ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

淋しさと嬉しさとゆれ惑う心と

2014年07月27日 | 友達とわたし


数日前の朝、目が覚めると、右の白目の部分が真っ赤になって膨らんで、トロリとした粘膜みたいなので覆われていた。
猫の毛のアレルギーが出た時の症状だ。
さてはショーティ、わたしが寝てる間に、右目のとこにスリスリしにきたか?



家の中がシンとしている時にふと、トトン、という音が聞こえる。
少し高い所から降りた時の、肉球の音。
雨が降り続いたり、かと思うと、めちゃくちゃ心地良い東海岸特有のサラサラの快晴が続いたり、かと思うと、気温が30℃近くまで上がりじっとりと蒸し暑い日が続いたり、
そんなふうにお天気が変わるたびに、彼女に話しかけている自分に苦笑する。



彼女を埋めた場所に、種類の違う白い紫陽花を植えた。
すると、彼女の最期の10日間、ずっと彼女を守ってくれていた白いボンボリ紫陽花が一輪、
丁度彼女が座っていた所を懐かしむように、その花の部分を少しずつ伸ばしてきてくれた。



ショーティがいなくなってしまったまま、なのに他のことは何ひとつ変わらずに、時間が過ぎていく。




猫好きのエリオットと、長崎出身のとしちゃんが、4月のカーネギーの舞台裏で盛り上がった時に約束した、我が家訪問を実行してくれた。
彼らは、それはそれは相性の良い、そしてとてもすばらしい音楽を奏でるバイオリンとピアノ弾きさんたち。
特にエリオットのバイオリンは、としちゃんとコンビを組んだことでみるみる良くなった、というのはわたしの感想。
もともとその素質があったのだろうけれども、あの伸び方は尋常ではなくて、心のあり方が技術に響いた、という感じがする。
としちゃんは、なんというか、ほんとはいろいろと抱えているし、悩んでもいるのだろうけれども、
人や物事に接した時に、とにかく良いところをまず見つけ出して、それを喜ぼうとする人で、一緒にいるだけで気持ちが晴れ晴れとしてくる。

お土産のシャンペンと???


なんという発想であろうか……紙袋に入らなかったからというので、強力なガムテープを使ってホレこの通り。




めちゃウマのチョコレートケーキなのであった♪


久しぶりに、大量のみじん切りキャベツと豚肉のお好み焼きを作りながら、シャンペンも飲みながら、ほんでもっておしゃべりしながら、
台所でいたり、玄関ポーチの蚊帳の中でいたり、居間で過ごしたりした。



どういう話の流れだったか覚えていないが、角隠しの話題になり、どんなものかよく分からないエリオットに説明しようと、旦那が「まうみの結婚式の写真を見せたら」と言い出した。
え~……。
三階の物置まで行って、超~久しぶりに、金銀の糸で鶴の絵柄が施された、結婚式だぞ!と言わんばかりの重たい写真アルバムを取り出した。

うわっ!若っ!
そりゃそうや。35年も前のわたしなんやもん。
それにしても暗い、というか、笑い顔がほとんど無くて、エリオットの目の中に?マークが点灯し始めた。
ちょいと酔っぱらっていたのも手伝って、ほんでもって彼が聞き上手だということもあって、波瀾万丈話の開幕と相成った。



もうそろそろお開きにしようという時に、旦那が急に、ギターを弾き始めた。
いつも演奏くれてありがとうと、彼らに対してお返しの気持ちで。
薄暗い部屋の中に流れるギターの音は、なんだかいつもより柔らかで、耳からスウッと心にしみ込んでいった。
オリジナルの『3時のおやつ』を聞くたびに、大津の古い畳の部屋を思い出す。

ほんとに楽しかった。
あっという間に時間が過ぎた。
また来てね。



これまでのことをたくさん話すと、その夜はなかなか眠れなくなる。
息がうまくできなくて、だから気功瞑想をやってみたり、温かい飲み物を飲んでみたりするのだけれども、
こんな年になっても尚、こんなふうな反応が、体や心の中に出てくることに驚く。

ゆっくりしよう。

旦那が、ホールフーズで見つけてきた『京とうふ』のプチカップケーキ。
抹茶味やゆず味、やっぱりちゃうわ~、まがいもんと。


昨日、出しそびれたカンタロープ。夕張メロンのおっかさんやそうな。


さて、裏庭の、今年はショーティの看取りですっかり植えそびれてしまった畑をチェック。


実は、思いっきり油断していて、グラウンドホッグ一家の食糧にされてしまったキュウリくん。


たったの一晩で、見るも無惨な姿に成り果てていたけれど、なんとか復活してくれつつある。


ムクゲの花といっしょに、なぜかわざと集めたように落ちていた、木の皮と落葉。


明日からまた、一週間が始まる。

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