ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

そういうのは「予想が誤った」「お前の言うことはあてにならん」ということだ

2011-09-20 05:48:14 | 北朝鮮・拉致問題
このブログで何回か馬鹿にさせていただいている荒木和博が、新著を出したそうです。彼のブログにかんたんな記事がでています。

>新著です。自分自身20年前から「北朝鮮は崩壊する」と言ってきました。その認識に変わりはありませんが、とにもかくにもあの体制が延命していることは事実。その理由について考えてみました。よろしかったらご一読下さい。(光人社NF文庫・695円+税)

記事としてはこれだけです。

>自分自身20年前から「北朝鮮は崩壊する」と言ってきました。その認識に変わりはありませんが

それっておかしいじゃないかよ(笑)。要するに、荒木の見通しが誤っていた、荒木の主張は当てにならん、っていう以上の話じゃないと思うんですけど。今後北朝鮮が崩壊するかどうかを判断するにしても、まずは自分の判断の誤りを認めるのがすじでしょう。

20年前(1991年)といえば、米国の大統領はブッシュの父親、日本の首相は海部と宮沢(前者は政界引退、後者は引退後死亡)、まだ金日成も存命中です。ずいぶん時間がたっています。要するに、荒木に限らず北朝鮮崩壊論者の見通しが誤っていたということです。

ところでbogus-simotukareさんも引用していただいていますけど、私が以前紹介した1998年時点での対北朝鮮強硬派の人々の予想のなかで、荒木はたとえば次のような予想をしています。

>1:金正日はいつまでもつか
荒木の予想:ただちに排除されても不思議ではない(側近のテロなどのかたちで)。
2:北朝鮮という国はいつまでもつか
荒木の予想:荒木和博:長くもっても20世紀中。
3:戦争はおこるか、おこるとすれば、いつ、どんな形か
荒木の予想:金正日の立場があやうくなったとき、韓国国内でのテロに始まり、直接の南侵へと展開するだろう。

ぜんぜん現状はちがうじゃないかよ(笑)。もうすこしまともな予想をしてよというところです(質問もどうかと思うけど)。ていうか、ふつうここまで予想を外したら、「こいつの北朝鮮予想はあてにならん」と世間は見なすし、またそれで仕方ないですよねえ。昨日の記事と同じことを書けば、私が拉致被害者家族だったら、「この男はあてにならん」って距離をおきますけど、そういうわけにもいかないんですかね。

あ、断っておきますけど、確かに荒木の予想はものすごくひどいけど、ほかの人の予想にもひどいのが少なくないので、興味のある方は引用した記事をお読みください。ここに名を連ねている人たちの中で、玉城素や田中明はすでに故人ですが、彼らはもしかしたら自分たちが死ぬまでに北朝鮮が崩壊しないとは予想しなかったかも(笑…いや、笑っちゃまずいか)。

ともかく当てにならんことを主張する人たちです。

最後に、連日ですがbogus-simotukareさんに感謝を申し上げます。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミャンマーの旅 2011年 夏... | トップ | ミャンマーの旅 2011年 夏... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同じように (凡人69号)
2011-09-24 23:35:01
中国問題に詳しいといわれる面々(宮崎正弘、河添恵子、有本香、黄文雄、石平etc)が唱える中国共産党体制崩壊論も、なかなか当たらないままに時間を経過するんでしょうかね?
>凡人69号さん (Bill McCreary)
2011-09-25 06:22:01
改憲しなけりゃ日本が滅びるをとなえる櫻井よしこといい、こういった人たちは、けっきょくそういったことを主張し続けないと立場がありませんからね。妥当性うんぬん以前の話でそのような主張を続けざるを得ないでしょう。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。