@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

フランス地方菓子の旅6

2007-11-20 17:26:26 | フランス地方菓子の旅


コルドンブルーの地方菓子レッスンも2つめのBコースに入り、
この旅もまた中心地、Ile-de-France(イル・ド・フランス)に戻って参りました。

Ile-de-Franceとは、パリを中心に広がる半径約150kmのエリア、
まさに花の都Parisの代表的なお菓子たちを、
Parisで収集した小物と一緒にご紹介したいと思います

さてひとつめのこちらは…、
皆さますでにご存じマカロンですが、
実はマカロンというのはフランス各地で作られており、
土地によって形や食感がさまざまという面白いお菓子。
この表面がツルツルしていて、ピエ(足)が出ている
なんとも都会的なこのマカロンたちこそが「Macaron de paris」といわれるもの。
この表面のすべすべから「Macaron lisse」(マカロン・リス)ともいわれています。(lisse=すべすべ)

このマカロン、アーモンドパウダー、砂糖、卵白のみで作るひじょうに
シンプルなものなのに、その出来上がりはパティシエの腕ひとつでまったく違うものに!
それだけ繊細で難しいと言われることから、
マカロンが上手に焼けたら一人前のパティシエと言われるほど。

なかなか理想にはほど遠く、まだまだ修行が足りない私ですが、
そのコロンコロンとした愛らしい表情とカシャっと壊れるはかない食感、
甘く風味のある味わいにやっぱりマカロンに魅了され続けるのであります。

マカロンにそっくりなこのキャンドル、
…これはMabillonにある創業1643年のロウソクの老舗Cirというお店で購入したもの。
マカロンだけでなくほかのお菓子、野菜、チーズまで本物そっくりの
ロウソクが所せましと並ぶ素敵なお店でした。



「ポン・ヌフ」

もうひとつの愛らしい小菓子タルトレットは、
表面の格子模様が橋を表わすところから
現存するパリ最古の橋「Pont-Neuf」の名がつけられたとか。

Pont-Neufとは「9番目の橋」という意味。
セーヌにかかるその橋は抒情にあふれ、そのものが芸術作品…
Parisの人々にはもちろん世界中の人に愛される橋でもあるのですね。

またPont-Neufにはところどころに半円状にくぼんだベンチが設計建築されており、
そこに座ってセーヌを眺めたり、沈みゆく夕日を眺めたり…、
それもはもう最高に贅沢で素敵なひととき
映画にもなったくらいのロマンチックな橋ですから、
ぜひ恋人と訪れたいParisの観光名所としても有名なのでございます

さて小物はそんな恋人同士の会話につまんでいただくイメージで…
デミタスもそうですが、その上のお砂糖もParisで。
やっぱりAmour(愛)の国ですから…ハートのシュガー。
カップのふちに挿せる何とも愛らしいこのシュガーは、
7区にある老舗デパートLe Bon Marcheの食品売り場、
「La Grande Epicerie de Paris」で。
他にもいろいろな形があり、色もナチュラルなのからビビッドなものまで。
こんなキュートアイテム、さすがParisならでは

お菓子も小物も洗練されておしゃれなんだけど、
どこか乙女らしいキュートな面影を残すあたりがParisなのかしら

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Nouveau party

2007-11-18 23:29:10 | うちごはん


今年もやってきたBeaujolais nouveauの季節。
解禁日にはBIOのnouveauをいただきましたが、
日曜日、観劇友達のEさんがおうちに遊びに来てくれたので、
同じくお仲間にさせてもらっているママと3人でnouveau party

前菜は前logでご紹介したMさんに教えてもらった「きのこのタルト」
きのこたっぷり&ひき肉がぎゅっと詰まったタルト。
意外にふんわりさっぱりいくつでもいただけるのでお気に入りです



蕪のポタージュ

カブも美味しい季節ですねー。
ちょっとクリーミィにしたら身体がポカポカになります。



そしてそして。
お約束通り、ちゃんと復習いたしましたよ~
最近お料理を習ってもすぐおうちで実践しないので、
夫に疑われるワタクシですが、もう秋刀魚が終わりかけだそうで…
最後のチャンスと思い、頑張ってみました。
お客さまにも家族にも好評いただきました!Mさん、ありがとう~

食後はたくさんのスイーツ、お茶を囲んで…、
Eさん主催による宝塚宙組元トップスター和央さんのDVD鑑賞会
実は今回それが一番のメインイベント。

劇場に観に行けなかった「ファントム」から、
退団後の青山劇場のコンサートなど盛りだくさんの鑑賞会でした。
昔、高校生の頃は集まって鑑賞会をしたりはしましたが、
こんな風におうちでゆっくり観劇するなんて久しぶり…
ママなんて初めてのことだったので、
「まるでお食事つき観劇会みたいで楽しい!」とえらく喜んでおりました
宝塚版ファントムはストーリーも楽曲もブロードウェイとは違い、
とってもよくて最後には涙してしまうほど。。。
見ごたえある一作もの、大劇場公演いいですねぇー

Eさん、遠いところいらしてくださりありがとうございました
第二弾鑑賞会は昔の作品リクエストさせてくださいませ~

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Wedding gift

2007-11-17 22:00:15 | お菓子&パン


本日は仲良しブログ友達NagomiちゃんのWEDDING
実はちょっと前にお菓子についてご相談メールが…。

「教会挙式の待ち時間にゲストがちょっとつまめる簡単なお菓子ってどんなものがいい?」

そこで、一口サイズのプチマドレーヌ&プチフィナンシェなどいいんじゃない?と提案。
本当は一緒に花嫁さんも手作りできたら一番よかったのだけど、
挙式数日前は追い込み準備であちこち奔走するもの…、
代わりにamon madeで作らせていただきました~

朝いちばんの挙式前にちょっと甘いものをさりげなく供するなんて、
なんて素敵な心遣い…優しく可愛らしいNagomiちゃんのお人柄を感じられるおもてなし

Nagomiちゃん、ご結婚おめでとう
いつまでもお幸せに…。

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プチセレブ会@Salon sucre

2007-11-15 10:19:02 | おでかけ


コルドン本科でご一緒したメンバーの同窓会名…それが「プチセレブ会」
以前もご紹介したことがありますが、
これからもお互いを磨いて輝きましょうそんな意味を込めて、
命名してくださったのはメンバーの中でも、
最もパワフルかつ活動的であり、今まさに輝いていらっしゃるMさん。

元CAであり可愛いお姫ちゃまのママでもあるMさん、
そのセンスあふれるおもてなしや限られた時間内に
なんでもこなすという完璧なまでの自己管理術に、
のんびり、なんでも不安がる気の小さい私は出会った頃から憧れている方

そんなMさんのご提案から始まったプチセレブ会の勉強会。
それぞれお教室を開いているメンバーや今後考えている仲間で、
毎月順番にそれぞれのおうちで、
主催者によるレッスンやおもてなし術を学び合う。
自分にはないアイデアや思いがけないヒント、
同じお教室主宰という目線から互いの不安を解消したり、
深くお菓子・お料理について考察し、語り合ったり…。

毎月、このメンバーで集まることが何よりの楽しみになっている私。
作ること、食べること、おもてなしが大好きな皆さんと話していると、
体の中からじわーっと幸せオーラが満ちてきて帰る頃には満足感いっぱい
不思議ですね…大人になってからの共通の趣味の友人は貴重な宝物…
いつまでも大切にしたい宝物です

さて、そんなプチセレブ会。
今月はそのMさん主宰「Salon sucre」によるフレンチ会でした。
もう何年もフレンチのお教室に通われているMさん、
そのレシピアイテムは数知れず…、手際はもちろん伝授もピカイチ。

お洒落なテーブルセッティングでお出迎えされてからレッスンが始ります。
…なんとウェルカムメッセージまで!素敵女子過ぎます~



前菜:牛カルビのグリル サラダ仕立て

柚子胡椒が効いたドレッシングでたっぷりお野菜、
とろけるカルビと相性抜群でした。
このドレッシングはいろいろ応用できそう!
夫婦ともに冬は柚子胡椒が手放せないくらいなので、活用しなくては。



メイン:秋刀魚のロースト ナスのピュレ添え

秋刀魚を三枚おろし…みんなで協力して6尾も頑張りました。
ちゃんと中骨も抜いてクルクルっとロースト。
庶民の味方サンマちゃんがこんなにお洒落なフレンチに!
エキゾチック味のナスピュレも、2種類のおソースもとっても美味。

これはぜひ早くおうちで復習しなくては!
…今月我が家へいらっしゃるお客様には、
もれなくこちらをメインとさせていただきますわよー



デザート:M先生お手製シャンパンとイチゴのビュッシュドノエル

こちらは来月のための試作とのこと。
お洒落な大人系ビュッシュです
ちゃんとデザートまでご用意くださっていたれりつくせり。

2歳のお子さまがいらして、お教室をされて、
こんなに素敵なおもてなしもできてしまうMさんはやっぱりスーパーマダム

この日もお互いにたくさんの刺激を受け合いながら、
ちょっぴり磨きもかかり充実した時間を過ごすことができました。

今はMさん、rukaさんにお世話になりっぱなしの私ですが…、
いつかSalon amon parisでも勉強会を主催できるよう、
さらに腕に磨きをかけて頑張らなくては

Mさん、素敵なレッスンありがとうございました
rukaさん、来月はよろしくお願いいたします
miyumiyuちゃん、来月はLAねー素敵なクリスマスを

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フランス地方菓子の旅5

2007-11-14 18:57:55 | フランス地方菓子の旅
コルドンブルーでの地方菓子レッスンもこの日で5回目。
まだまだ続くのですが、一応5回1コースなのでひとくぎり…。
毎週、楽しみで楽しみで仕方がないので、
あっという間に5回終わってしまったことにびっくり

さてそんな5ēmeのレッスンはいよいよ南へ。
イタリアとスペインに挟まれ、
穏やかな地中海に面しヴァカンスには最適な…
プロヴァンス・アルプ・コートダジュール・コルス地方です。



「タルト・オ・ピニョン」
仏産松の実がたぁーっぷりのったタルト、眺めるだけで心躍る…。
日本ではお高くてこんなにたくさんのっていると「ひゃー!」
と思ってしまいますが、
フランスではプロヴァンス地方から南西部のラングドック、
ミディ・ピレネー地方にかけて、松林が広がり、松の実が豊富に獲れます。
そのためかなり古くからお菓子に広く使われ、南仏からスペインにかけて
松の実のお菓子はいろいろあるのです。

こちらのタルトは中にコルドンシェフお手製の
コンフィチュールフランボワーズペパン(木苺の種入りジャム)が
忍ばせてあり、とーっても美味しい…。
やはりコンフィチュールも手作りでなければいけませんね
コンフィチュール用にとペルージュでお安く買った大きな銅鍋、
…床下に眠っております
そろそろホコリを払って活躍させてあげなければ!!



「ガトー・コルス・ア・ラ・ファリーヌ・シャテーヌ」
さぁ、皆さん、早口でどうぞ!…舌をかみそうに長い名称ですが
なんてことはない…「栗の粉を使ったコルス地方のお菓子」という意味。

さてコルスとはフランス語での地名、
そう地中海西部、イタリア半島すぐ横に浮かぶコルシカ島のこと。
(ちなみにコルシカはイタリア語での名称)
その島の位置からも想像できる通り、
大国に挟まれたこの小さな島は歴史上でも波乱に満ちたものでした。
最終的には1769年に独立運動を起こしたパスカル率いるコルシカ軍が、
フランス軍に敗れ、事実上フランス領へ…、
その後あの有名なナポレオンを輩出するも独立は叶わなかったわけであります。

そんな歴史を持つコルス、
島のほとんどが急峻な山岳で占められ、
ごく限られた農産物しかない生産できない…。

もちろん平野がないので、小麦が獲れません!
そこでその代りに用いたのが栗。
…なので栗の粉を使ったお菓子が特産物として挙げらているのですね。

こちらは中にフリュイコンフィとコニャックで風味づけしてありますが、
グルテンを含まないえぐみのある栗の粉の独特な風味が印象的なケーク。

こうしてその地方の地形、歴史を学ぶことから、
ここにある一つの素朴なお菓子を深く深く味わいをもって愛でることができます。



「ナヴェット」
Navetteとは小舟という意味。
その名前からわかるように可愛い小舟型をしているお菓子。

これはフランス最大の港湾都市Marseille(マルセイユ)のスペシャリテで、
正式にはナヴェット・ド・サン・ビクトワール
(Navettels de Saint-Victor)という名称。

昔、Saint-Victorという聖人がアフリカから小舟に乗って
マルセイユにたどり着いたとき、
黒人の女の子が使いとして一緒に渡って来ました。
やがてマルセイユにはSaint-Victor修道院が建てられ、
そこに黒いマリア像が祀られることに。

それから毎年2月2日は海の祭りの日、
創業1781年「Four des Navettes」という老舗のお菓子屋さんでは、
焼き上がったナヴェットを大司教さま自らオーヴンから取り出すという
儀式があるほど、神聖なお菓子でもあるのです。
この日、街の人々はその黒いマリア様を中心に列を作って町を歩き、
ナヴェット(海の神様を運んできてくれる船)を食べてお祝い。
まさに宗教と地域の文化に密着した地元ならではのお菓子といえますね。

実はこのお菓子、Hシェフいわく現地のものはまさに乾パン…、
とてもじゃないけどお口に合わなかったのだとか…
そこはさすがコルドンのルセット、
バターもヴァニラシュガーも入ってちょっとリッチなナヴェット。
初めていただく私たちはみんな「美味しーい」と大絶賛でした

さて、8名だったAコースも来週からは少し人数も増えにぎやかに。
フランス地方菓子の旅もまた中心Parisに戻り再出発でーす…お楽しみに~

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