ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

はじめの一歩

2018年03月04日 | 音楽とわたし
先週の木曜の晩からお天気が崩れ、暴風と霰(あられ)や霙(みぞれ)や雪が、一日中降り続いた。
土曜日にはやっと何も降らなくなったけど、風が強くておまけに寒い。

そんな中、所属しているアマチュア音楽家協会の、去年から始まった小編成のオーケストラの、アシスタントコンダクターとして紹介してもらうために、バスに乗ってマンハッタンに出かけた。

セキュリティカメラが設置されてるぞ!というサインを見て、何かの捜査の際に、こんなふうに写真を撮ってるわたしはどう思われるんだろう、などと思いながら撮った。



リハーサルスタジオはビルの10階。
エレベーターを待っている、バイオリンや管楽器のケースを背負っている人たちの顔を見て、早くも心臓はドキドキ。
どんなふうに自己紹介をしたらいいものか…などと考えながら、つい俯いてしまった。

何の楽器も持たずに練習場に入って来たわたしを見て、みんなそれぞれ?…な顔をしている。
この練習の次は、次の土曜日に行われるドレスリハーサルだから、ちゃんと仕上がっていなければならないのに新入り?みたいな。

メンバーが全員揃った(本当はもっといたのだけど、舞台のサイズの関係で20名まで人数を絞った)ところで、アルベルトがみんなに、今夜は紹介したい人がいるのでと言い、わたしは慌てて立ち上がった。

えっと、まうみです。
と、名前だけ言って、次の言葉が出てこなくなってしまった。

アルベルトが苦笑いしながら、「彼女を今度、僕のアシスタント、第二指揮者として迎えることにしたのでよろしく」と、紹介してくれた。

へえ〜…。

改めてしげしげと見られること30秒。
あ〜緊張する。

フォーレのパヴァーヌ、ベートーヴェンのピアノコンチェルト第4番(ピアノはニール)、それからヴィヴァルディの小曲をカウンターテナーのマティアスと演奏する。

練習時間は全部で3時間。
曲を通す前に、アルベルトが気になっている箇所のダメ出しをするのだけれど、指揮者と演奏者たちの間に漂う緊張感が、ピリピリとこちらに突き刺さってくる。
ううむ、自分にできるのか、ほんとに…。
ピアノを教えるのとは全く違う。
それぞれが特大級のプライドを持っている、ニューヨーカー管弦楽器奏者たちと、一つの音楽を紡ぎ合わせていく。
ちっちゃい頃からの夢を叶えるべく、わたしがやる!と手を挙げた。
そしたら、じゃあお願いしようとあっさり決まって、それからじわじわと焦り出した。
鏡に向かってポーズをとってみたり、オーケストラの音楽に合わせて指揮の真似事をしたり、ユーチューブで指揮の勉強ビデオを片っ端から観たり、
いやいや、何やってんだか…。

でも、ほんとにやりたかったんだ〜。
だからやらせてもらう。
よろしくお願いします!



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