名馬電機社長の事業報告という名の日記

一口とか写真とかご贔屓応援とか。

オークス展望

2006年05月16日 | 競馬
当たったのに、大損した気分を引きずりつつ、
今週は早めにオークス出走全頭チェック。
今週は来期POGの準備などしたいことが色々あるのと、
現段階で比較的明確なビジョンが描けているための早め更新。

と言っても、週末の天候や土曜日の馬場状態を見て、変更があるのは当然。
特に今週はこれまでのAコースから内ラチ沿いから6メートルの地点に
仮柵を設けたCコースに変わる。
それによって先週までの内ラチ沿いの「芝はないけど路盤がしっかりして走りやすい土(by武豊)」
の部分と、その外のほとんど伸びない部分が覆われることになる。
これによって極端な内外の有利不利、時計のかかり方などに
劇的な変化が生じる可能性がある。

近年のオークスは、スローの上がり勝負になることが多く
2400という舞台設定ではあるが、求められる資質はスタミナではなく
スローでも折り合える気性と、マイラー的な瞬発力であると考えている。
ただ今年は例年に比べてパワーよりスタミナよりの馬場なので
それがコース替りで同変化するかを土曜日でしっかり見極めたい。

印は ◎:軸 ○:連ヒモ △:3連ヒモ ×:消し 
※キープユアスマイル、ブルーメンブラット、マイネサンサン、マイネジャーダから3頭が抽選で出走。


アクロスザヘイブン (×)
兄はご存知ヒシアトラス。フローラSは前で懸命に踏ん張っての3着だった。
ただこの馬自身がそうだが、フローラSは出走18頭中12頭が1勝馬で
その内7頭が前走未勝利戦を勝ったばかりの馬という低調な1戦。
今年の牝馬戦線自体のレベルの低さを如実にあらわしたレースだった。
僅差とはいえここで勝てなかった馬が桜花賞組が出てくるオークスで逆転するのは難しい。

アサヒライジング(△)
母父はシンザンを父に持つミナガワマンナ。距離延長はもってこいだろう。
さらに桜花賞でも4着と大きく崩れておらず、パワー優先+前有利な馬場に
なっていれば最も恩恵を受けるのはこの馬だろう。
もっとも仮にマイラー適性が求められたとしてもこれまでもマイルで好戦しており
大きなマイナスではない。
ただ脚質的に連までは厳しいか。

アドマイヤキッス(○)
桜花賞前から陣営は「オークス向き」と言っていた馬。
気性的難しさもなく、折り合いの心配がなく、かつマイル適性も高く
かつ世代トップクラスの実力と実績から今回消す理由はほとんど見当たらない。
唯一気になる点はサンデー系×ミスプロ系という配合。
実は過去にこの配合でオークスに出走した馬は過去10年で6頭いるが
いずれも着外に終わっている点だが、これは重箱の角をつつくようなものか。

カワカミプリンセス(△)
本当ならスイートピー組と言うだけで消したいのだが、
全体のレベルの低さを考えると、今年あたり来てしまいそうな気がしないでもない。
特に近2走は届くと思えない位置から、勝ちパターンの逃げ馬を差し切っており
嵌ったときの破壊力はすごいものがある。ただここまで千四、千八の経験しかなく
根幹距離のG1での底力を求められたときに、これまでどおりのパフォーマンスを
発揮できるかは疑問である。というわけで3着候補で押えるまでとする。

キストゥヘヴン(○)
基本的に桜花賞馬はオークスでは好走するものである。これは完成するのが牡馬よりはやい牝馬にとって
3歳の春の時点はすでにみなほとんど成長しており
ある程度の力関係は桜花賞のときにほぼ決まってしまっていることが多いのではと考えている。
近年はアローキャリーやラインクラフトのようにオークスをスキップする桜花賞馬もおり連対した桜花賞馬は過去5年でスティルインラブだけで
テイエムオーシャンとダンスインザムードは3,4着と連を外している。
連を外した桜花賞馬2頭に共通しているのは、脚質が先行押し切りタイプである点。
差しタイプの同馬は問題ないだろう。

キープユアスマイル(×)
芝では勝ちきれずダートで2連勝。一線級との対戦はなく買えない。

コイウタ(◎)
個人的な話になるが01年オークスで私はサクセスストレインと半ば心中した。
結果は4着。
また03年は横山典弘騎乗のマイネヌーヴェルを本命にした。結果は11着。
この2頭はいずれも関東圏の重賞を勝ち、アウェーの桜花賞で
「いかにも阪神マイルが合いませんでした」的な負け方をし、
関東圏に戻るオークスで逆転が望めた(レース前には)馬だった。
別にこの2頭のリベンジを果たすワケではないが今年はクイーンCを勝って
桜花賞3着のこの馬に本命である。しかも鞍上はマイネヌーヴェルと同じノリ様。
確かに父フジキセキがどうなんだ、と言われそうだが、前述したように
今のオークスに求められるのは折り合いとマイル適性であり、コイウタはその両方を持っている。
さらにサンデー系×ヘドロ系といえば2年前の勝ち馬ダイワエルシエーロと同じ。
ダイワもクイーンC勝ち→桜花賞負けでオークスで巻き返したパターンだ。
母父ヘドロ系はメジロドーベルもそうだし、人気薄で3着に逃げねばったオリーブクラウンの父もヘドロ系でダイワやコイウタの母父でもあるドクターデヴィアスだった。
関東圏のマイル2レースをしっかり勝ち、桜花賞でも3着に来たことで
世代の中でトップクラスのマイラー資質を持っているのは証明済み。
鞍上から2着濃厚と思われるかも知れないが、2着はもちろん頭からも狙ってみたい。

シェルズレイ(△)
マイラータイプだが折り合いに不安があり、かつオークス向きではない
先行押し切りタイプと言うことで、本来なら買いたく無いのだが
未勝利勝ち以降、綺麗に○×○を繰り返しており、今回は○の番。
馬場状態によってはアサヒライジングと共に評価を上げる余地のある1頭。

シークレットコード(○)
キャリア2戦。中間は捻挫による調整の遅れと、放牧先での馬体減と
全くいいところがなかった。が個人的にとある事情からそれなりの評価をしないといけない。
ただその分を割り引いても高いマイラー資質と折り合い面での心配が少ない点は
ここ向きではある。母父リボー系でG1での一発があるのも魅力。

テイエムプリキュア(×)
阪神JFを勝って、その後2戦続けて崩れた馬はほぼ立ち直れない。
それはタムロチェリー、ショウナンパントル、アインブライドなど歴史が証明済み。
またこれらは阪神JFを人気薄で勝ったと言う点でも共通する。

ニシノフジムスメ(△)
この馬が勝った忘れな草賞で2着のブルーメンブラッドは次走で500万を圧勝。
さらに3,4着のヤマニンファビュル、パーフェクトジョイがスイートピーSで2,3着。
さらにさらに5着ヤマトマリオンがフローラS1着と軒並み好走していることから
この馬も買わざるを得ないだろう。一応新潟2歳Sでマイル重賞連対をしており
マイル適性がないわけではないが2歳時だし、相手は弱いしでそれほど高くは評価しない。それにこの藤田&藤原コンビはG1でいかにもな穴馬を提供してくれるが
毎回G1では後一歩足りないというワナであることが多い印象がある。(ドラゴンウェルズ、マッキーマックス、テンザンセイザ、デアリングハート)

フサイチパンドラ(△)
今日ブックを立ち読みして一番驚いたのはこの馬の印の薄さ。
前走での大敗が原因なのだろうが、さすがにこれは評価を落としすぎである。
前走は外枠発走で、「こういう競馬をしたら負けるだろうな」
という想定どおりの競馬をしてしまっての大敗である。
すなわち好発切れず道中ずっと外外を回して最後伸びず、というレースである。
桜花賞前からトゥザヴィクトリーに似ている、と言ってきた手前
トゥザが2着になったオークスで切ることは出来ないだろう。
実力はあり後は気持ちが乗るかだけの一発屋タイプで、これだけ人気がなければ
押えておくべきだろう。

ブルーメンブラット(×)
関東への初輸送となったフラワーCで大幅な馬体減。
前走圧勝と言ってもこれまでの実績を考えれば勝つのは当然に近く
着差が開いたのは馬場状態によるところも大きかっただろう(一般に道悪ほど差が開きやすい)。

ブロンコーネ(×)
よっぽどヨーロピアーンな馬場状態になっていれば買うかもしれないが
アクロスザヘイブンの所でも書いたが、フローラSのレベルが疑問だし
フローラS好走からオークスに駒を進めたBT産駒はレイナシンフォニー、タイムウィルテル、マイネミモーゼとことごとくオークスでは敗れ去っている。

マイネサンサン(×)
新馬戦で見せた最後方からのごぼう抜きは見事だったが
同じ競馬がオークスで出来るとは思えない。
第一、騎手への指示がきちっとできていなかったにも関わらず、レース後に思っていたレースをしなかった
騎手を衆人環視の中でレープロで叩いて罰金10万円取られるような
管理職失格の調教師が管理する馬にG1で大事なお金をかける気にはならん。

マイネジャーダ(×)
クイーンCで完敗しており、重賞級相手ではつらい。

ヤマトマリオン(△)
一応単複でお世話になったからヒモでは押えておきたい。
ただ前走は再三書いているが低調なメンバーで、ダート適性が高く
パワーが要求される条件にぴたっとはまったというのも事実。
まあここでダメなら関東オークスがある。

ヤマニンファビュル(×)
アサヒライジングがいる今回ここ2走のような超楽逃げは望めない。
石橋さん応援の意味を含めて、いや応援の意味だけで複勝を買うくらいか。

ユメノオーラ(×)
マイラーと言うより千四ラー(そんな言葉はないが)。
実力的にみても桜花賞での着順を額面通りに受け取ってかまわないだろう。


◎コイウタ
○アドマイヤキッス
▲キストゥヘヴン
△シークレットコード
×フサイチパンドラ
注シェルズレイ

原則桜花賞組重視は例年の傾向から。また今年の桜花賞が
そのトライアル勝ち馬が1から4着を占めたことから、
全体のレベルが低い中で能力上位馬と能力下位の馬との間には
かなりの実力差があるのでは、と考えられる。
馬券は馬連、3連複、3連単と買いたいが、買い目決定はくどいようだが枠、馬場を見てから。
コメント
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