ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

白黒統一?

2009年06月28日 | 音楽とわたし
今日は10月3日に行われる『AMCA二周年記念コンサート』のためのディレクター会議に行ってきました。
週末はマンハッタン行きの電車が無い(二年前からもうすぐ週末も走るよ~と言い続けている鉄道会社さん、いったいいつになったら走らせてくれるんっすか?)ので、家の近くにあるバス停初体験と相成りました。
歩いて行ける距離でしたが、一応何があるか分からないってんで、旦那が車で送ってくれました。

先週の日曜日に引っ越ししただなんて……なんだか変な感じ……でも、この細胞のひとつひとつにまでしみ込んでいるような疲れがすべてを物語っています。
ディレクターのみんなは元気溌剌。ほんっとに久しぶりに朝から晴れた日ということもあってご機嫌です。
チケットの売り上げ状況も上々で、下手をするとそろそろ売り切れになってしまう勢いです。
マスコミの宣伝文句やポスターのデザイン、その他決めたり作ったりしなければならないことが山積みで、それを英語で聞くのはなかなか大変でした。
とりあえずわたしは、英語を駆使しなくてもいい用事を手伝いたいと申し出ると、リハーサルのサウンドチェックとエンディングの楽譜のアレンジを任されました。
楽譜のアレンジは、ピアノの独奏譜を6手連弾に変えるというもの。ちょっとめんどっちぃけど、アレンジは嫌いじゃないので頑張れると思います。

と……そこまではスムースに進行していたんですが、突如、ディレクターのひとりで、いつもとっても独創的な意見を言うナンシーが手を上げました。
「あのね、当日の衣装のことなんだけど、わたしが思うに、白と黒で統一するのがいいと思うんだけど」
みんなの頭の上に?が点灯し始めました。
「それから、肩とかを出すのは禁止。あ、ミニもだめ。ああいうの見るとゾッとしちゃうのよね。あ、それからアクセサリーもやめて欲しいわ」
こういう時にうまくかわしたり諭したりできるマイケルがすかさず、
「ナンシーの意見にもいいところがあると思うよ。思いはよく分かるしね。でも、僕たち演奏者にも良識があると思うし、そうやって色を指定するのはどうかなあ」と柔らかく牽制。
「演奏者の個性とか、その曲が持ってる色とか、そういうのがいろいろ見えるのも多人数のコンサートの楽しさだと思うなあ」とわたし。
「オーケストラじゃあるまいし」と吐き捨てるように言うマーク。
それでも頑として白と黒を主張する彼女。最後はプレジデントのアルベルトが賛否をとってみようと提案して、もちろん8対1で演奏者の自由ということになりました。
ま、わたしは普段から黒を好んで着るので、別に黒にしろって言われても別にどうってことなかったんですけどね。
でも、出演者全員が黒や白の衣装を身につけて、アクセサリーとかも一切つけていなかったら、もうそこは葬儀場になっちゃうじゃないですか?!
いったいどういう考えが彼女のベースになっているのか、一度膝を突き合わせて聞きたいような聞きたくないような、ほんとに会議を引っ掻き回す天才さんです。
他にも流れが澱むナンシー論はいっぱいあったけれど、いちいち書くのも面倒なのでやめときます。

もうすでに練習に入っている人がほとんどのようで、わたしみたいに、まだピアノの楽譜を箱から出していないようなぐうたらと組んだジェーンが可哀想。
ごめんね~。明日はきっと、きっときっと、せめて楽譜を棚に出すからね~。
って、舞台の曲の楽譜、まだ注文してなかったんだった……。今月の末には合わせようねって言われてるのに……。

さて、わたしの留守中に、旦那が地下室の空気の入れ替えをしようと窓を全開にしていた時に、家猫がとうとう地下室探検をしてしまったようで、白ぶちの三毛がすっかり灰色に変わっていました。
それだけでもムカッときたのに、こともあろうに、ピアノの鍵盤の上を端から端まで歩ききった彼女。今日はナデナデは無し!反省しなはれ

うぎゃ!たった今、窓の外でスカンクがガスを発射したようです。二階に退散しま~す


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
スカンク!? (KYO)
2009-06-29 15:38:03
まうみさん、こんにちはーー。

コンサートのためのミーティング・・・なんか激しそうですね~(笑)。
ナンシーさんと膝を突き合わせて聞いてみたい気持ちはわかりますが、きっとそれはしないほうがいいでしょうね~、ははは・・・。

それにしても、近くにスカンクがいるのですか?? すごすぎるー。スカンクって、実際に見たことないし、嗅いだことないです・・・。うちのダンナとどっちがすごいか、一度競わせてみたいものです。
がはは! (まうみ)
2009-06-30 02:54:42
スカンクと旦那さんを競わせてどうするんっすか、KYOちゃん。豪快に笑ってしまいましたよ。まあ、うちにもいますけどね、若干一名……。

スカンクのガスの臭い……う~ん、なんていうか、臭いんやけど香ばしいっていうか、なんか独特なんですよね。あれはやっぱりいっぺん実際に嗅いでみてもらわないと、表現しようの無い臭いです。
奴らは春夏秋冬いっつもウロウロうろついているので、ぜひぜひ体験しに来てください!

昨日の晩は、裏の庭の奥の方で、聞いたことのない動物の争う声が聞こえました。なんだっけ、闇でも見えるカメラ、ああいうのを買ってちゃんと見てみたいような気もします。

ナンシーと、やっぱり深く話し合わない方がいいですよね。うん、わたしも同感です。ははは……←この「ははは」にすべてが含まれてますよねKYOちゃん。
最近、日本で行きつけの英会話教室で、 (ししはは)
2009-06-30 11:05:27
ウェールズ出身の男の子が、オラが村の話をしていて、スカンクは?って聞いたら「そんなのいない!」って即答していましたが、ウィキで調べたらスカンクはアメリカ大陸にしかいないそうな。おまけにトマトソースはあんまり効かないという事実まで。知らなかった~。
まうみさんのおうちのスカンク・スプレィは残り香が少ないといいですね。
昔、とあるイギリス人が『スカンクの残り香を遠くから嗅ぐといい匂い』と主張してましたが、イギリスには生息しておらず、免疫が無いためにイギリス人には好意的に受け入れられるんでしょうか?(かくいうわたしは高速で嗅いだ事しかありません~)

それにしても、独創的な(?)アイディアを貫き通す人がいる議論の場というのは大変そうですね。中学校のホリデーコンサートのノリなんでしょうか。アメリカ人ってユニフォーム大好きっこな一面もありますから。でも個に重きを置く大人社会では温度差が大きいでしょうね。メイン時代参列したお葬式で、私たちは礼服で、自国の礼を尽くしましたが、他の参列者は花柄のワンピースやらジーパンばっかりだったのが思い出されます。。。

へぇ~、 (まうみ)
2009-06-30 13:28:00
アメリカ産だったんですか……知らなかったわ。そいじゃ、各国の動物園に居るスカンクさん達は、こっからわざわざお船とかに乗って渡ってったのね。
そりゃそうだわな。こんな普通の家の周りをウロウロ徘徊してるんやから、そりゃ奴らは地スカンクだよね。
残り香を遠くから嗅ぐといい、とまでは言いたくないけど、そんなに悪くないのはほんとだよ。部屋の窓のすぐ下で発射されちゃうとどうにもいけません。思いっきり濃いっすから。

ししははちゃん、お葬式に行ったのね。確かにこっちの方々の中には、楽しい柄を選ぶのが正しいと思ってる人もいるね。
でも、わたしが行った数回のお葬式では、それなりにダークでシックなのを着てる人がほとんどでした。
独創的なのかけったいなのか、なんとも不思議な、?マークがピカピカ点灯するようなことを言うんですよね~。言うこと言うこと却下されちゃうんだから、気がついてもええんちゃう?ってわたしなんかは思うんだけど、気がつかないってのがまた彼女のキャラクターなんでしょね。ま、一対一で話さなくてもいいのでいいんですけどね

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。