ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

ぜひ購入して読んでみたい(「ドキュメント 朝鮮で見た〈日本〉: 知られざる隣国との絆」)(こういう基本的なことをどうにかしてもらわないとどうしようもない)

2019-04-22 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

今日の記事は、「書評ほか書籍関係」のタグもありですが、「北朝鮮・拉致問題」の記事とします。

昨日(4月21日)このような記事が流れました。

家族と生き別れ北朝鮮で暮らす「残留日本人女性」その哀しき人生(伊藤 孝司) | 現代ビジネス | 講談社

この記事は、見出しは見ていましたが、読む前にbogus-simotukareさんが記事にされていることに気づきました。

今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年4/21分)(追記あり)

bogus-simotukareさんの記事に目を通して、これはこの記事で触れられている本を読まねばなと思いました。

ドキュメント 朝鮮で見た〈日本〉: 知られざる隣国との絆 

それで、この記事はイントロダクションみたいなものとして読んでみましたところ、私も知っている内容ではありますが、あらためて、このような立場にある北朝鮮在住の日本人が、里帰りすらできないという理不尽な現実に腹が立ちました。

記事では、荒井琉璃子さんという86歳の、北朝鮮に取り残された女性について取り上げています。経緯の詳細は引用記事を読んでいただければいいとして、戦後何回かあった帰国のチャンスも、いろいろあって彼女は帰国するに至りませんでした。それで、記事の3ページ目の後半を引用します。

残留日本人と日本人妻の帰国は、日本政府と民間が北朝鮮に対し長期にわたり強く求めてきたことである。1991年1月に始まった日朝国交正常化交渉で、ようやく日本人妻の里帰り事業の実施が決まる。それによって、1997年11月から3回にわたり、合わせて43人が里帰りをした。その中には、2人の残留日本人も含まれていた。

拉致問題で封じられた里帰り
ところが2002年10月の第4回里帰りは急に「延期」となった。その直前の9月に小泉純一郎首相が訪朝。「北朝鮮が拉致を認めたことにより、日本の世論が悪化したために実施できなくなった」と、当時を知る外務省関係者は語る。

これ以降、日本の北朝鮮への最大の要求は、残留日本人と日本人妻の里帰りから拉致問題へと大きく転換。加えて、里帰りを求めたり日本人埋葬地への墓参を進めたりすることが間違いであるかのような空気になった。拉致問題以外の日朝間の人道的課題は、完全に封じられてしまったのだ。

琉璃子さんには現在、九州で暮らす妹(80)がいる。荒井さんの故郷の県紙『熊本日々新聞』に、私が家族探しの記事を出してもらったところ連絡が取れた。琉璃子さんは里帰りして、その妹との再会と両親の墓参りを強く望んでいる。今ならかろうじて体力的に可能ではあるが、実現には大きなハードルがある。

日本政府が北朝鮮に実施している制裁には「北朝鮮籍者の入国の原則禁止」という項目がある。スポーツ競技の選手と役員の入国を、例外として認めたことがあるだけだ。日本軍の軍属として死亡した父親の遺骨が東京・祐天寺にある男性、「被爆者健康手帳」を取得しようとした広島での被爆女性などが来日を申請。だが日本政府は、こうした人道問題でも事実上の入国拒否を繰り返してきた。

「拉致問題が最優先」として、残留日本人と日本人妻の里帰りに取り組まないのは非人道的であり明確な棄民政策である。とりわけ荒井琉璃子さんは、国策に従って朝鮮半島で暮らした結果、北朝鮮に残留することになった。その日本人の「死ぬ前に里帰りしたい」という望みをかなえることは、国家としての義務ではないだろうか。

そういうことです。そもそも

>北朝鮮籍者の入国の原則禁止

なんていう項目が、このようなケースに当てはまるかどうかも疑問ですが(関係ないでしょう)、要するにこれは、安倍晋三をはじめとする日本政府の関係者が、かかわりあいたがらないということなんでしょうね。それで、巣食う会とか家族会は、このような人たちの里帰りをなにかと邪魔する。

これではどうしようもないですね。私はこのブログで散々書いているように、安倍晋三を大っ嫌いですが、かといって現状この人物が首相である以上、これは安倍を中心としてどうにかしてもらわないといけません。安倍が動けば、この件はどうにかなる。ならないのなら、それは北朝鮮側の責任ですが、しかし日本側は現状そういう動きをしていないでしょう。つまりは、そういうことをすると(する気もないのかもですが)巣食う会や家族会から嫌な顔をされるというのが嫌なんでしょう。いや、そもそも北朝鮮とは一切かかわりあいたくないってこと? どっちにしたってどうしようもないにもほどがある。

例えばですよ。前にも引用したけど、こういう意見はどうでしょうか。別にこの人の特異な意見というわけでなく、日本全体でかなりの賛同を得ているのではないかと思います。

>拉致犯罪や国際テロを行い、国内で人権弾圧という言葉ではとても語れない収容所体制・密告体制を敷き、しかも麻薬から偽札まであらゆる犯罪に手を染めてきた国の大使館が、国交正常化したら治外法権の場として東京のど真ん中に置かれるのですよ。

これについては前にも書いたように、

>日本だって平壌に治外法権の場所を確保できるじゃないですか(笑)。また冷戦時の米ソだって国交はあったし、双方とも大使館を設置していました。北朝鮮には、拉致被害者とまではいわずとも、日本人妻、日本国籍保持者、何らかの事情で北朝鮮に滞在している日本人がいます。彼(女)らの身辺の保護と日本の権益を確保するには、国交の樹立と大使館設置は必須でしょう。

という以上の話ではないでしょう。また同じ記事でも引用したように、冷戦時代でも、キューバのスイス大使館には大勢の米国政府の職員が勤務していて、日々キューバとの折衝、あるいは情報収集にあたっていたわけです。北朝鮮はいずれ崩壊する、だから関係なんかもたたなくていいんだなんて無責任なことをほざきまくっているのに追随していることが、2019年の今日の、無様で無残な姿があるのでしょう。大っ嫌いだから付き合わなくていいというものではない。そういう態度の集積が、今日の姿です。しかし上に引用した人物のような連中は、結局それでいいと考えているのでしょう。こういう人間が何を偉そうなことをほざいたって、私には一切信用はできないですね。

それにしても伊藤氏の記事の、こちらもひどいですねえ。

>「許可された取材は北朝鮮に利用されるだけ」と、発表を交渉したメディアの担当者からたびたび言われてきた。だが日本国内でも、許可を得ないと取材できないことはごく当たり前にある。取材に大きな制約や困難があっても、現場に行ったからこそ分かる事実はいくらでもあるのだ。

こういう言い草ってのはそこらじゅうで聞きますが、たとえばこういうことを言う人たちは、自分たちの取材や記事が、安倍晋三なり日本政府なりに利用されていないと考えているんですかね。あるいは日本政府が利用するのならいいが、北朝鮮政府から利用されているのは許されないとか。でも本気でそう考えているかもですね。だいたい日本の報道機関が日本に関してそんなに思い切った報道をしているのか。たとえば産経新聞が、安倍晋三のことを批判できるのか、ジャーナリストは絶対実名でなければいけないと主張した高世仁は、拉致被害者家族会のことを批判できるのかです。(ご当人、自分や自分の経営している会社を関係者が実名で批判したら、それを許すんですかね?)で、こういうことをほざく連中は、脱北者から取材しろとかはいっても、たとえば日本で和田春樹東京大学名誉教授らに取材するのはいい顔をしないんでしょうねえ、きっと。どっちみちそんなのジャーナリズムじゃないじゃん。単なるアンチ北朝鮮です。

が、そんな話はともかくとして、ともかく荒井さんほかの人たちの里帰りくらいは早急に実現させなければいけませんね。けっきょく安倍なんて男は無責任なことを対北朝鮮に対してもほざきまくって、それでじつのところ何もしていないということでしょう。これも、先日の記事同様、まさに安倍外交の失敗というものでしょう。もっともこれについては、あとでまた突っ込んで記事を書きたいと思います。

bogu-simoaureさんに感謝をしてこの記事を終えます。

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4 コメント

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Unknown (bogus-simotukare)
2019-04-22 05:49:57
>犯罪に手を染めてきた国の大使館が、国交正常化したら治外法権の場として東京のど真ん中に置かれるのですよ。

 前も書いたんですが、三浦の説だと、駐日ロシア大使館(東京都港区麻布台)なんかどうなるんですかね(苦笑)。
 英国公安の発表によればリトビネンコ殺害はロシア諜報機関(昔のKGB)の犯行の疑いが濃厚なんですが。
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2019-04-22 19:01:08
そういうことですね。戦争をする相手だって、開戦する直前まで外交交渉は行われるし、いずれにせよ三浦氏のようにそういうことを毛嫌いしていたら、「外交」なんてものは成立しないでしょう。
Unknown (アンドリュー・バルトフェルド)
2019-04-24 00:00:41
>「ドキュメント朝鮮で見た<日本>」
買おうとして忘れたので、今月中(それほど日数がありませんが)になんとか買いたいです。
忘れずに買った、李香蘭について書かれた「もう一人の彼女」は連休中に読む予定です。
>アンドリュー・バルドフェルドさん (Bill McCreary)
2019-04-24 20:37:20
この本は私もぜひ読みたいと思います。連休中に読もうかなと考えます。

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