ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

悪質な連中は徹底的に悪質だ

2009-07-03 04:42:01 | 社会時評
いろんなブロガーさんがすでに記事にしているのでいまさら私が取り上げるのはかなり気が引けるのですが、これは人間としての最低レベルの倫理すら疑いたくなるような話だと思います。だから記事にします。

このブログでも何回も批判(馬鹿)にした田母神とかいう馬鹿が、8月6日の広島で、なんだかしゃーない講演会をするそうです。

こちら、産経新聞からです。私がとっておいた魚拓です。

懸賞論文への投稿が発端で更迭された元航空幕僚長、田母神俊雄氏を原爆記念日(8月6日)に広島市に招き開催予定の講演会について、同市の秋葉忠利市長が、被爆者や遺族の悲しみを増す恐れがあるとして日程変更を29日、文書で要請した。主催者側は予定通り実施する構えだが今後、憲法の「集会の自由」が脅かされ、「言論封殺」と批判された“田母神事件”が再燃する恐れも出てきた。

 この講演会は日本会議広島などが計画した「ヒロシマの平和を疑う~田母神俊雄氏が語る、広島発真の平和メッセージ」。5月に中国の核実験の被害をテーマに講演会を開催。日本が唯一の被爆国でなく、共産圏の核に日本の反核団体が寛容であることへの疑問を踏まえ、いかに核の惨禍を回避するか--として同氏の講演会を企画したという。

 秋葉市長名で田母神氏らに届いた文書では「貴殿が何時何処で何を発言するかは自由で当然の権利」としながらも、(1)8月6日は市内が慰霊と世界の恒久平和への祈りで包まれる(2)田母神氏がこうした演題で講演するのは被爆者や遺族の悲しみを増す結果となりかねない(3)原爆記念日の意味は表現の自由と同様に重要-などを市の立場として日程変更を検討するよう求めた。

 主催者側は、これまでも講演会のチラシ配布を市の外郭団体に依頼したが、市の政策方針に反するなどとして断られた、としており「私達は市長以上に核廃絶を願っている。北朝鮮や中国の核実験が問題になるなか、真の平和のためどうすればいいのか、という趣旨の講演会がなぜふさわしくないのか全く理解できない」と話している。


これを企画したのは、日本会議だそうですね。日本会議広島のHPのこちらのページにチラシらしきものがありました(削除された場合の魚拓はこちら)。

これを読んだ限りでは、さすがに正面から「反・反核」をうたってはいませんが、

>数々の戦後のタブーを打ち破り

とありますから、講演でもかなりつっこんだ話がされるのかもしれませんね。

ついでながら彼の著作の中にも、

>核シェアリングに踏み出せ

というくだりがあるそうですから(すいません、勉強不足で未読です)、やはり予定としてはそれくらいのことは話すかもしれません。

話は違いますが、主催者のコメント

>私達は市長以上に核廃絶を願っている。

には笑ってしまいます。どうしようもないうそつきです。

それにしても、8月6日の広島で(東京とかでなく)こんな奴を呼んで講演会を開こうと企画したりホイホイ来る奴も、ほんと徹底的に悪質ですね。なーんか、解放50年というタイミングをねらって記事にしたとかいう話もある例の「マルコポーロ事件」を思い出さないでもありません。で、この恥知らず雑誌の編集長だった人物が、例の極右雑誌「WiLL」の編集長である花田紀凱です。この雑誌は、土井たか子が在日であるとかいう最低の差別記事を出して名誉棄損訴訟をおこされて高裁でも敗訴しています。

さてさて、産経新聞の古森氏という記者にいたっては、

>だが秋葉忠利広島市長のワシントンでの演説には、ついそうした日本の反核の政治的な偏りを思わされた。

とまで書いて、広島市長を非難します。

根本的に話の趣旨や次元が違うので、議論するだけばかばかしいという以上の話でもありませんが、これは事実ではありません。

ていいますか、もし古森氏がこの話を本気で書いているのなら、それって単に米国の核開発が他の核保有国と比較しても大規模であるっていうだけの話じゃない?

こちらのブログをお読みください。ちゃんと秋葉広島市長は中国や北朝鮮の核開発にも抗議をしていますよ。

どうでもいいですが

>共産圏の核に日本の反核団体が寛容であることへの疑問

なんて、どういう時代錯誤なんでしょうか。筆者の頭の悪さに呆れます。

なお、私もよくコメントさせていただいているdj19さんは、古森氏の誤りを正すコメントを彼のブログにしたところ、1時間もしないで削除されてしまったそうです(爆笑)。

自分の意に沿わないコメントはどんどん削除すると公言している阿比留なんとか氏といい、悪質な人間は、徹底的に悪質です。
コメント
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