ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

「国家基本問題研究所」・自民党国会議員の面々がダライ・ラマと面談

2011-09-26 06:13:18 | 社会時評
昨日のこのブログは非常にアクセス数が多く、2553IPから8845PVをいただきました。ランキングでは、gooのブログの中で、79位だそうです。これはちょっと驚き。

調べてみると、ビヨルン・アンドレセンの記事と、やはり昨日の記事へのアクセスが多かったのです。昨日の記事はコメントの入り具合から予想通りでしたが、ビョルンはそろそろ映画の公開も近づいてきて、関心が高まったということかもしれません。ビョルンの記事は、これだけで2000PVを超えるアクセス数でした。

さて本題に移ります。

島田洋一のブログに、櫻井よしこ、島田らと下村博文衆議院議員と山谷えり子参議院議員らがダライ・ラマと面談したとの記事がありました。

9月22日に面談したそうです。

で、島田の記事ですが・・・

>金大中、ジミー・カーターなど賞の権威を地に堕とした受賞者も多いが、ダライ・ラマはソルジェニーツインらと並び、ノーベル平和賞の意義を格段に高めた尊敬すべき人格者の一人だ。

(引用ここまで)

金大中を島田が非難するのは予想できるところですが、ジミー・カーターもですか。wikpediaの島田の記事には

>尊敬する政治家はナタン・シャランスキー。スタンスも親イスラエル(≒シオニスト)、反パレスチナ(反アラブ・反イラン)的である。とりわけ、イスラエル国防軍が2007年9月にシリアの核施設に対して行った限定空爆を高く評価しており、北朝鮮の核の脅威に直面する日本が見習うべき点は多々あるとの認識を示している。

とありますから、カーターが北朝鮮緊張緩和に積極的なだけでなく、パレスチナ問題にも熱心だから罵っているわけでしょうか。なかなか島田という男も気合の入った男です。それにしてもこれ、いくら個人のブログの記事とはいえ「国際政治学者」の書く文章かなあ。「ソルジェニーツィン」なんて人物をいまさら出しているのも興味深いところです。アウンサンスーチーとか最近の知名度の高い人ではないですね。ちなみにソルジェニーツィンが受賞したのは平和賞でなく文学賞(爆笑)です。  



ね、ちゃんとそう書いてあるでしょ。後で島田氏が訂正しても大丈夫なようにいちおう証拠にしておきます。

wikipediaでのソルジェニーツィンの記事より引用。

>1970年度ノーベル文学賞を受賞するも1974年2月12日に逮捕され、国家反逆罪でレフ・トロツキー以来45年ぶりの国外追放処分を受ける。

1970年の平和賞受賞者は、ノーマン・ボーローグです。緑の革命の立役者ということでの受賞ですね。

で、次の文章が興味深い。

>チベットを侵略、チベット民族を弾圧してきた中国共産党政権は、なりふり構わずダライ・ラマの孤立化を図ってきた。その中共から見て最も聞き分けのよい優等生が、情けないことに、日本政府であり続けている。

 日本の首相は、金正日とは二度握手しているが、ダライ・ラマとは一度も握手していない。早く、穢れた手を、ダライ・ラマに浄化してもらうべきだ。中共の叱責を怖れて逃げ回っていてはならない。

 面談の内容などは、次回以降に触れる。

(引用ここまで)

中国本国はともかく日本では「中共」というのはいまでは一部の専門家くらいしか使わない用語でしょうけど、島田の中国に対する悪意は良くわかります(笑)。

それから残念ながら、中国との超密接な関係を考えれば、今後も日本が中国側にこの件で強い態度に出ることはあまり期待できませんね。むしろEUあたりのほうが強く出られるでしょう。

>日本の首相は、金正日とは二度握手しているが、ダライ・ラマとは一度も握手していない。早く、穢れた手を、ダライ・ラマに浄化してもらうべきだ。中共の叱責を怖れて逃げ回っていてはならない。

あのー、この会談で、彼らとともにインドを訪問している元首相である安倍晋三は顔を出していないみたいなんですけど(爆笑)。 

安倍がどういう事情でこの場にいないのかは不明ですが、その理由に「日本の元首相である自分がダライ・ラマに会うのはまずい」という判断がまったくなかったわけではないでしょう。自分たちと一緒に行動している元首相ですら会えない状況で、その点になんのコメントもなく

>ダライ・ラマとは一度も握手していない。早く、穢れた手を、ダライ・ラマに浄化してもらうべきだ。中共の叱責を怖れて逃げ回っていてはならない。

とまで言われたって、「できっこないこと言うな」という以上の話ではないと思うんですけど。

ていうか、島田は安倍にぜひダライ・ラマにあってほしいとすすめはしたんでしょうかね。それを安倍が断ったのか、それともはじめっからそんなことしても無駄だと考えて話もしなかったのか、どちらなんでしょうか。こういう文章を書いておいて、安倍がこの場にいないことをなんら書こうとしない島田の態度もどうもなあというところです。

なーんかこれ自分がきらいな首相が靖国神社を参拝しないと猛然と罵倒するくせに、好きな人が参拝しなくても見て見ぬふりをする阿比留瑠比記者の態度と酷似しているような気がします。

こういうことを書くと身もふたもないけど、けっきょく島田とかにとってチベットなんて反中国の道具の1つでしかないんでしょうね。彼は完全な反パレスチナの人間だから(wikipedia参照)、そんなに民族自決とかを支持している人間とも思えないし。しかし、現段階で日本でチベットを積極的に支援しようと考える人たちは、島田とか櫻井みたいな人間がめだちますからねえ。だから義理とか戦術的な面もあってチベット側も彼らと近づく。そうすると、本来だったらもっとチベットに同情するべき人たちがあんまりいい顔をしなくなる…。

だいたい

>日本の首相は、金正日とは二度握手しているが

とかいますけど、特に最初の訪朝で小泉さんが訪朝しなければ、現在帰国している人たちも(この部分追加)いまだって北朝鮮に日本人拉致被害者がいる可能性が濃厚じゃないの? 後付けだったらなんだって言えますが、あの時点では北朝鮮に行った小泉氏の対応は当然でしょう。いまになって「あの時首相が北朝鮮に行かなくったって拉致被害者は帰ってきた」なんていうようなニュアンスの発言は、ためにする発言なら論外として、私にはきわめて無責任なもののように思えますけど。

ていうか、島田という人は「巣食う会」(まさにこちらの表記の方がふさわしいね)の副会長であって、そういう立場の人間がこのような発言をするのは、本来だったら拉致被害者家族は激怒するようなものだと思いますけどねえ。過日のインタビュー記事といい、もうすこしまともな態度をとってよと思います。

世の中そんなもんでしょうが、どうもね、いろいろ難しいですね。
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Unknown (bogus-simotukare)
2011-09-28 19:43:25
面白い記事が赤旗に載っていたのでご紹介。


http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-09-28/2011092807_01_1.html
「両国間の昨年の貿易総額は約600億ドル(約4兆5700億円)。双方はこれを2015年までに1000億ドルに引き上げる計画です。」


ということで、インドと中国の間には日本と中国の間同様、領土紛争などいろいろもめごとはありますが安部一派の望むような超強硬路線をインドは取らないでしょう。当たり前の話ですが(苦笑)
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2011-09-28 21:14:57
どうも、いつもながら興味深い記事のご紹介ありがとうございます。

>当たり前の話ですが(苦笑)

まあ当たり前ですよね。仮に領土問題があったって、経済で協力していく限り、それは決定的な要因ではない(笑)。ていうか、日本は、本当に中国とインドの関係が最悪の状況にあるのなら、可能な限りで仲裁すべき立場だと思うんですが、国家基本問題研究所の面々は、その仲の悪さにつけこんで中国にくさびを打つことしか興味がないのか何とも。
Unknown (bogus-simotukare)
2011-09-29 20:04:36
既にご存じかも知れませんが島田のブログにとんでもないことが書いてありますね。


http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2458101/
以下は、先週のインド滞在中、安倍晋三元首相が自己の経験も踏まえ述懐した中国観の断片である。私のメモから、差し障りのない部分を記しておく。
・中国と、普通の国と同様に、「うまくやれる」という幻想をもってはならない。



「首相時代、こんな事が中国に言えたのか、安倍」とか
「差し障りが充分あるだろ、島田」としか言いようがない(苦笑)。
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2011-09-29 21:02:43
私も今朝この記事を読んで笑ってしまいました。いやー、ほんと、島田というのも面白い男です。でもこんなのを発表されちゃうのは安倍もちょっと気の毒です。

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