過日(4月4日)出勤前ちょっとテレビをみていたら、チベット問題についてペマ・ギャルポがコメンテイターというか解説者として登場していました。
ペマ・ギャルポはもともと中国からインドに亡命して日本にたどり着き、現在は日本国籍を取得しているという人物です。
彼はチベットでは「藩王」の息子だったそうで、いわば世が世ならじつに結構な身分でチベットに暮らせたわけで、そんな彼がチベット問題で中華人民共和国を激しく憎むのは仕方ないし当然でしょうが、テレビでこの問題を解説するのに妥当な人物かというのは相当疑問です。なにしろ、
最終目標は天皇の処刑 中国「日本解放工作」の恐るべき全貌

なんて本を執筆しているくらいですからねえ。彼がその経歴上「反中」になるのはある意味当たり前ですけど、テレビでチベット問題の発言をさせる人物としてはちょっとね、というところでしょうか。
ペマ・ギャルポ自身自分の書いた本の内容を信じているわけではなく、金儲けと「反中」プロパガンダのための本でしょうが、「学者」がこれじゃあねえ。学者ってのは、とりあえず個人的な好悪と研究というのは別に考えるべき仕事じゃないんですかね? かつて東中野修道は、夏淑琴の名誉毀損訴訟で「学問研究の成果というに値しない」とまで地裁の判決文に書かれましたが、それと同様ですよねえ。東中野は、実質南京事件否定派からも相手にされなくなりましたが、ペマ・ギャルポのほうはそうでもないみたいですね。それだけチベット関係の専門家がすくないということでしょうか。もっともそんなことを言い出せば、東中野だって日本の思想史とか東ドイツ現代史が専門である人物であって(彼の文学博士論文は、東ドイツ関係のものです)、南京事件とか日中戦争は素人ですが(というより、彼の書いたものは、まともな素人ならとても書けたものでない素人を遥かに下回るしろものです)。
ついでながら、ペマ・ギャルポは2007年の参議院選挙で最近少々話題になっている「国民新党」から出馬しています。比例区で落選しました。
また、その直前に出された例の国辱広告(笑)「THE FACTS」には名を連ねていませんが、その直後のチャンネル桜が主導した「慰安婦問題に関する米下院決議案の全面撤回を求める要望書」には名を連ねています。たぶんこれは、賛同者に「反中」(≒親チベット?)が多いので、義理で名を貸したのでしょう。彼自身こんなものが米国に通用するとはぜんぜん考えていないでしょうから(思っているのなら論外です)、詳しいことは知りませんが、どうしようもない人です。
それにしてもペマ・ギャルポといいこの間の記事で名前を出した石濱裕美子といい(彼女のあの文章は、ひいきの引き倒しの類だと私は思います)、チベット問題ってのは、ダライ・ラマをほめればいいっていうものでもないし、あえて書けば中華人民共和国によるチベット支配の功罪にいたるまでいろいろと考えなければならないでしょう。チベット亡命政府が「独立」という要求を引っ込めて「高度な自治」を求めているのなら、それへのロードマップをどう描いていくかということも考えなければなりません。具体的に自治をするのなら、ダライ・ラマ制度の今後やチベットの産業をいかに自治ができるまでにしていくか、チベット在住の中国人(漢族)をどうするか(「高度な自治」ですから、追い出すってわけにはいかんでしょうね)、そういったまともなシミュレーションをチベット亡命政府はやっているんですかね? 彼らも本音では、独立は論外、自治権獲得も、仮に実現してもずっと先の話(自分たちが死んだ後)という認識ではありませんかね。さらにいえば率直な話、ペマ・ギャルポや石濱裕美子はそういったことに対して実質的に前向きな絵を描ける人物なのかなあ、と私は疑問に思います。
チベット独立は論外、自治権獲得も当分絶望というのが現状でしょう。ダライ・ラマは当然として、ペマ・ギャルポや石濱裕美子が生きている間は難しいんじゃないですか。たぶん私が生きている間も。
ペマ・ギャルポはもともと中国からインドに亡命して日本にたどり着き、現在は日本国籍を取得しているという人物です。
彼はチベットでは「藩王」の息子だったそうで、いわば世が世ならじつに結構な身分でチベットに暮らせたわけで、そんな彼がチベット問題で中華人民共和国を激しく憎むのは仕方ないし当然でしょうが、テレビでこの問題を解説するのに妥当な人物かというのは相当疑問です。なにしろ、
最終目標は天皇の処刑 中国「日本解放工作」の恐るべき全貌

なんて本を執筆しているくらいですからねえ。彼がその経歴上「反中」になるのはある意味当たり前ですけど、テレビでチベット問題の発言をさせる人物としてはちょっとね、というところでしょうか。
ペマ・ギャルポ自身自分の書いた本の内容を信じているわけではなく、金儲けと「反中」プロパガンダのための本でしょうが、「学者」がこれじゃあねえ。学者ってのは、とりあえず個人的な好悪と研究というのは別に考えるべき仕事じゃないんですかね? かつて東中野修道は、夏淑琴の名誉毀損訴訟で「学問研究の成果というに値しない」とまで地裁の判決文に書かれましたが、それと同様ですよねえ。東中野は、実質南京事件否定派からも相手にされなくなりましたが、ペマ・ギャルポのほうはそうでもないみたいですね。それだけチベット関係の専門家がすくないということでしょうか。もっともそんなことを言い出せば、東中野だって日本の思想史とか東ドイツ現代史が専門である人物であって(彼の文学博士論文は、東ドイツ関係のものです)、南京事件とか日中戦争は素人ですが(というより、彼の書いたものは、まともな素人ならとても書けたものでない素人を遥かに下回るしろものです)。
ついでながら、ペマ・ギャルポは2007年の参議院選挙で最近少々話題になっている「国民新党」から出馬しています。比例区で落選しました。
また、その直前に出された例の国辱広告(笑)「THE FACTS」には名を連ねていませんが、その直後のチャンネル桜が主導した「慰安婦問題に関する米下院決議案の全面撤回を求める要望書」には名を連ねています。たぶんこれは、賛同者に「反中」(≒親チベット?)が多いので、義理で名を貸したのでしょう。彼自身こんなものが米国に通用するとはぜんぜん考えていないでしょうから(思っているのなら論外です)、詳しいことは知りませんが、どうしようもない人です。
それにしてもペマ・ギャルポといいこの間の記事で名前を出した石濱裕美子といい(彼女のあの文章は、ひいきの引き倒しの類だと私は思います)、チベット問題ってのは、ダライ・ラマをほめればいいっていうものでもないし、あえて書けば中華人民共和国によるチベット支配の功罪にいたるまでいろいろと考えなければならないでしょう。チベット亡命政府が「独立」という要求を引っ込めて「高度な自治」を求めているのなら、それへのロードマップをどう描いていくかということも考えなければなりません。具体的に自治をするのなら、ダライ・ラマ制度の今後やチベットの産業をいかに自治ができるまでにしていくか、チベット在住の中国人(漢族)をどうするか(「高度な自治」ですから、追い出すってわけにはいかんでしょうね)、そういったまともなシミュレーションをチベット亡命政府はやっているんですかね? 彼らも本音では、独立は論外、自治権獲得も、仮に実現してもずっと先の話(自分たちが死んだ後)という認識ではありませんかね。さらにいえば率直な話、ペマ・ギャルポや石濱裕美子はそういったことに対して実質的に前向きな絵を描ける人物なのかなあ、と私は疑問に思います。
チベット独立は論外、自治権獲得も当分絶望というのが現状でしょう。ダライ・ラマは当然として、ペマ・ギャルポや石濱裕美子が生きている間は難しいんじゃないですか。たぶん私が生きている間も。







