まやの午睡

日常の記録です。

次女の「新居」を見に行く

2017-05-04 21:59:38 | 日記
次女たちがパリにアパルトマンを購入する日、売り手の荷物がすべて引き上げられているかを確認するために見に行くというので、私も見に行った。

夫は内覧の時にすでに見ていて仮契約にも付き添っていたし、パパクンのお父さんも見ていて、それぞれいろいろアドバイスもしている。全面改装工事をするからだ。

でも私は見ていなかった。そんな暇がなかったし。

で、意外に早く本契約の日が来たので、見に行くことにしたのだ。
これから改装(というより全面リフォーム)を指揮する建築家も来ていて、いろいろ話し合っていた。

パリの大通りに面していてメトロの駅のすぐそばなのは便利だ。

90平米で日本風に言うと8階建ての7階で、エッフェル塔もサクレクールも窓から見える。
今いるモンパルナスのアパルトマンは17階に住んでいてエッフェル塔が真正面に見えて、視界が広いことに慣れているので、それがかなりのポイントだったようだ。

これからのローンも大変だけれど、頭金や工事の費用の何千万円というのをキャッシュで出せる余裕があるのは大したものだ。考えてみると、次女がフランスのグランゼコールとロンドンのインペリアルカレッジのマスターを終えて自立してから、今年でまる10年になる。感慨深い。
私たちがうちを買った時なんて、その10分の1の貯金しかなかった。
まあ、うちの値段も10分の1の時代だったけれど。

子供も後1人は欲しいと次女は言い、パパクンは後2人欲しいと言っているそうだ。
次女は3人きょうだいでパパクンは4人きょうだいだけれど、次女はもう今年33歳だし。

長男や長女がそれぞれ不動産を買った時はこれといって感慨もなかったけれど、次女たちを見ていると、「次世代」なんだなあ、とつくづく思う。

世間には、60代や70代でも新しい家庭を築く人がいるのは知っているけれど、なんだか私は元のエネルギー値が低くて、このまま、フェードアウトということになるんだろう、それでもいいや、などと思う。

すべてを新しくして出発したいという次女の意気込みは分かるけれど、うちなんて、猫に引っ掻かれてぼろぼろの革の応接セットを上の猫が死んだら買い換えようとずっと思っていたのに、まやが死んでもう丸4年になるのにいまだに買い替えていない。

全体の「残り時間」が少なくなっていくにつれて、本質的なことがなんとなく見えてくるようになって、家具の買い替えや家のメンテナンスなどがどんどん優先順位から後退していく。
ガラクタを残して子供たちに迷惑をかけたくない、とくらいは思うのだけれど、どうなることやら。

自己中心や利己的な考えがどんどん薄まっていく気がするけれど、それは別に身内のために尽くすという方向にはいかない。
「身内」はエゴの中に取り込んでこそ「身内」になる。
私はいろいろな執着が薄まるにつれて、どんどん「身内」に迷惑をかける存在になっていく気がする。

いやいや、そうはいっていられない。

リフォームが終わって夏に次女たちが新居に引っ越す時にはKちゃんをあずかってと言われていたっけ。

体調崩さないようにしなくちゃなあ、とぼんやり思う。



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