ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

先生、私と一緒に逃げてください

2014-05-19 00:00:00 | Weblog

bogus-simotukareさんのブログで興味深い記事を読みました。

つまり夜の11時ごろに、bogus-simotukareさんのご自宅に、精神病あるいは認知症になったらしい見知らぬ女性が押しかけてきて、お宅から電波攻撃を受けていると支離滅裂なことを言ってきて、けっきょく警察に引き取ってもらい、翌日にその女性の家族の方が謝罪に訪れたという話です。

bogus-simotukareさんは、

>正直、小生みたいな人間が出来てない小物はこういう方を見ると「かわいそう」と言う同情の念より「何をどうしたらいいのかわからない恐怖感」の方を感じてしまいます。「かわいそうな方に冷酷だ」とおっしゃるかも知れませんがいきなり「電波攻撃は辞めろ」と怒りに満ちた顔で罵倒される側の身にもなって欲しい。

とおっしゃっています。

これを読んで、私は我が家に起きたろくでもない話を思い出しました。次のような話です。

私が生まれる前か、まだ幼かった頃の話です(だから私が直接記憶している話ではありません)。

夜、雨が降っていた日に、リュックを背負った女性が私の家に来て、私の父(父は、他人からはだいたい「先生」と呼ばれていました)に言ったというのです。

女性「先生、私と一緒に逃げてください! 」

別に断る必要もないでしょうが、父は当時すでに結婚をしていました。そんな父に駆け落ち(?)を求めるというのもなかなかすごいものがありますが、それにしたって夜に(私の母がいるのに)私の家に来てそんな話をしなくてもいいと思います。話をするのなら、父の職場でするとかいろいろ方法はあるでしょう(笑)。これも断る必要はないでしょうが、当時は携帯電話はない時代です。

さすがにそんなシチュエーションで、父とその女性が不倫関係にある、と考える人も多くはないでしょうが、父も困りますよねえ、そんなこと言われたって(苦笑)。

bogus-simotukareさんの場合と違って、私の家の場合ですと父はその女性のことを知っていて、また精神がだいぶ不安定な状況にあるということも分かっていたので、女性の家族の人に来てもらって引き取ってもらったということですが、それにしたって父にとっても母にとっても迷惑な話ですよね。精神を病んでいる人間に対して怒っても仕方ないし、かといってそれで父と母の関係が悪化する可能性も、ないでもない。最悪離婚なんてこともありえなくはないですよねえ。そうなった場合、父はその女性あるいは身内に損害賠償請求でもするんですかね。父はそのようなことをする人間ではないでしょうが、したところで、そして損害賠償してもらってもありがたくないよね(笑)。

で、私がこの話を聞いて興味を持ったのが、夜にわざわざ私の家に来るというその女性の行動様式です。母は、それについて「思い立ったら、たぶんすぐこの家に来ないではいられなかったのだろう」と私に語りました。そういった抑制のきかないところが精神疾患の人の行動様式の一つの表れなのかもしれません。

このブログでもかつて、おそらく統合失調症に罹患したと思われる方の書いた文章を紹介したことがあります(こちらこちら)。この方も、そこら中でいろいろな人にだいぶ迷惑をかけていたみたいですね。正直ご本人については早く病院に行ってくれとしか思いませんが、娘さんの方は本当に心配です。記事を読んだ限りでは、筆者の方が子どもを育てられる状況にあるとはとても思えません(現在は、多少なりとも回復しているのかもしれませんが)。

この記事でとりあげた方々は、みな同情に値する立場や状況なのでしょうが、迷惑を受ける当事者からすればひどい災難以外のものではないと思います。最後に、面白い記事を書いてくださったbogus-simotukareさんありがとうございます。

コメント
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