It's just me,myself and I

横浜育ち、米在住23年の女性のくだらない日記の中に、日米のギャップ、バークレーでの生き方、パイロットの毎日が見られる。

逃げた!

2012-09-05 | Weblog

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パナマ運河を出た所の湾でアンカーを降ろして一晩寝てから、Portabeloという町の湾にアンカーを降ろした。 ここでネットを使って、天候がよければベン達は直ちにフロリダへ向けてセイリングをする予定。 でもこの町の近くにサンブラスというエリアがあって、美しい海、砂浜、さんご礁などがある天国のような場所らしくて、ベンはみんなをここに連れて行きたいという気持ちが強かったらしい。 とりあえず天候をチェックしたい。

この町は本当に何もない町だった。 それが悪いとかじゃなくて、観光目的としては何もないという事。 ここに住んでいる人達、小さいコンビニなど。。。。特に見るものなし。 数名のバックパッカー達が湾に停まっていたセールボートに泊まっているらしく、若い人達がきゃっきゃ、きゃっきゃボートの周りを泳いでいた。 パナマみたいな国は、大都市は発展しているのだけれど、田舎はゴミなども道に散乱している。 野良犬も伝染しやすい病気に悩まされているらしく、道のど真ん中で寝転がって動かなかったり。 で、汚水を処理する工場もないので、そのまま湾に垂れ流しだ。 この事実を知っていると恐ろしいけれど、知らなければ気持ちよく泳げるだろう。。。。はははは。

この町にただ一軒ホステルがあった。 ここのバーには無料のWIFIがあるので、ここで天候チェック。 最近はWIFIさえあれば、スカイプを開けて電話をかけられたりするので本当に便利だ。 するとこのバーに小奇麗な男性二人が入ってきた。 ちょっとした会話が始まる。 ボートの話や、運河の話だ。 彼らはコロラドの人達らしい。 アメリカ人に会えてちょっと嬉しい。 アメリカ人って有名リゾートみたいな場所以外は海外旅行をしない人が多いので、こんな何もない小汚い(すみません、こんな事を言って。)町で見かけるのは珍しいのだ。20分くらい船の話をした所で、”そちらは、ボートで来たんですか?”と話を振ると、”いや。。。。僕らは。。。。実はパイロットなんですよ。”と秘密を暴露するかの様に教えてくれた。 はははは。 そういえば、パイロットっぽい雰囲気のある二人だ。 私も、”あー、私と彼もパイロットなんですよ。”と答えた。 こんな偶然があるもんか。 船で生活している時の私は化粧もなく、髪もボサボサっぽかったりするので、多分自家用機のパイロットかと思っていたかもしれない。 OOO航空で、737を飛んでいるんですよというと、驚いていた。 彼らはデンバーの付近にある会社の小さいジェット機を飛んでいるらしい。 とてもいい会社らしく、一人はそこで28年飛んでいて、もう一人は14年間飛んでいるらしい。 Wow! それだけ長く働いているという事は、とてもいい会社なんだなぁと思った。

結局、ボートが北上するための天候の条件がうまく揃っているという事で、北上のクルー以外はPortabeloでボートから降りることになった。 3日くらい前に到着した私としては悲しい事実だが、スピードの遅いこのボートを長距離の旅に出すには、いい天気で実行させてほしい。 というわけでここで、ベン君とはバイバイ。 降ろされたのは、ベンママ、ベンのママのお友達デビッド、クルーメンバーレスの奥さんサラと私。 ベンママやデビッドはパナマを出発する日まであと4日間くらいあるので、いろいろと旅行のプランを立てている。 でもバスの旅なのか、レンタカーなのか、どこに行くのか、特に詳細が決まらない。 今夜泊まる場所も決まらない。。。。。雨の中、タクシーに乗ってレンタカーの場所を行ったり来たりして値段を伺う。 タクシーはいちいち値段交渉。  レンタカーは安くない。 アメリカの標準からしても高い。 どうしよう、どうしよう。。。。ここでなんとなく面倒くさくなってきた。 ここで我慢してこの3人との友情を深めるという手もあるが。。。。パナマ訪問の前にトレーニングの準備、試験、友達の訪問、早朝起床のパナマの旅。。。。などと疲労がたまっている自分としては、逃げたい気分になった。。。。。で。。。。。。逃げた。 ははははは。 私はただ乗りなので、飛行機のチケットがあるわけでもなく、出発したいときに出発出来るのだ。 というわけで、なんとかタクシーを乗りこなして、その夜午前2時の飛行機でアメリカへ帰ってしまった私でありました。すみませんでしたー。 

こまり、
ママとしては、生きる責任があるよね。 EmやKはママなしではダメだから。
Emの本、そんな本があるんだー。 まぁ、人生こういう事もあるんだよというレッスンなのかな。 でもそれを読んで5歳児は泣くのかー。 ちゃんと分かるんだね。

片山さん、
何度か死にそうになってるんですか? 私は子供の時に大きい氷を喉に詰まらして、死ぬかと思いましたよ。 ははは。 でも全部終わっちゃうって大変な事ですよね。 本当にいろいろ考えちゃいました。