ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

そんなことされたら困る。そんなことしたらあかん。こんなことすらおっきな声で言えんのかっ!?

2013年03月02日 | 日本とわたし
福島第1原発で増え続ける汚染水 
【中日新聞】2013年3月1日
 
東京電力は1日、福島第1原発事故発生から2年を前に、廃炉に向けた作業現場の状況を、報道陣に公開した。
放射性物質を含む汚染水は増え続け、敷地内には貯蔵タンクが立ち並ぶ。
溶けた燃料をどうやって取り出すかは、まだ検討段階で、長期的取り組みを、着実に進められるかが課題だ。
 
11月には、4号機の原子炉建屋上部にある使用済み核燃料プールから、燃料の搬出を始める予定で、
クレーンを備えた新たな設備の建設が、建屋のそばで進む。
 
一方、保管中の汚染水は、26万立方メートル。
貯蔵容量は、あと6万立方メートルしかない
東電は、2015年には、70万立方メートル分のタンクが必要として、増設を進める。


↑以上、転載おわり


ということで、汚染水が貯蔵されてるのとこを空から見たらこんな感じ。


で、その中の、灰色のまあるいのん(大型タンク)がこんな大きさ。


で、この高濃度汚染水を、こともあろうに海に流してしもたろ!と。


以下、きーこさんが文字起こししてくれはった小出先生ジャーナルより。



高濃度汚染水「海に放水」について2/16小出裕章ジャーナル(内容書き出し)
放送開始日 2013年2月16日(土)~
パーソナリティ 石井彰放送作家
ゲスト 吉岡忍さん ノンフィクション作家


福島第一原発
増え続ける高濃度汚染水を東京電力が検討「海に放水」について


石井:
今日は、ノンフィクション作家の吉岡忍さんと一緒に、お話を伺います。

小出:
ありがとうございます、楽しみにしていました。

石井:
東京電力がですね、福島第一原発の高濃度、高く汚染されている汚染水のですね、
処理をした大量の水を海に放出する事を検討し始めた、という大きなニュースがですね、最近ありましたけれども、
先ずこの事について、小出さんはどのように考えていらっしゃいますか?

小出:
えー、実際問題としては、せざるを得ないと思います。
どんどん、今、敷地の中に、汚染した水が増えてきてしまっていて、何時までも持ちこたえられる道理がありませんので、
いつの時点かで、何がしかの方策をとって、海に捨てる以外にありません。

吉岡:
あぁ……それはでも、なかなか大変な事ですよね。

小出:
そうです。
漁民からみれば、とんでもない事だと思われるでしょうけれども、
でももう、大変な事故が進行中なのであって、「どうにもならない」と私は思います。

石井:
小出さんに、まず一つお聞きしたいのは、
高濃度の汚染水をそこから放射能を除去する事は、完全にとは言いませんが、ある程度でも除去する事というのは可能なんでございましょうか?

小出:
可能です。
ただし、猛烈な汚染水ですので、作業をするために、多数の労働者が、また被ばくをするだろうと思います。
ただし、汚染水の中から、汚染水というのは、水を放射能が汚しているわけですが、
水の中から放射能を取り分けるという事は、えー、“できる”のです、やる気になれば。

石井:
やる気になれば「出来る」けれども、やるためには、沢山の人達が被曝をせざるを得ないと。

小出:
そうです。

石井:
で、そういった大変なリスクがありながらも、もう現実に、「これ以上保管が出来ない」という状況なんでしょうか?
それとも、どこか別の場所で保管をすることは、可能なんでしょうか?

小出:
えっと、私はですね、事故が起きた直後から、巨大タンカーを福島の海に連れて行ってですね、タンカーの中に汚染水を移して
「それを、柏崎刈羽原子力発電所廃液処理装置にもっていって処理をする」という案を提案していたのですが、
今までもう、ほとんど2年近く経ちましたが、国も東京電力も、それをやろうとせずに、
とにかく、福島第一原子力発電所の敷地の中に、タンクをつくって、そこで受けるという事をやってきたのです。
それをやる限りは、いずれにしても、敷地は限りがありますので、いつの時点かで必ず破たんします。
それでもう、かなり満杯になっていますので、遠からず、別の事を考えるしかなくなると思います。


吉岡:
結局、それをいま、東京電力が、「海へ流しましょう」という事を、ま、可能性を探っている、というところだと思うんですけれど、
わたし、実は2~3日前まで、宮城県の牡鹿半島の方に行っていまして、漁師さん達といろんな話をしてました。
ぼちぼち、漁業は少しずつ復興してきているんですが、とはいえ、「福島から流れてくる水」ですね、

小出:
そうです。

吉岡:
これを一番心配しているんですよ。

小出:
そうでしょうね。

吉岡:
で、今、漁師さん達は、大きな声でそれがいえないんですよ。
何故か?と言うと、「宮城県もか」、というふうに言われるからですよ。

小出:
なるほど。

吉岡:
漁師さん達も言えない、漁協も言えない、県も言えない。
っていうか、誰も反対をしない。

しかし、一番心配をしている彼らという、こういう構図があるんですよ、今。

小出:
そうですね、はい。

吉岡:
どうすればいいんですか?これ。

小出:
えぇ……私が言うのは本当に申し訳ないけれども、どうしようもないのです。
もう、人類が経験した事がないひどい事故というのが、今現在、進行中なのです。
で……、相手は放射能な訳で、人間がどんな風に手を加えても消すことができませんので、
何とか漏れを防ぐという事は、唯一出来る事なのですけれども、
次々と水を入れ続けるしかない状況では、それがまたあふれてきてしまう。
いつか、やはり、どこかに捨てるしかないというところに、追い込まれてしまっている訳です。

石井:
あの、小出さん、沢山、

吉岡:
もうひとついい?もうひとつ、
ぼくね、2~3日前に、牡鹿半島に行ったんですよ。
そしたら、女川の原子力発電所がありますよね。
そしたらですね、今まで僕は、20回ぐらいあそこに行っているんですが、初めて見ましたけれども、PRセンターが開いていました。

小出:
笑)……そうなんですか。

吉岡:
あれでしょう、すばらしい我々のエネルギーがないこの時代に、原子力発電所が必要です、というPRをやっていましてですね、いやちょっとビックリしましたね。

小出:
そうですね、この期に及んで、「まだかなぁ」という思いを私も禁じえないです。

石井:
小出さんありがとうございました。
また来週もよろしくおねがいいたします。

↑以上、転載おわり

漁師さん達は、大きな声でそれが言えないんですよ。
何故か?と言うと、「宮城県もか」というふうに言われるからですよ。
漁師さん達も言えない、漁協も言えない、県も言えない。
っていうか、誰も反対をしない。
しかし、一番心配をしている彼らという、こういう構図があるんですよ。


そんなことされたら困る。
そんなことしたらあかん。

とんでもないことをしようとしてる大人に、それをおっきな声で止めることができん大人……そんな社会で生きなあかん子ども。
心配やのに、困ってるのに、なんも言えん、反対もせん、そんなことがもう2年も続いてる。

これではあかんわ。変わらんわ。
そんなヘタレの弱虫では。

宮城県もかって言われることと、海が死んでしまうことと、天秤にかけて考える頭も無いん?

猛烈な汚染水を薄めてって、言葉では簡単に済むみたいに聞こえるけど、その作業をするって決めたんは誰やねん?
他の手段がちゃんとあるって、小出先生からも聞いてるはずやのに、それを2年間も全く無視してるのは誰やねん?

猟師さん、漁協と協力し合て声上げて。

声上げなあかんのに上げられんとなよなよしてる大人に、見本見せたって!


ほんで、もひとつ、この新聞。


核のゴミのことには関心無かった。
ここまでてこずるとは思てなんだ。

これが日本の原子力凶団。
再稼働なんか絶対に許さへんからな! 

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2 コメント

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サワディ~カ~ (takoome)
2013-03-03 19:13:40
世間を見ていても、身近を見ていても非常に強く思う。なんて野蛮な世界や、

あの『2001年宇宙の旅』の「人類の夜明け」の部分。
モノリスを触った猿が動物の骨を道具・武器として使うことを覚える。

技術は確かに進んだが、人類の中身はその時より何も変わっていない。
悲しい。

私はどぉやって生きて行けばいいのかわからない。
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takoomeさんへ (まうみ)
2013-03-04 01:40:24
ほんまですねえ、ほんまに野蛮。
ここまでひどいってことを、うすうす分かってたから、知らんふりしてたんちゃうか、などと思う今日この頃です。

けど、うすうす分かってたことなど、まだまだ序の口。世界はほんまにえらいことになってしもてます。

そやからこそtakoomeさん、こんな世界やからこそ、
ひとりひとりの、ちっぽけではあるけれども、正しさや美しさをしっかり持ち続けて、
その世界に自分を置くっちゅう時間を作らなあかんのやと思います。
ついこないだ、そんなことを、道教を学んでる時に話しました。
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