青森の自然

野山で見かけた植物や動物の写真

スプリングエフェメラルの競演

2023-04-28 21:19:22 | 自然

今、青森の山裾では、スプリングエフェメラルが競い合って咲いています。

スプリングエフェメラルとは、雪解けとともに花を咲かせ、頭上の木々が葉を広げる前に実を結んで地上での営みを終え、来年の春まで休眠する植物。

こちらはカタクリ。

すごい群生ですが、ここは公園などではなく、時々下草刈りが行われる送電線の下です。

カタクリの生育に適していたんでしょうね。

カタクリは、早いものだと一月ほどで地上での営みを終えてしまいます。

キクザキイチリンソウ(キクザキイチゲ)とカタクリの競演。

キクザキイチリンソウの花の色は、青や白が多いですが

ここではピンクも見られます。

エゾエンゴサクとキクザキイチリンソウ&カタクリの競演。

花の色は、青、白、ピンク、ベージュなど多彩。

少し変わった形の花。

スプリングエフェメラルは、早いものだと2週間、遅いものでも2~3か月で地上での営みを終えてしまいます。

 

 

 

 

 

 


ヒメホテイラン

2023-04-20 08:13:51 | 自然

ヒバ林の妖精ヒメホテイランです。

こんなところで育つの?と思えるような、ヒバ林の林床で咲いています。

中部地方で見られるホテイランの基本種だそうです。

ホテイランの名は唇弁の形が布袋様の腹を思わせることから。

白花も結構な確率で見られます。

群生することは少ないですが、今年は並んで咲いているものが2ヶ所で見られました。

ヒメホテイランは、青森県と北海道南部の一部にしか生育しません。

地中の菌と共生しており、ここでしか育ちません。

大きさは3~15cm位、よく見られるのは10cm以下。

小さいのは私の小指より小さい。

環境の変化に弱く、盗掘と森林伐採により激減しているそうです。

栽培不能な種であり、掘り取っていっても育てることができないので、見つけても写真を撮るだけにしたいですね。


コブシ咲く

2023-04-13 22:03:59 | 自然

冬枯れの山に咲くコブシです。

ほかの木々が芽吹く前に、一足先に開花しました。

コブシが咲いたら田打ちをする頃なので、「田打ち桜」と呼んでいました。

川の対岸で咲いていて近づけないので、以前撮影した上のコブシとは違う木の花です。

冬枯れの山で、白い花を咲かせる孤高の姿には、気高さが感じられます。