“すくらんぶるーむ”便り

多摩市・諏訪商店街の中のまちづくり拠点“すくらんぶるーむ”のお知らせや街の風景など

第3回講座(思春期の子どもたちの心は?)報告

2008-11-28 13:41:36 | Weblog
◆TAMA市民大学・永山公民館市民企画講座◆
~地域の大学から“こんにちは” ─子どもの暮らしと環境を考える─ ~


第3回を11月22日(土)に“すくらんぶるーむ”において開催しました。
今回は17人ほどのご参加で、お子さんのいらっしゃるお父さん、お母さん以外に、青少協の関係者の方、民生委員の方、地域の小学校の先生、お医者さん等のさまざまな方が参加され、“子どもの心”についての関心の高さがうかがわれました。

            

加藤先生(大妻女子大学教授)の優しくわかりやすいお話で、思春期の子どもたちが急激な発達段階で、他者と違う自分を感じ始め、自分を知り、語り表現することに葛藤する日々を過ごしていることなどをうかがいました。

お話を通して、「一人ひとりをその子の在り様でそのまま受け止め、育むことが大人の役割」という、先生が子どもの人格を尊重し忍耐強く子どもに対峙されている姿勢が伝わりました。


今回は「絵本や描画のイメージから見える心の世界」というサブタイトルで、「絵本は一つの分かりやすいイメージのなかに、子どもたちの心の成長や危機などが表現されており、また、心を豊かになごませてもくれる媒体」とのことです。

絵本の画像を見ながら「わたしのきもちをきいてⅡ.手紙」を参加者の方に朗読もしていただきました。とても素敵な朗読でした!

さて次は、実習!!
画用紙とクレヨンという懐かしい画材を使って、まず自分で簡単な図形を描いたり、二人組で“図形の指示役”と“指示を聞いて描いてあげる役”になって、それぞれの持っている個性や人に思いを伝えることの難しさなどを体験しました。
二人組になって行う「相互交換」というのは、心理療法の一つにもなっていて、心の表現を促していくものだそうです。

 


皆さん久しぶりのクレヨンと画用紙で徐々に熱が入り、大いに盛り上がりました。
            


最後の質疑応答では、お父さん、お母さんから日々感じている子どもへの接し方の“?”についての沢山の質問が出され、先生からのアドバイスが参考になったようです。

大妻女子大学では心理相談センターを開設されており、地域住民も“心の悩み”の相談に利用することができます。地域の住民としても心強い施設です。

*加藤先生からご紹介いただいた絵本
・100万回生きたねこ (作:佐野洋子)
・さかな1ぴき なまのまま (作:佐野洋子)
・わたしのきもちをきいてⅠ.家出 (作:ガブリエル・バンサン 訳:もりひさし)
・わたしのきもちをきいてⅡ.手紙 (同上)
・あおくんときいろちゃん (作: レオ・レオニ 訳: 藤田 圭雄)
・ジャリおじさん (作:大竹 伸朗 )
・きりのなかのはりねずみ (作:ユーリー・ノルシュテイン/セルゲイ・コズロフ 絵:フランチェスカ・ヤルブーソヴァ 訳: こじまひろこ)DVD有り
・岸辺のふたり (作:マイケル・デュドク ドゥ・ヴィット 訳:うちだ ややこ )DVD有り
・エミリー  (作:マイケル・ビダード 絵:バーバラ・クーニー 訳: 掛川恭子)


【“すくらんぶるーむ”についてのお問合せ】 
NPO法人 多摩ニュータウン・まちづくり専門家会議
 多摩市諏訪5-6-3-102 MAP
  Eメール:info@machisen.net
  TEL 042-337-5609  FAX 042-337-5599
*“すくらんぶるーむ”の11月の予定