ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「加美町も含め、普通の方々が核のゴミを引き受けるというような事は、決してしないで頂きたい」小出氏

2014年08月25日 | 日本とわたし


京都大学原子炉実験所 小出裕章さん

こんにちは、京都大学の小出です。
加美町のみなさんにメッセージをということで、しばらくお話をさせていただきます。

指定廃棄物という、みなさんはもう十分ご存知の放射能のゴミが、加美町にも押し付けられるということで…、
大変不条理な事だと、私は思います。
その、放射能のゴミという物…いったいどこから来たのかといえば、もともと東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の中にあった物です。
れっきとした東京電力の所有物であったわけであって、それが、ウソをついた東京電力のおかげ(?)で、みなさんの住んでいる場所等にばらまかれてしまいました。
それを今みなさんは、せっせと集めて、指定廃棄物という形になろうとしているわけですけれども、
もともと東京電力のばらまいた、東京電力の所有物ですから、
みなさんがそのゴミを引き受けるなんていうことは、決してやってはいけない
ことです。
東京電力の物は、東京電力に返す、ということが一番いいことなのであって、
私自身は、元からあった場所、東京電力福島第一原子力発電所に返すというのが、物の道理だと思います。

ただし、残念ながら、福島第一原子力発電所の敷地の中では、今、たくさんの労働者たちが、放射能を相手に戦っている、戦場です。
その戦場に、新たに、放射能のゴミを返すということは、できないだろうと思います。

私の、一番正直な気持ちを言って良ければ、私は東京電力の本社ビルに、それを返したいと思っています。
でも…それを言うとみなさん、何を恍けたことを言っている、というふうに受け取られて、相手にしていただけませんので、
私は次の策、というのを思っています。
それは、東京電力福島第二原子力発電所の広大な敷地がありますので、そこに返すべきだと思います。
東京電力は、福島第二原子力発電所を再稼働させる、というようなことを言っているわけですけれども、
冗談を言わないでほしいと、私は思います。
自分の所有物たるゴミを、たくさんの人々の上にばらまいて、たくさんの苦難を与えながら、自分だけは無傷で生き延びて、
原子力発電所を再稼働させるなんてことは、到底許すべきことではない
と思いますので、
福島第二原子力発電所を、放射能のゴミ捨て場にするということが、私はいいと思いますし、
もちろん再稼働もさせない、ということがいいと思います。

そして、それでも足りない、というのであれば、東京電力柏崎刈羽原子力発電所というのが、新潟県にあります。
世界最大の原子力発電所です。
新潟県の方には、多分怒られると思いますけれども、私は、責任のある会社にきっちりと責任を取らせるためには、
福島第二原子力発電所の敷地で足りないというのであれば、柏崎刈羽原子力発電所の敷地も、核のゴミ捨て場にするという方策がいいだろう
と思います。

加美町も含めて、普通の方々が、このゴミを引き受けるというようなことは、決してしないでいただきたいと思います。

以上です。
よろしくお願いします。

↑以上、文字起こし終わり


文字起こししながら、考えていました。
小出氏が予め予想しておられるように、柏崎刈羽の敷地に核のゴミを、という意見に対しては、異論を持つ方が出てくるかもしれません。
けれども、3年以上も経った今もなお、責任を取るべき者が取らないままに時間が過ぎている、という異常な状態は、
何かこう、とても厳しい、思い切った決断をしなくては、打開できないのではないか、という思いをわたしは持っています。

今、2013年9月半ば以降に実現した「原発ゼロ」の状態が、ほぼ丸1年続いています。
この17カ所、48基の原発をすべて廃炉にし、原発はどこも広大な敷地を持っているので、それぞれの電力会社が、それぞれの所有物である核のゴミを、それぞれの原子力発電所の敷地内に集める。
一言で廃炉といっても、その作業を完了するには、数十年の月日がかかります。
その間、そのゴミ収集所となった敷地内で作業をされる方々の、必要以上の被ばくをどうしたら防げるのか、その知恵をわたしは持ち合わせていません。
けれども今、電力会社に認識させなければならないことの一つとして、
原子力発電所を造るということは、そしてそれを稼働させ利潤を得るということは、こういうこと一切をすべて引き受けなければならない、ということがあると思います。
電力会社だけでなく、原発で利潤を得ている団体、金融機関、自治体、住人すべてが、そのことを押し付けられたとしたら、
いったい誰が、こんな不安定で、やたらと費用がかかる上に、極めて危険で大きな被害を及ぼす可能性がある物に、関わりたいと思うでしょうか。


核のゴミ、核汚染された食べ物、核汚染された土を、みんなで集めて、食べて、燃やして、分け合っていこう…。
わたしの周りには、違う国からやって来た人がたくさんいますが、
このことに関してはそろって皆が、絶対に理解できない、そんなことが実際に起こっているのか?と言います。

「普通の方々が、核のゴミを引き受けるというような事は、決してしないでいただきたい」

普通の方々が、核のゴミを引き受けるというような事を、決して考えてはいけない。やってはいけない。
そんなことをしようとしている者が、ご自分の暮らす町や村の首長であれば、必死に抵抗し、反対し、阻止しなければならない。

そういったことがどれほど困難で、体力気力を消耗させ、日常の暮らしに響きかねないことであるか。
それでもやらなくてはならない、今はそういう時なのだと思っています。
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