ありがとうございます。

山本氏の発言

>「ノーコメントを貫いたのが悪い」と言われるのなら、まったくその通りです。
でも、あの後の唐沢氏の盗作騒動の時に、僕がと学会内で唐沢氏の処分を求めたら、会の中から猛反発を食らって撤回せざるを得なくなった。そのことを考えると、あなたの件で、僕が唐沢氏や岡田氏を

>批判していても、やっぱり同じことが起きていたんじゃないかと思います。
皆神龍太郎氏が僕に「山本さんはと学会の天皇なんだ。象徴だけで実権はないんだ」と言われたことがあります。あの盗作騒ぎの時に、僕は本当にそれを実感しました

というのを読むと、いろいろな意味で、氏も「と学会」での活動に限界を感じていたのだなと思いました。でもそれなら、やはり唐沢批判はすべきかなとは思います。
Unknown (いやいや)
2016-11-27 15:54:13
そもそもの話と学会が面白かったのは
厳選されたトンデモを集めてた同人時代まで

商業化しちゃうと
本を出す為にトンデモを集めることになり
トンデモ純度は下がるし
言いがかりみたいな批判も増えるし
ちっとも面白くないんだけど売れたもんで悪循環

さっさと終わらせるどころか
そこで精力的にやっちゃった会長が
いまさら象徴で権力はなかったなんて逃げですよ
>いやいやさん (Bill McCreary)
2016-11-29 21:05:10
>商業化しちゃうと
本を出す為にトンデモを集めることになり
トンデモ純度は下がるし
言いがかりみたいな批判も増えるし
ちっとも面白くないんだけど売れたもんで悪循環

おっしゃるように、私も最初のほうがおもしろかったですね。その後はいまひとつ昔のものほどのめりこめないところがいました。こういうのは、やはり商業化の負の側面でしょうね。

>いまさら象徴で権力はなかったなんて逃げですよ

私もそう思いますね。小説家としてでなく、こっちの系統で彼を知った人間も大勢いる(私もそうです)わけで、彼は大変な知名度とそしておそらく収入も得たのだから、そういうことは口にすべきではないと思います。

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