メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

簡単お勧めダ・ヴィンチの緑のスープ

2016-02-03 04:04:35 | レシピ
ポパイでもないのに
時折むしょうに食べたくなるスープがあります。
からだが「ほうれん草パワー」を欲しているのかしら(笑)。

アリゾナから帰った夜もそうでした。
15世紀のイタリア、ルネサンス時代のスープです。


たまたま見つけたこんな本で出会って以来

何かというと、我が家の食卓に登場します。
日本語訳も出ています。

なんとこれレオナルド・ダ・ヴィンチもお気に入りだったんですって。
はい、うちの夫もお気に入りです(笑)。
とても簡単なのにとても美味しいスープです。

パワーがチャージされたような気がする、というのは大げさですが
そんな気がしないでもありません(笑)。

おおよその目安は6人分でこんな感じですから、どうぞ適当に調整してみてくださいな。

□ほうれん草 約1.5キロ(我が家は二人分で一房使います。)
□バター 室温に戻し小さじ2杯
□小麦粉 4分の1カップ
□牛乳 2分の1カップ (アメリカにお住まいでしたら牛乳とクリーム半々の「Half & Half」にするとよりコクがでます。日本で作る時は牛乳に生クリームを足しています。)
□チキンブイヨン 5カップ
□ナツメグ 小さじ1杯
□ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、クルミなど 4分の3カップ

元々のレシピはヘーゼルナッツを使うのですが
最近はアメリカでも日本でもヘーゼルナッツが手に入りにくくなってきましたから
メイおばさんは手っ取り早く、ちょっと塩味のついたピーナッツを使います。

胡桃だの、アーモンドだのを試してきましたけれど
結局、ピーナッツに落ち着きました。

これですといつでもどこでも手に入る上に、とてもお安くあがります。
しかも、ほうれん草だけのちょっと単調な味に
ピーナッツの塩味がアクセントをつけてくれます。


1. 茹でたほうれん草をペースト状にします。
2. 鍋にバターを溶かし、小麦粉を加えてよく混ぜます。
3. かき混ぜながらハーフ&ハーフ、または牛乳と生クリームを加えなめらかにします。
4. そこへほうれん草のピューレを加え、かきまわしながらチキンブイヨンを注ぎ、ナツメグをふり入れます。
5. 時々かき混ぜながら5分ほどとろ火で煮てください。
6. 器に盛り付けた後、砕いたナッツを散らします。

実は今回はこんな冒険をしてみました。
ピーナッツの半分を鍋でほうれん草と一緒に煮てピューレにしてみたのです。


なんとこれが大正解!
今までになかったコクが出ました。
メイ家、これからはこのやり方にします。

実はこのスープ、冷蔵庫でガンガンに冷やして
冷たいスープとして食卓に運ぶのもありです。
夏の素敵なスープになります。

さて、最後にちょっとした薀蓄を(笑)。
これ、レオナルド・ダ・ヴィンチが残した言葉です。
なるほど!と思うところがありますよ。

健康でありたいなら、つぎの養生法を守ること。
食欲がなければ何も食べず、食べるときは少なめを、
よく噛むように心がけ、口にするものは何であれ
淡白な素材を選び、よくよく火を通すこと。
薬を飲むのは無分別。
腹を立てぬよう気を付けて、よどんだ空気を避けること。
食事を終えて席を立ったなら、しばらくそのままで。
昼寝はゆめゆめせぬように。
ワインを飲むなら水で薄めて少しずつ
食間、空腹時は避けること。
トイレは我慢せずに長過ぎず。
運動するならほどほどに。
寝るときは、腹を天井に向けず、頭は下げない。
夜は体をしっかり覆い、頭を休め、陽気な気分でいるように。
勝手気ままを謹んで、これらの習慣を守ること。
               1515年 レオナルド・ダ・ヴィンチ
               亡くなる4年前の病床にて
       

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。