ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

3/15/2011・4号機使用済み燃料プールは枯渇し火災が起こっていた!東電も政府も知っていた!

2013年11月07日 | 日本とわたし
とても長い記事ですが、どうか、どうか、最後まで読んでください!
以下に紹介する、NRC(アメリカ合衆国原子力規制委員会)が発表していた(後日このファイル情報は撤回されているそうです)、福島第一の事故のタイムラインに記録されていることが、もし事実であったとしたら、とんでもないことです。

昨日、フェイスブックで知り合ったキジッシーさんという方から、このようなメールをいただきました。

『米国NRCによる、22ページからなる時系列報告が載っています。
特に、28ページからの4) Fukushima Daiichi Unit 4 Spent Fuel Pool Timelineには、
4号機のプールは、何らかの原因でドライ状態になり、ジルコニウム火災が発生と報告されています。
また、放射能汚染がひどく、避難勧告をしたことも(ニホン政府はこれを無視しましたが)。
米国NRCは、当初から、東電やニホン政府と密接な関係を保っていたことがわかります。
4号機燃料棒の問題は、当初から、NRCが危機感を持って注目していた問題だったはずです。
4号機の燃料棒の取り出しがはじまろうとしてますが、
マスコミは、汚染水問題の方が大変だというような扱い方で、危機感がありません。
当然、多くの国民もそうです。
ぜひともブログで扱ってください』

ということで、急いでそのファイルに目を通してみました。
それがこれ(↓)です。
https://docs.google.com/file/d/0B2tO1_pSkUfIUWVaeWRwdEQ0dzg/edit?usp=sharing&pli=1

実際にご覧になりたい方は、上記の青文字のどちらかをクリックし、出て来た画面上左上のFileをクリックし、ダウンロードしてください。

以下は、その文書からの抜粋です。

Union of Concerned Scientists
Citizens and Scientists for Environmental Solutions


July 20, 2012

Annette Vietti-Cook
Secretary
U.S. Nuclear Regulatory Commission
Washington, DC 20555-0001

Dear Ms. Vietti-Cook:

By letter dated June 29, 2012, you invited me to make a presentation during a Commission briefing scheduled August 7, 2012, on the implementation of Fukushima lessons learned.

David Lochbaum


↑これは、去年の7月20日に、UCS(憂慮する科学者同盟)のLockbaum氏から、米国原子力規制委員会のVietti-Cook氏に送られた手紙で、
Lockbaum氏は、8月7日に開催される委員会での発表者として、福島第一原発事故から学ぶべき教訓と題した発表資料を送りました。
その資料の後半は、事故原発第1号機、第3号機、それから第4号機の、事故発生時の生々しい、NRC
内部でのやりとりが、克明に記されています。
オリジナルファイルはこれ(↓)です。
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/commission/slides/2012/20120807/lochbaum-ltr-20120807.pdf

Lockbaum氏ご自身がつけられた黄色のハイライトの部分だけをかいつまんで読み始めたところ、
なんてこと……もしこれが真実であったら……と、鉛筆を持つ手が震え出したのです。

あまりのことにわたしは、自分だけで読み進めることができなくなり、ぎっくり腰でウンウン唸っている最中の、英語力がわたしの数倍もあるレイチェルに、一緒に読んでもらうことにしました。

ふたりで、言葉を失いながらも、とにかく黄色のハイライト部分だけでもと、踏ん張って読みました。
ざっくりとその訳をここに載せますが、専門用語の理解が足りなかったり、単純に間違っている場合もあるかもしれません。
ですので、あくまでも参考に、そしてもし、それはおかしいという部分がありましたら、どうかどしどし指摘してください。
よろしくお願いします。

↓以下は、福島第一原発第4号機の、2011年3月11日の、2時45分からの状況を、NRCにより記録されたタイムラインからの抜粋です。

4) Fukushima Daiichi Unit 4 Spent Fuel Pool Timeline

3/15/2011 1049
TEPCO contacted the Department of State who relayed a request to the NRC: "Unit 4 fuel
on fire. Requesting boron."
東電は、第4号機の火災に伴い、ホウ素を要求している。

3/15/2011 1100
Prime Minister issued statement that fire broke out on Unit 4 presumably due to hydrogen generated by its spent fuel
菅首相は、第4号機の火災の発生は、推定ではあるが、使用済み燃料による水素発生が原因であるという声明を発表した。

3/15/2011 1147
NRC ET logged "Unit 4 zirc fire"
NRC(米国原子力規制委員会)ET(どういう部署なのかわかりません)は、第4号機において、ジルコニウム火災が発生したと記録した。

3/15/2011 1230
Jack Grobe updated Commissioners assistants via telecon: spent fuel pool dry and appears to be undergoing zirconium fire
ジャック・グローブ氏は、委員達に電話で、『使用済み燃料プールは干上がっており、ジルコニウム火災が発生している』と告げた。

3/15/2011 1312
NRC status report indicated that the Unit 4 "SFP is dry" with a "Potential fuel pool zirconium fire"
NRCは、ジルコニウム火災が発生しているという可能性から、使用済み燃料プールは干上がっていると指摘した。

3/15/2011 1902
Dan Dorman updated Commissioners' assistant via telecon: fire in spent fuel pool reported out; NRC staff believes it might have been zirconium fire
ダン・ドーマン氏は、委員達に電話で、『NRCのスタッフは、ジルコニウム火災が起こっていたであろうと確信していることから、使用済み燃料プールの火災発生』と報告した。

3/15/2011 2012
NRC ET logged that fire was a lubricating oil fire, not a zirconium fire
NRCのETは、火災は、ジルコニウム火災ではなく、潤滑油(?)による火災だと記録した。

3/15/2011 2030
High radiation dose rates measured between Units 3 and 4 suspected to be from the Unit 4 spent fuel pool
高線量の放射能汚染が、第3号機と第4号機の間で観測されたが、これは第4号機の使用済み燃料プールからのものと推定される。

3/15/2011 2209
NRC email reported that Unit 4 "may be having a spent fuel pool meltdown."
NRCはメールで、『多分、使用済み燃料プールで、核燃料の溶融が発生してる』と報告した。

3/16/2011 230
NRC's updated RASCAL run to reflect the actual inventory of 1,331 fuel assemblies in the spent fuel pool showed the radiation dose at 20 miles to be 1.4 rem, above the PAG level of 1.0 rem. At 30 miles, the radiation dose is 0.9 rem.
NRCの最新情報によると、RASCALは、1,331本の使用済み核燃料を保管するプールから、20マイルの地点で、PAG(?)レベルである1.0レム以上の1.4レム、30マイルの地点で0.9レムの放射線量を示した

*RASCALとは
RASCAL(Radiologic Assessment System for Consequence Analysis)は、放射性物質が環境へ放出された場合に、放射線被ばく線量を評価するための、計算コードシステムである。
放射性物質の大気中移行拡散計算には、ラグランジアンパフモデルとガウスプルームモデルを用いている。
NRCの担当者が、放射線緊急時対応のため利用するもので、緊急時対応センター(EOC)に設置され、放射線被ばく線量の評価に用いられる。
米国版のSPEEDIではないかと思われる。


*PAGとは
PAG(Protective Action Guides for Radiological Incidents)は、米国環境保護庁作成の、放射線防護マニュアルだと思われる。

3/16/2011 300
NRC status report indicated that spent fuel pool's ability to retain water is in doubt
NRCは、使用済み燃料プールでの水の確保は疑わしいことが示されていると公表した。

3/16/2011 1154
Grobe suggested running case assuming 50 to 75 percent of the fuel in the spent fuel pool was damaged with no containment and no water in pool to see what radiation doses might be expected
グローブ氏は、この放射線量の数字は、プールに保管されている核燃料の50から75%が、水がすべて失われ、剥き出し状態になったことからダメージを受けたことによると推測されると提言した。

3/16/2011 1230
NISA reported "Damage to Fuel Rods Suspected" in spent fuel pool
NISA(旧原子力安全・保安院)は、使用済み燃料プールにおいて『燃料棒自体の破損が予想される』と発表した。

3/16/2011 1255
IAEA reported that fuel in the spent fuel pool is uncovered
IAEAは、使用済み燃料プールは、剥き出し状態になっていると発表した。

3/16/2011 1300
NRC ET logged that GE confirmed that spent fuel pool did not experience a zirconium fire
NRC ETは、GEが、使用済み燃料プールの火災はジルコニウム火災ではなかったと確信していると記録した。

3/16/2011 1416
NRC's understanding was that cooling of the spent fuel pool water has been lost and spent fuel is uncovered
NRCの理解するところでは、冷却用の使用済み燃料プールの水は失われ続けており、また、周りが破損している

3/16/2011 1416
Based on NRC's understanding of plant conditions, NRC performed a dose projection assuming that the full core offload in the spent fuel pool was fully uncovered and had experienced 50% fuel damage. The dose projection results led the NRC staff to recommend "Prompt restriction of shipping down wind to 50 miles" and "Evacuation of populations out to 50 miles downwind to be completed before Sunday in anticipation of wind shifts."
NRCが、ひとつの映像から現場の状態を理解するところから述べる。
使用済み燃料プールは完全に開放状態にあり、50%の燃料がダメージを受けていると推測される。
よって、風下50マイル圏では敏速な制限を、さらにこの日曜日までに、すべての住民を、風の流れの予測を考慮しながら、50マイル圏外に避難させることを推奨する

3/16/2011 1559
NRC headquarters informed its team in Japan that IAEA believes spent fuel is uncovered

3/16/2011 1828
NRC team in Japan reported to NRC Ops Center following contact with TEPCO: spent fuel pool had zirconium water reaction; pool has no walls and cannot hold water; TEPCO discussing dropping sand on the spent fuel pool
日本滞在のNRCチームは、東電と連絡をとっているNRCのオペレーションセンターに報告した。
使用済み燃料プールでは、ジルコニウム反応が起こり、壁が無くなっているので水を保持することはできない。
東電は、使用済み燃料プールに、砂を投入することを検討している。


3/16/2011 1900
NRC assigned Priority 1 to the spent fuel pool; walls of spent fuel pool collapsed; no spent fuel pool cooling possible at this time
NRCの最大の懸念は、使用済み燃料プールの壁が崩れ落ちてしまっていること、それによって、使用済み燃料を冷やす手段が失っていることである。

3/17/2011 45
NRC team in Japan met with TEPCO: don't think the spent fuel pool walls have been blown out because there would be streaming radiation is that were the case
日本に滞在しているNRCチームは、東電と会見した。
今回の場合、使用済み燃料プールの壁は、爆発で吹き飛んだものではないと思う。もし、使用済み燃料プールの壁が、爆発で吹き飛んだのなら、膨大な放射能が放出されているはずだ。(←これは多分、東電の見解だと思われます)

3/17/2011 146
NRC email reported "The white steam is the fuel pool boiling. Site boundary dose is around 200 mrem/hr."
NRCがEメイルで報告したところによると、
あの白い蒸気は、使用済み燃料プールが沸騰したためのもの。
現場の放射線量は、約200ミリレム/時である


3/17/2011 300
NRC status report stated There is no water in the spent fuel pool and the pool s ability to retain water is in doubt."
NRCは『使用済み燃料プールには水が無く、また入れたとしても、それを保持する能力があるかどうかも疑わしい』と発表した。

3/17/2011 616
Conference call between Chairman Jaczko and Chuck Castro: Chairman: we believe the spent fuel pool is dry? Castro: Yes, and pool walls have collapsed, can't maintain inventory at all
NRC委員長のヤツコ氏とチャック・カストロ氏の電話会見より
ヤツコ氏:
我々は、使用済み燃料プールの水は無くなっていると確信しているんだが?
カストロ氏:
そうです。壁が崩れ落ちており、保持することなど全く不可能な状態です。

3/17/2011 800
NRC Office of Public Affairs updated its talking points to indicate the spent fuel pool is likely dry and the integrity of the pool is in question
NRCのOPAは、議論を裏付ける事実として、使用済み燃料プールは水が無いと(かなり確信をもって)推定され、その形状が無傷であるかは疑わしいと指摘した。

3/17/2011 842
NRC ET logged conference call: Chairman Jaczko asked if the spent fuel pool was dry with a possible zirconium fire. The NRC staff answered they believe there is no water and structural integrity of the pool is uncertain
NRCのETは、電話会議上で、ヤツコ委員長が、ジルコニウム火災が起こったかもしれないから、使用済み燃料プールは枯渇した、という可能性はあるのか、と尋ねた。
NRCスタッフは、プールには水が一切無く、全体の構造がもろくなっていると答えた。

3/17/2011 948
Self Defense Force started using huge buckets to drop seawater into the Unit 3 and 4 spent fuel pools
自衛隊が巨大なバケツ状のものを使い、第3号機と第4号機の使用済み燃料プールへの放水を始めた。

3/17/2011 1008
NRC ET logged conference call: Chairman asked for source of statement that pool had no water Castro said Japanese government showed them pictures taken after the explosion looking like that pool lost structural integrity. Virgilio reported that John Monninger and Jim Trapp were each told by TEPCO that the spent fuel pool was dry.
NRCのETは、ヤツコ委員長とカストロ氏の電話会談において、
カストロ氏が、ヤツコ委員長より「プールが枯渇したという情報元はなにか」と尋ねられた際に、
日本政府から見せられた、爆発後に撮影された数枚の写真上の、元の姿を失っているプールの映像と、
ジョン・マニンガー氏とジム・トラップ氏の両名ともが、「使用済み燃料プールは枯渇している」と、東電から告げられたと、ヴァージリオ氏の報告にあると答えた。

3/17/2011 1055
NRC ET logged that DEDO Ordaz just heard from Castro that "he is very convinced there is no water in #4."
NRCのETは、Ordaz氏は、カストロ氏が「第4号機の使用済み燃料プールには、一切の水が無いと確信している」と言っているのを聞いたと記録した。

3/17/2011 1413
NRC ET logged update from NRC team in Japan: TEPCO believes water in spent fuel pool.
NRCのETは、東電は、使用済み燃料プールには水があると信じていると、日本のNRCチームからの報告を受け記録した。

3/17/2011 1413
NRC team believes there is no water in spent fuel pool based on images. Spent fuel pool stopped steaming, so it might be dry.
NRCチームは、現場写真からの検証により、使用済み燃料プールには水が無いことを確信している
水蒸気が発生しなくなった。湯気になる水すらない、ということ。

3/18/2011 504
NRC email reported that NEI updated the spent fuel pool wall collapse story. NEI reported that "One of the side walls of the suspended spent fuel pool at FK 4 (or was it 3) collapsed, and only the stainless steel liner is holding the pool together."
NEIは、どのように壁が崩れたのかについての最新情報として、
プールを支えている壁のひとつが、4号機(あるいは3号機のものだったかもしれない)が崩れ、ステンレススティール製の内面壁で支えられているのみの状態になっている

3/18/2011 1630
Jim Lyons of IAEA stated their top concern was the spent fuel pools "due to their being a direct path for radiological release"
IAEAのジム・ライオンズ氏は、使用済み燃料プールが、放射性物質の放出の元凶になることが、一番の懸念であると発表した。
3/19/2011 513
NRC ET logged: "4 is presumed dry. No steam coming out."
NRCのETは、『水蒸気が上がらなくなったのは、使用済み燃料プールが枯渇しているからだ』と記録した。

3/19/2011 2000
NRC team in Japan "are fairly certain that pools at Units 3 and 4 are dry."
日本のNRCチームは、『3号機と4号機のプールはそれぞれ枯渇している』と、かなり確信を持っている。

3/20/2011 820
Self Defense Force started spraying water into the spent fuel pool

↑以上、レイチェル&まうみ訳おわり
(和彦さん、喜美子さん、白やぎさん、新しい情報、そして疑問点についていろいろと教えてくださり、ありがとうございました!)

*上記のファイルに出てくる名前は、NRCのメンバーであることが、以下(↓)の記事で確認できます。
http://www.scientificamerican.com/podcast/episode.cfm?id=fukushima-we-listen-back-12-03-11
http://www.nytimes.com/2012/02/22/science/earth/transcripts-show-us-confusion-early-in-japan-nuclear-crisis.html


そしてこれ(↓)は、東京電力による4号機についての見解です。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/outline/2_10-j.html

原子炉建屋内の変化(4号機)
定期検査中で運転を停止していた4号機もまた、地震により外部電源を喪失しました。
津波の襲来後は、非常用ディーゼル発電機も使えなくなり、全ての電源を失いました。
電源の喪失に伴い、冷却機能や水の補給機能が失われたことで、
燃料を貯蔵していた使用済燃料プールの、水の蒸発による水位の低下が心配されましたが、
3月下旬までは、燃料が水面上に露出することはないと予想していました

このため、対応には、ある程度の時間的余裕があると確認されていましたが、
3号機のベントに伴い、ベントラインから4号機の原子炉建屋に水素が流入したことにより、
原子炉建屋で水素爆発が発生
しました。



ウソ八百とはこのことちゃいますか?
それも、これは、ついていいウソとちゃうでしょう?
市民の健康と命、強いては人生全体に関わることでしょう?



続いてこれ(↓)は、ブログ『カレイドスコープ』に書かれていた記事から、抜粋させていただいたものです。

「4号機原子炉の使用済み燃料ピットの壁は崩壊しており、核燃料は、もはや無傷ではない」

march-16th-2011-unit-4-sfp-walls-have-collapsed-fuel-may-no-longer-be-intact
(ENFORMABLE 2012年1月11日のアップ)

ソース:http://enformable.com/2012/01/march-16th-2011-unit-4-sfp-walls-have-collapsed-fuel-may-no-longer-be-intact/



メールの内容:(日本語訳)
リチャード、調査した上で、我々の部署にコメントをください。

たった今終ったジョー・ギッターのブリーフィングで、私たちは日本の状況が、はるかに悪いと報告を受けました。

4号機原子炉建屋の使用済み燃料プールの壁が、崩壊した模様。
プールには水がありません。

プールの中には、多くの燃料集合体があったが、燃料はすでに、完全な状態を保っていないようです。

放射能レベルが、非常に上がり続けていることから、他の5つの原子炉で作業をすることは、おそらく難しいだろうと思われます。
そうなれば、より多くの燃料が損傷し、放射能が放出される可能性があります。

NRCは、長期間にわたって、オペレーション・センターに、週7日24時間体制で、人員を張り付かせることを考えており、
他のNRCタスクチームも、しっかり態勢を調えています。

情報は、我々のライセンシー(作業許可を与える者)に行くように、準備ができています。

ジョー・ギッターは、オペレシーン・センターで、午後3時から午後11時までの8時間シフトで、作業に取り掛かっていますが、
毎日、オペレーション・センターに行く前に、2、3時間は会社に出るようにするつもりだ、と言っています。

アレン・ハウは、原子炉の安全性確保のための、委員会の準備をするよう配置されました。

ネルソンは、NRRのコミュニケーション・チームをリードするよう配置されました。

もしBWR(沸騰水型軽水炉のこと。福島第一原発のマークタイプ)、もしくは使用済み核燃料の取り扱い技術をお持ちで、
オペレーション・センターでのシフトに志願したいのであれば、私に知らせてください。

8時間交代で、4、5日作業のローテーションが組まれようとしており、残り2、3日がオフの日となリます。

さらに、我々の技術者の多くが、作業に割り当てられており、それぞれの許認可活動を完璧にこなすことは、難しいかもしれません。

ギッターとネルソンは、このことを認識しており、メトリクスにおける優先権は、日本の応答次第だ、と言っています

さらに、ハロルド・チャーノフは、許認可活動のリストのまとめをやっています。
その許認可活動とは、発令に先立って、NRR LTの承認を得る必要がある(使用済み燃料プールのリラック、格納容器の試験のような)デリケートなものです
-----------------------------------------------------------------------------------

管理人:

これはNRC内で交わされたメールとして、ネット上にアップされているものです。
このメールに、閲覧者の方が、詳しい解説を付けてくださいました。
原発の専門的な知識をお持ちの方のようです。

二箇所あります。赤字の部分です。

メトリクスにおける優先権は、日本の応答次第だ、と言っています。』

この意味は、
日本からの応答はメトリクス(色々な基準)よりも優先されるだろう、と言う意味で、現場の実情はそれまでの基準では処理できないことをいっている
という解釈になるそうです。

そして、このメールの最後の部分…。
その許認可活動とは、発令に先立ってNRR LTの承認を得る必要がある(使用済み燃料プールのリラック、格納容器の試験のような)デリケートなものです』。

この意味は、
使用済み燃料プールのリラック(キチキチにする詰め替え)とか格納容器のテストを減らしていることなどが、現実に行われているが、それを立場上おおっぴらにすることができないことを彼らは意識しているのです。
だから事前の承認が必要だといっています


という解釈を閲覧者の方からいただきました。
なるほど、そのために原発作業にはライセンシーという仕組みがあるのでしょうね。

管理人は、納得しました。
やはり、すぐに脱出すべきだったのかもしれません。

このメールの発信は、米・現地時間の3月16日の午前11時31分です。

NRCは、アメリカ東部のメリーランド州にあって、このメールが送られた3月16日は、まだサマータイムに入っていませんでしたから、
日本と米国・東部の時差は14時間です。

メールが送られたのは「March 16, 2011 11:31 AM」なので、日本時間では3月17日の午前1時31分(夜中)ということになります。

まず、上のメールの内容を記憶しておいてください

この記事のソースとなっているENFORMABLEというサイトには、他にも、福島第一原発事故に関するいつくかの公式メール文書が取り上げられています。

こうした3月時点の米・原子力技術者同士のメールやFAXでのやりとりについては、
日本でも原子力安全・保安院のアーカイブ(すでに削除されている)で公開されているように、
NRCのホームページを丹念に探していけば、きっと見つかるのでしょう。
(膨大な時間がかかるので、管理人は、後で時間のあるときに、じっくり探します)

時間と予算がたっぷり使える本業のマスメディアは、なぜ、こうした調査をしないのか。
オープン・ソースだけでも、まだまだ発掘されていない情報がたくさんあるのに。

これでは、4号機の水素爆発の真相解明など、できないでしょう。
日本のマスメディアは、信じられないほど役に立たない。

NRCは、4号機使用済み燃料プールの水漏れによって、燃料棒が「完全な状態でなくなっている」ことを知っていた

4号機原子炉建屋の水素爆発は、3月15日の朝に起きています。
1号機、3号機が爆発したときと違って、4号機建屋が爆発したときの画像やライブカメラの動画など、一切見当たりません。
これはいくらなんでも不自然です。
4号機建屋の爆発に関しては、あまりにも謎が多すぎます。

↑以上、転載おわり


どうでしょうか皆さん。

4号機の使用済み燃料プールの水が無くなっており、それによってジルコニウム火災が発生していた。
それを突如否定した箇所が一カ所だけありましたけれども、それが誰(あるいはどの機関)によって為されたのかも不明です。
火災はともかく、水が枯渇していた。
ならば、燃料棒は剥き出しになっており、その間、とんでもない線量の放射能汚染が発生したはずです。
実際に、NRCからは、詳細な避難勧告が出ていました。
日本国内に暮らすアメリカ市民は、その勧告を受けて避難したと聞いています。
その勧告は、日本政府にも伝えられていました。

とんでもないことだと思いませんか?
そして、その汚染と被曝を隠し続けている政府と東電が今、少なくとも50%に何らかのダメージがあると推定されている燃料棒を、引き出そうとしているのです。

事故やミスは必ず起こります。
1年以上もの間、それも1300を超える燃料棒を、しかもそのうちの何本、何十本、何百本かはわかりませんが、変形している可能性があるものを、
一度の失敗も無く、完ぺきに引き出して、それをキャスクに納め、それをつり上げ、トラックに積む。


そんなことは絶対に不可能です。

どうか、どうか、事故は起こるものだという認識を持ってください。
その際の移動場所、移動方法、被曝を防ぐ手段、さまざまな自衛方法を、しっかりと持ってください。
わからないのなら、公聴会を開かせて、徹底的に明確に、納得できるまで聞き出してください。
そして、なによりも、そのような方策も連絡網も示さないまま、作業を始めさせないでください。

『使用済み燃料プールは完全に開放状態にあり、50%の燃料がダメージを受けていると推測される。
よって、風下50マイル圏では敏速な制限を、さらにこの日曜日までに、すべての住民を、風の流れの予測を考慮しながら、50マイル圏外に避難させることを推奨する』


このような報告を受けてもなお、情報を隠匿し、デマを流し、住民の避難を促さなかった政府と東電を、もう信じるのはやめましょう。

これは、福島原発の近辺の問題ではありません。
これは日本だけの問題ではありません。
これは世界の問題です。
そのことの自覚を持ってください。
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11 コメント

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一部気づいた箇所の訂正 (レイチェル)
2013-11-08 13:11:55
「the stainless stell liner is holding the pool together」

stell は訳して下さった通りsteel のタイポでしょう。 liner は「紐状のもの」よりはプールの内側面に貼ってあるもの、(洋服で言うなら裏地、プールなら内壁面とでも呼びましょうか?) って感じに想像しますが如何でしょうか?
レイチェルへ (まうみ)
2013-11-08 15:09:23
ありがとぉ~!
なんかもう、まとめるのに手間がかかって……早く記事にして読んでもらいたい気持ちで焦りまくってました。

指摘してくれたところ、直しておきました。
そうだよね~。
わたしも、紐ってことはないやろ!って自分でツッコミ入れながら書いてました。
また、どっか間違ってたら教えてね~!
腰が大変な時に助けてくれて、ほんとにありがとう!
RASCALとPAG (白やぎ)
2013-11-08 16:07:38
直接関係ないかもしれませんが…。

ATOMICAの「米国における防災のための計算機システム (10-06-03-01)」より
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=10-06-03-01

RASCAL(Radiologic Assessment System for Consequence Analysis)は、放射性物質が環境へ放出された場合に放射線被ばく線量を評価するための計算コードシステムである。放射性物質の大気中移行拡散計算にはラグランジアンパフモデルとガウスプルームモデルを用いている。NRCの担当者が放射線緊急時対応のため利用するもので、緊急時対応センター(EOC)に設置され放射線被ばく線量の評価に用いられる。

米国版のSPEEDIではないかと思います。

また、PAG(Protective Action Guides for Radiological Incidents)は
http://www.epa.gov/radiation/docs/er/pag-manual-interim-public-comment-4-2-2013.pdf

米国環境保護庁作成の放射線防護マニュアルだと思われます。

真海さんレイチェルさんありがとうございます (キジッシー)
2013-11-08 18:45:02
お二人とも大変なところを急いで記事にしていただいてありがとうございました。情報を伝えてくれた仲間とともに感謝いたします。

情報を確かなものにするためにその後調べた点を書きます。
1)オリジナルフィルがありました。黄色のハイライトはUCSのLockbaum氏がつけたものです。(私ではありませんw)
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/commission/slides/2012/20120807/lochbaum-ltr-20120807.pdf

2)UCS:憂慮する科学者同盟
http://bit.ly/1aIMIzi

3) NISA:(旧)原子力安全・保安院 the Nuclear and Industrial Safety Agency
http://bit.ly/17R6GFT

4)そのほか、ファイルに出てくる名前はNRCのメンバーのようです。何人か発言を含め確認できました。
http://bit.ly/y6OgNE
http://nyti.ms/zgPWpR

白やぎさん、キジッシーさん、 (まうみ)
2013-11-09 14:06:22
いろいろと、足りない点を補ってくださり、本当にありがとうございました!
おかげさまで、?マークが無くなって、ホッとしています。
すみません、自分でも調べられることでしたのに、気が焦ってしまって、とにかく訳した所だけでも早く早くと、中途半端なまま載せてしまいました。

キジッシーさん、ブログを読ませていただきました。
とても良い記事ばかりで、ずっと読みふけっておりました。
またここでも紹介されてください。
Unknown (Unknown)
2013-11-11 03:43:25
>政府も知っていた

知っていましたし、当時の菅総理は3.15の11時に国民へのメッセージを発表、「4号機の火災により周辺の放射線量が上昇」と国民に警告しています。

枝野氏は「直ちに健康に影響あるレベル」とコメント。

しかし、何故かマスゴミのクズどもはその事実をほとんど取り上げず、隠蔽してしまったのです。
まさにマスゴミは原子力村の犬です。

その後一年、東電が国民に見せないように隠蔽工事をしてからマスゴミに公開。

「みんな楽しく〰」とかいうブログにこの経緯は詳しく載っています。
Unknown (Unknown)
2013-11-11 04:00:22
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2072.html
一番危険な福島第一原発4号機「本当は自力で爆発していた!?」仏独共同の国営放送と事故直後の新聞記事
プールに1535体燃料があるという嘘 (東電やマスゴミに騙されるな)
2013-11-11 05:12:26
事故時のプールに1535体の燃料はありませんでした。
定期点検中のはずだったのに、一部は格納容器内に入っていたのです。
赤外線映像が格納容器内の熱を証明しています。

http://phnetwork.blogspot.jp/2011/05/blog-post_11.html
核燃料の無いはずの4号機原子炉が発熱している
しかも防衛省がコメント

http://inventsolitude.sblo.jp/article/53430889.html
4号機の謎は解けない

http://blog.livedoor.jp/ail01u9j10taw/archives/3825866.html
「阿修羅」転載: 東電よ!『4号機爆発』の原因を公表しなさい  

お二方に、 (まうみ)
2013-11-11 14:05:09
名無しさん、そして東電やマスゴミに騙されるなさん、

この記事を書くにあたり、自分でももう一度、4号機についての記事を読み直してみました。
教えてくださった記事のいくつかは読みましたが、まだまだ読み足らなかったようです。
教えてくださり、本当にありがとうございます。

いろいろな説があり、今はもう、とても頭の中が混乱していますが、
どういうふうであったにせよ、あの時に、住民の方々を避難させなかったこと、
そして、さまざまなデータや事故状況を隠したこと、
この罪はとても大きいということは、はっきりと言えます。

燃料プールの燃料の本数など、本当のところ、我々には数えられないのですから、なんとでも言えます。
そして、これまでも、なんでもかんでも隠してきた、
そしてコソコソと自分たちのやりたい放題をしてきた会社なんですから、
今流されている情報を、信じろと言われても無理というものですね。

もう少し、自分自身が落ち着いてから、また改めて、教えてくださった記事なども含めて、書きたいと思います。
ありがとうございました。
四号機の実態 (右左あんつぁん)
2014-03-22 12:53:38
はじめまして、ようやく四号基の実態を知ることが出来ました。
海外からの情報でしか、日本の真実を知ることができない今の現状を悲しんでいても先に進めません。
是非今後とも、日本人に隠されている真実について、発信をしていただきたいと思います。

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