ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

そんな連中、よく知らん

2015-12-14 00:00:00 | Weblog

旧聞ですが、今年の「流行語大賞」は評判がよくないですね。「爆買い」はともかく「トリプルスリー」はないだろうということです。私の周囲で「トリプルスリー」なんて言葉が話題になったりしたおぼえはありませんね。私の周囲がそんなに野球に興味がないからかもですが、読者の皆さまの周囲はどうですかね。さすがにそんなに話題にはなっていないんじゃないんですかね。たぶんですが、この流行語大賞に選ばれた際に「なんでそんな言葉が選ばれたんだ」といちばん話題になったんじゃないんですかね(笑)。それともいまの流行語大賞なんて、そんな程度にも話題にならないのかな。そこまでは行かないと思いますが、真相はいかに?

私はこの「トリプルスリー」という言葉は知っていましたが、それは私が毎日スポーツニュース(NHK9時のニュースのスポーツコーナー)を見ているから知っているわけで、別に日常会話とかネットで頻出するとかいうこともなかったように思います。もちろん私も、他人との会話で「トリプルスリー」なんて言葉を使ったこともありません。なお私は、日常会話では、上の流行語大賞受賞の際も、この言葉を話題にすることはありませんでした(笑)。ネットでは、下にも書きますようにコメントはしましたが。

いずれにせよ大して話題にはならなかった言葉だとおもいます。bogus-simotukareさんのブログのコメント欄に、この件がテーマではありませんが、私は

>三浦氏の記事って、中原本の紹介だったんですね(苦笑)。左様、流行語大賞の「トリプルスリー」同様、なんら話題になっていませんよね(呆れ)。

コメントを入れました。「三浦氏」とか「中原本」というのは、この記事とは直接無関係ですので、説明は省略します。また爆笑問題田中裕二は、

>「トリプルスリー」という言葉に対して、田中は「野球を知らない人はほぼ知らない」と断言。

語ったとのこと。同感ですね。田中は野球ファンだそうですが、私のようなファンでない人間ならなおさらそう考えるというものです。

それにしても、「流行語大賞」を名乗るのなら、別の言葉のほうがふさわしいという意見がでるのは仕方ないにしても、少なくとも「そんな言葉知らん」なんて意見が続出するのではどうしようもないですね。形骸化もはなはだしいというべきでしょう。

いずれにせよ、「トリプルスリー」なんて、どうしたらそんな言葉が選出されたのかという気がしますが、こちらにその事情を推測する記事がありましたね。

今年の流行語大賞の裏側を「想像」してみた

この記事の内容が正しいかどうかは、もちろん部外者の私は知りませんが、話題性を確保するための動きがかえって賞のインパクトを弱めている可能性があるというのが事実なら、けっこうこれ構造的な問題がありそうですね。今回の悪評をいい教訓として、流行語大賞というのもある程度自己改革を実行しなければいけないんじゃないんですかね。私はどのみち流行語大賞などというものに興味はありませんが、関係者は今後も最大限多くの人に興味関心を持ってもらわなければ困るわけで、それなら主催するユーキャンも、それなりの痛みを甘受する必要があるかもです。今年のような「流行語」を毎年選択していたら、本当に相手にされなくなるでしょう。

それで、私はinti-solさんのブログに、次のようなコメントを書きました。

>(前略)

私は流行語大賞にこれといった興味はないのですが、正直選ばれる言葉は、「違う言葉の方がふさわしいのではないか」までならいいですが、今回のように「そんな言葉知らん」というレベルの話が続出してはまずいですよね。形骸化が進みそうです。

で、これは本質的な問題ではないですが、私は「トリプルスリー」があまり話題にならなかった理由は、たぶん野球というスポーツの人気低迷も大きな理由かと思います。昔なら、もう少し世間で話題になったのではないかと。そのあたりやや世間との乖離があったのかもです。

以前、オウム関係の言葉を外すとか、生活保護関係の言葉はどうかとか、ありましたが、私もオウム関係の言葉を選ぶべきだとも思いませんが、ユーキャンの商売の関係とかで規制が入る部分もありますから、今はネット検索であるいていど昔よりは客観的に「流行語」がわかっちゃいますので、先行き話題性を維持するのならやり方も考えなければいけないかもですね。たとえばユーキャンが一歩退いて、NPOあたりに移譲するとか。 (2015.12.04 07:26:36) 

それに対してinti-solさんは、

>>Bill McCrearyさん

>>今年の流行語大賞は評判がかなり悪いですね。

確かに、極右系からの批判などどうでもよいとしても、爆買いはともかく、トリプルスリーは「どこが流行語?」という印象を免れません。

>>で、これは本質的な問題ではないですが、私は「トリプルスリー」があまり話題にならなかった理由は、たぶん野球というスポーツの人気低迷も大きな理由かと思います。

背景として、それは、確かにあるでしょう。ただし、トリプルスリーの第一号は1950年、岩本義行と別当薫で、その次が1953年中西太でした。いずれも歴史に残る有名打者ですが、当時の時点では、さほど話題にはならなかったようです。元々は、それほど注目される記録ではなかったのでしょう。注目されたのは、それから30年達成者がなく、1983年に蓑田浩二が達成したときですが、それだって、三冠王ほどに騒がれたとはいえません。

>>以前、オウム関係の言葉を外すとか、生活保護関係の言葉はどうかとか、ありましたが

社会的イメージの点から考えて、それはやむをえないでしょうね。まさか流行語大賞に「サリン」というわけにはいかなかったでしょう。被害者もいるだけに。
もともとは、確か「現代用語の基礎知識」(自由国民社)が出していたように記憶しています。 (2015.12.05 14:47:41)

というコメント返しを下さりました。野球人気だけの問題でなく、そもそもはじめから野球関係者からもあまり話題になるものではないとなると、そうなると上の田中の発言

>野球を知らない人はほぼ知らない

というのもむべなるかなですね。そうなるとますます「なぜそんな言葉を選ぶ」ということになるわけです。

さてさて、私上のコメントで、

>今はネット検索であるいていど昔よりは客観的に「流行語」がわかっちゃいますので

と書きました。そうしたら、過日こんな記事が出ました。

>ことしの顔は「三代目JSB」 ヤフー検索大賞

 インターネットで年間検索数が前年より最も上昇した人物などを表彰する「Yahoo!検索大賞2015」の発表会が9日午前、東京都内で開かれた。「ことしの顔」として全体の大賞を受賞したのはダンス&ボーカルユニット「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」。

 人物分野はラグビーワールドカップ(W杯)で活躍した日本代表の五郎丸歩選手や女優の広瀬すずさん、俳優の窪田正孝さんらが受賞し、小説「火花」で芥川賞を受賞したお笑い芸人、又吉直樹さんは作家部門で選ばれた。

 文化分野は「火花」(小説部門)、「ジュラシック・ワールド」(映画部門)など。製品分野は「セブンカフェ ドーナツ」などが選出された。

 検索サービスを提供するヤフーが利用者の検索データを基に人物、文化、製品の各分野、部門ごとのトップを調べた。

え、私そんな連中知らんぞ(苦笑)。そういう人たちが

>「ことしの顔」として全体の大賞を受賞

したのなら、私どれだけ時代遅れな人間なんでしょうね(さらに苦笑)。

しかしですよ、inti-solさんもbogus-simotukareさんも、それぞれ

私も、流行語大賞のほうは、まだしも知っている言葉でしたが、こちらは知りもしない言葉です。これが検索大賞と言われても・・・・・・。

> 「ラグビーの五郎丸」ならまだしも「ヤフー検索で三代目JSBが一番多かった」と言われても俺なんか「何それ?」ですね。ユーキャン流行語大賞について「トリプルスリーなんか私の周りでは流行してない」とコメントされたid:Bill_McCreary氏ではないですがなんか納得いかないですね。

とおっしゃっています。こういうことを書くのもどうかですが、inti-solさんもbogus-simotukareさんも私も、たぶん物知りです。すくなくとも世間のことにあまり通じていないということはおそらくない。そして私たち3人とも、(たぶん)ネットにもそれなりに詳しいはず。それでそういった人間が3人ともよく知らんという反応なのは、やはりそれなりに興味深いですね。

私なんか

>今はネット検索であるいていど昔よりは客観的に「流行語」がわかっちゃいますので

と考えたし、事実「流行語大賞」よりはこちらのほうが客観的なデータに基づいており、恣意的なものではないわけですが、ネットで検索されたという

>三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE

というのが、どれくらい世間で広まっているというのかについてはどんなもんかなという気はします。つまりネットでの検索が、どれくらい世間一般での知名度や評判などに直結しているかです。

で、読者の皆さまは、この人たちについてどれくらいご存知ですかね。知っている方も少なくないでしょうが、知らない人はほとんどいない、というほどの知名度はないんじゃないかと思いますがどうですかね。

>インターネットで年間検索数が前年より最も上昇した人物などを表彰

というのがポイントで、つまりは今まで無名だった人間がブレイクした、というのが表彰のカギなんでしょうけど、

>年間検索数が前年より最も上昇した人物

というのが世間での知名度とイコールなのかはどうかという気もします。どっちみち私は、

>ダンス&ボーカルユニット

というのにほとんど興味はないので、この人たちがかりにものすごく知名度の高い連中で、それを知らないのが想像を絶する時代遅れだったとしても、そんなことはなんら気にしませんけど(苦笑)。

本日の記事は、inti-solさんとbogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

コメント (6)
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