ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

次にブレイクする赤ワインはマルベック?

2013-04-18 17:11:06 | ワイン&酒
昨日ご紹介したように4月17日「Malbec World Day」 でした

アルゼンチンを代表するブドウ品種マルベックに敬意を表して定められた日で、アルゼンチンだけでなく、世界各地で70ものイベントが開催されました。



日本では、在日アルゼンチン大使館でMalbec World Dayを祝うレセプションが開催され、私も参加してきました。


アルゼンチン大使(中央)と大使館員の皆さん



レセプションで出てきたのは、当然 アルゼンチン産のマルベックワイン です



10アイテムありましたが、それぞれスタイルも味わいも違い、バラエティ豊か!



超モダンなタイプからクラシックなタイプまで、本当にさまざまで、傾向としては、モダンなタイプが増えているように感じました。



中には、やや樽のニュアンス(アメリカンオーク)が強く感じるものもありました。
個人的には、果実味がナチュラルに表現されたワインが好みです。
お化粧を施したワインは、丸く、飲みやすく、飲みなれない人にもすぐ楽しんでもらえるので、それもありだとは思いますが。





料理、特に肉料理に合わせるなら、クラシカルなスタイルのマルベックがピッタリ。
下記の2つは酸味がしっかりあり、果実味、タンニンとのバランスがよく、料理にオススメ



左)「FAMILIA CECCHIN MALBEC」は2006年。熟成を重ねた旨味、充実した酸があり、化粧っ気のないマルベック本来の良さを味わえました。
右)「PASCAL TOSO Reserve 2010」はバランス良好。飲みごたえがあります。


噛みごたえのあるアルゼンチンビーフ、餃子のようなエンパナーダ(スパイシーなひき肉と野菜入り)には、酸味のしっかりしたタイプのマルベックがおいしい!


親指の頭ほどの大きさのあるトウモロコシと肉の煮込み+マルベックもグッド!


甘いマルベックソースをかけたイチゴはそれだけで美味でしたが、マルベックワインを飲みながらいただいても不思議と合う!キャラメルソースのかかったメレンゲも、キャラメルソース+マルベックが素敵なマリアージュ スウィーツ にも合うんですね



マルベック果皮が黒く濃く、黒っぽい色調のワインになりますが、タンニンがアグレッシブではないので、色から想像するよりもやわらかな印象を 受けるでしょう。



しかし、上記で紹介した10種においても、味わい、スタイルの違いがあったり、オーガニックのもの(FAMILIA CECCHIN MALBEC 2006)や、ワイン専門誌で高く評価されるもの(CATENA)などがあったり、実に多彩になってきています。

多彩になったからなのか、「このところ、マルベックが本当に伸びている」という話を、アルゼンチン大使館の書記官の方から聞きました。

カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールを語るよりも、
アルゼンチンのマルベックを語る方が、ワインの最先端のトレンドをキャッチしているかも?


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4月17日は「マルベック・ワールド・デー」

2013-04-17 09:30:00 | ワイン&酒




“マルベック・ワールド・デー Malbec World Day” (MWD) を知っていますか?

今年で3年目を迎える マルベックの記念日 “4月17日” のことです。

世界に向けたアルゼンチンワインのプロモーションを手がけるアルゼンチンワイン協会(Wines of Argentina)は、アルゼンチンの代表的ブドウ品種マルベックの更なる認知度を高めるため、“Malbec World Day on April 17” を2011年に制定しました。



この日には、アルゼンチンだけでなく、世界各国で70ものさまざまなイベントが開催されます。

イベントはワインに関することだけかと思いきや、文化や芸術などともリンクさせています。

2013年のMWDでは、 “芸術と文化を表現する存在” として マルベック をフィーチャーし、これを “ストリートアート” のコミュニケーション力とつなげよう としています。

例えば、ニューヨーク、サン・パウロ、ロンドン、上海、メンドーサで 落書きアート のアーティストたちにスペースを提供して描いてもらったり、といったイベントなどが行われます。
こうしたことを行うと各地でニュースとして取り上げられ、人々の関心を大いに引きます。
その結果、マルベックがクローズアップされ、認知度が向上する、というわけですね。

実際、過去2年のMWDのイベントにより、ワイン生産国としてのアルゼンチンと、ブドウ品種としてのマルベックの認知度が向上し、アルゼンチンのマルベックワインの輸出量が増加しました。しかも、プレミアムワイン、スーパープレミアムワインの輸出量も大きな伸びを見せた(2011-2012、プレミアム13.5%、スーパープレミアム15.4%)というから、かなりの効果です。

ただし、日本ではMWDのイベントは過去に実施されておらず(3.11の影響もあったと思います)、残念ながら2013年もありません。

このイベントが日本でも行われるようになると、マルベックの知名度も上がりそうでしょうか?

まずは、自分ひとりでも、いえ、誰かと一緒に 4月17日にアルゼンチンのマルベックワインを飲んでみましょうか

私も今夜は、アルゼンチンのマルベック飲みます



マルベックとは?
マルベック -Malbec-は、フランス南西部原産とされる黒ブドウ品種。かつてはボルドーでも人気の品種でしたが、今フランスでもっとも広く栽培されているのは、南西地方のカオール。
果皮が黒く、タンニン分を多く含むため、色調が濃厚でタンニンの骨格がしっかりした長期熟成可能なワインになるといわれますが、醸造方法の違いやつくり手などによっても、さまざまなスタイルのものがあります。
※カオールでは、マルベックは“the black wines of Cahors”と呼ばれていました

なぜ4月17日?
1853年に創立されたメンドーサ州農業学校(Quinta Normal de Agricultura de Mendoza)の校長マイケル・アイメー・プジェー氏は、メンドーサに初めてフランスからブドウの苗木を持ち込んだ人物。マルベックは、彼によって1853年にメンドーサに持ち込まれました。
このマルベックこそがアルゼンチンのワイン産業を引き上げる新しい品種になる!という確信の下、メンドーサ知事の支援を得、マルベックの導入に関する法案が議会に提出されたのが、1853年4月17日でした。


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4/18より日本橋高島屋でワインフェア開催

2013-04-16 17:30:35 | ワイン&酒
以前ご案内 したとおり、4月18日(木)より、日本橋高島屋初のワインフェア が開催されます。

最注目は “世界初登場” ルロワの「ブルゴーニュ・ガメイ」ですが(これも以前に紹介)、ほかにも日本初登場ワインフェア限定ワインが勢揃いします。

その中で、気になるものをピックアップしてみました。


【日本初】 20 mille 2008 (仏、ボルドー) 5250円

フランス語で“20千”(=2万)という意味を持つボルドー・スペリュールの赤ワインです。名前の理由は、1haあたり2万本のブドウ樹を密集させて植えているから。あまりにも木が密集しているために機械が入れず、人が通るのもやっとだとか。木を競わせることで強いブドウの実を収穫できる、という考えの下、つくられています。2005年が初ヴィンテージ。アルコール14%。赤身肉に合いそう。



【日本初】 Couvent des Jacobins 2009 (仏、ボルドー) 7350円

Saint-Emilion Grand Cru の赤ワイン。サン・テミリオンの村の中心に位置するシャトーで、“クーヴァン・デ・ジャコバン”という名前は、13世紀にドミニコ会が建てたジャコバン修道院(クーヴァン=修道院)にちなんで付けられています。
スパイスやシダーを思わせるアロマがあり、口に含むと、しっかりしたタンニンの収れん味があります。ボディが安定して、飲みごたえがあり、余韻も長い。今でも飲めなくはないけれど、しばらく置いておく方が、このワインの本当の実力を楽しめると思います。



【日本初】 Grand Vin de Chateau de Ricaud 2010 (仏、ボルドー) 2625円

ボルドーのネゴシアンCVBG社のグループシャトー、シャトー・デュリコの別ラベルの赤ワイン。デュリコの畑の3haしかない樹齢50年以上のカベルネ・ソーヴィニヨンを80%使用。アペラシオンはルーピアック(ガロンヌ川上流の右岸)。
アロマが豊か。アタックはまろやかでやさしいけれど、タンニンはしっかりとしてキュッと引き締まり、ほどよいバランス。若いけれど飲みやすく、食事に合わせやすそう。週末、ちょっと手の込んだ料理を作った時などにも使いやすい価格帯だと思います。



【日本初】 Essence 2008 (仏、ボルドー) 15750円

ボルドーのネゴシアンCVBG社が所有する5つのアペラシオンの最高級の畑で収穫したブドウをブレンド。よって、格付けは単なるAOCボルドーです。とはいえ、400hリットル分のワインから50hリットル分を選び抜いた、贅沢なオートクチュールワインですから、価格もさすがです。
“エッセンス”という名前のとおり、緻密で濃厚。タンニンの濃度が高く、収れん味もしっかり。アルコール度数は13.5%。格付けにはこだわらず、品質を徹底的に追求する、こういうスタイルのワインは、ボルドーでもポツポツ出てきています。



今回のワインフェアでは、フランスだけでなく、世界各地のワインが登場します。
今、人気のスペインワインでは、マニア垂涎のこんなものもあります。


左)ARINZANO 2004(ナバーラ)  右)RODA I Reserva 2005 (リオハ)

“アリンザノ”は、スペインワインの最上級格付けのヴィノ・デ・パゴ。テンプラニューリョとメルロのブレンドの赤ワインで、アルコール度数は14%。タンニン量が多く、超濃厚!(12600円)

“ロダ ウノ”は、ロダ社が手掛けるモダンリオハ。丸みがあってバランスよく、エレガントな赤ワインで、アルコール度数は14%。ロダ社のアグスティン・サントラヤ氏のサイン入りボトルです(11001円)※12点限り



左)勝沼 甲州樽発酵 2010 勝沼醸造  右)グレイス 樽甲州 シングルバレル2012

山梨県を代表する「勝沼醸造」と「グレイスワイン」(中央葡萄酒)も登場します。

勝沼醸造 の甲州樽発酵は、国際コンクール銀賞受賞ワインで、ANAの国際線ファーストクラスでもサービスされています(3150円)。

グレイス のシングルバレルは、2012年11月に遅摘みした鳥居平の甲州のみをフレンチオーク樽で発酵、熟成したものの中からシングルバレルとして高島屋限定で瓶詰め したもの。よって、高島屋でしか買えない限定ワインです(3501円)





その他にも、例えば、「シャトー・ボーカステル オマージュ・ア・ジャック・ペラン2010」(63000円)、「シャトー・パルメ XIX センチュリー 2007」(39900円)、「ル・ドーム 2007」(15750円)などの稀少品をはじめ、気軽に楽しみたい「ムートン・カデ カンヌ映画祭ラベル」(赤白ロゼ各1785円)(写真右上)や、さまざまなシーンで活躍する「シャンパーニュ・ティエノー クラシック・ブリュット NV」(6825円)(写真左上)など、ハイエンドクラスから普段使いワインまで、幅広く揃います。
その数、約500種

来日生産者によるミニセミナーなども開催されるので、楽しみですね



日本橋高島屋開店80周年記念
世界のワインフェア 

日時:2013年4月18日(木)~23日(火) 10:00~20:00
                   ※最終日は午後6時閉場
会場:日本橋高島屋 8階 催会場

   http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/

上記HPに掲載されていた情報で、コレは!と目が行ったのが下記のセット。
★[ルロワ]紅白ワイン6本セット 10,500円 《50点限り》
(メゾンルロワ:ボジョレー(赤)×3本、グランオーディネール(白)×3本 各750ml)

1本あたり1750円のルロワのワインって、すごくないですか? 


  
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メルシャン「甲州きいろ香」からスペシャル・キュヴェ誕生

2013-04-15 16:43:50 | ワイン&酒
ここ数年、日本ワインに注目が集まり、ファンも増えています。
とりわけ、甲州ワイン は、日本ワインファン御用達的存在といえるでしょう。

現在の主流となっている甲州の辛口タイプのパイオニア「メルシャン」 です。
1983年、シュル・リー製法による辛口の甲州ワインの誕生を成功させて以来、さまざまな甲州ワインの開発に取り組んできました。

近年では、2000年にスタートした“甲州プロジェクト” があります。
これは、日本固有のブドウ品種甲州からつくる甲州ワインの品質を向上させることを使命としたものです。

2002年12月、ボルドー液(硫酸銅溶液、病害防除薬剤)をかけない畑(ボルドーレストライアル)から収穫したブドウで仕込んだワインに、ある特別な香り がありました。この香りを活かした新しい甲州ワイン シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2004年 の誕生に大きくかかわったのが、仏ボルドー第二大学の 富永 敬俊(とみながたかとし)博士でした。

富永さんはその後、新たに発足した“甲州アロマプロジェクト”でもメルシャンとの共同研究を行ない、新コンセプトのワインの誕生にも寄与してきましたが、2008年6月、53歳の若さで急逝されました(訃報記事は → コチラ



富永さん亡き後も、「きいろ香」は毎年つくられてきました。
しかし、2012年は、特別な香りの発見から10年目を迎えること、天候に恵まれて大変よい収穫ができたこと、一部のキュヴェ(シングルヴィンヤード、上野園)に今まで以上に特徴的な香りが出現したことから、富永さんに捧げる特別キュヴェワイン がつくられました。

それが 「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 en Hommage a Taka 2012」

“アン・オマージュ・ア・タカ”は、“タカ(富永さんの愛称)への敬意”という意味。
特別なキュヴェを選抜し、特別なラベルを貼り、750mlのレギュラーサイズボトルの他、1500mlのマグナムサイズボトルもリリースされます。


シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 en Hommage a Taka 2012
左)750ml 生産本数3000本     右)1500ml 生産本数1000本
発売日:2013年5月22日  価格:オープン



シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2012 (写真は2011年ヴィンテージ)
発売日:2013年4月24日  価格:オープン

特別キュヴェ以外のワインは、例年通り “シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2012” として発売され、エチケットデザインも従来通りです。


1500mlのマグナムは背の高い細長いボトル

“アン・オマージュ・ア・タカ”と従来品のきいろ香の味わいの違いですが、2013年3月中旬に、タンクサンプルで比較試飲をさせていただいた時の感想を紹介します。

きいろ香 2012
和の柑橘、白い花を思わせるアロマ。やさしく、ほわほわしたアタック。ピュアで無垢な果実味がやさしく、やわらかで、アルコールも低く感じる。実際のアルコールは12%。タンクサンプルは無濾過だが、瓶詰めの際は濾過するとのこと。

アン・オマージュ・ア・タカ 2012
アロマは似ているが、もう少し輪郭がくっきりし、コンセントレートされ、オレンジ系も加わる。キリッとしたクリスピーなアタック。酸が充実し、長熟の可能性大。余韻も非常に長い。アルコール12.5%。タンクサンプルは無濾過で、瓶詰めの際も無濾過で出荷。

皆さんも、機会があれば飲み比べをしてみてください。



ところで、“アン・オマージュ・ア・タカ”に貼られている素敵なデザインのエチケットですが、
富永さん夫妻をモデルにした絵本からイラストを採用しています。


「いとしい小鳥 きいろ」 (絵・ささめやゆき/文・石津ちひろ) 河出書房新社 1600円+税
2013年4月30日発刊

この絵本は書店でも買えますが、“アン・オマージュ・ア・タカ”1500mlボトル1本に1冊セットアップ されています。





なお、今回の“アン・オマージュ・ア・タカ”新発売にあたり、東京と京都で、一般消費者向けのテイスティングセミナー(有料、4000円)が開催されます。
その際には、2012年の2アイテムを含む合計5種のきいろ香の試飲ができる上、テイスティングに使用したリーデルグラス1脚(ソーヴィニヨン・ブラン用)が持ち帰れ、さらに、上記の絵本1冊がプレゼントされます。

すでに東京会場(5月28日)は満席になっていますが、京都会場(5月30日、ホテルオークラ京都)はまだ席があるようですので、関西地区の方はこの機会にぜひ!
富永さんも奥様も来場され、お話下さる予定です。

◆ シャトー・メルシャン 甲州きいろ香スペシャル・キュヴェ セミナー
  http://blog.chateaumercian.com/fun/event-and-news/2013/04/post-33.html


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ワイン&日本酒あれこれの持ち寄りレストラン会

2013-04-14 16:31:04 | ワイン&酒
海外赴任している先輩の一時帰国に合わせて過日開催された 持ち寄りワイン会は、今までにない異例の会となりました。

それは ワイン以外の “和酒” の存在

参加者の備忘録となり、ブログをご覧いただいている皆さんの今後の参考になればと思い、画像とともにリストアップします。


大吟醸スパークリング ARROZ 酒蔵文楽 (日本、埼玉)(日本酒)

乾杯にいただいたのは 大吟醸の古酒のスパークリング ふわふわやわらかな口当たり。辛口なので料理にも合わせられます。



INEDIT (スペイン)(ビール)

シャンパーニュのようなボトルに入ったビール。アロマが華やかで、味わいはフルーティー。食前酒としてワインのように楽しめます。スペイン料理の最高峰と名高い「エル・ブリ」との共同開発品とか。1本1000円近くする高級品にもかかわらず、人気沸騰中。


2009 Roger Lassarat Pouilly-Fuisse Terroir de Vergisson (仏、マコネ)
こちらはボトルの写真がなくてすみません。
シャルドネ100%の白。熟成感のある酸が印象的で、旨味も乗っています。コート・ドールのシャルドネに比べて、マコネ地区のシャルドネは料理に寄り添いやすく思い、個人的には大好きです。



Ch.Musar Blanc 1999 (レバノン)

数年間寝かせてからリリースするのを特徴としているワイナリーです。
※ワイナリーとワインの紹介は → コチラ をご覧ください
地場品種のブレンドで、個性的な味わい。バルサミコを使った料理に合いました。



Littorai Chardonnay 2002 Mays Canyon (米CA、 Russian River Valley)(白)

仏ブルゴーニュのデュジャック、ルーミエ、ヴィレーヌなどで経験を積み重ね、アメリカの名だたるワイナリーでも実績を積み重ねてきたアメリカ人醸造家テッド・レモンのプライベートブランドが、この「リトライ」。超稀少品です。メイズ・キャニオンは、リトライのシャルドネの中でもフローラルで最もエレガントとされているもの。熟成を重ね、ボディは丸みを帯びていますが、凛とした酸の存在を感じました。



Chambolle-Musigny 2004 Dujac Fils&Pere (仏、ブルゴーニュ)

いよいよ赤ワイン。リトライのテッド・レモンが研修したデュジャクのシャンボールとは奇遇です。チャーミングでキレイな果実味を持つ、健全で上品なピノ・ノワール。



Chateau Corton Grancey 2009 Louis Latour (仏、ブルゴーニュ)

ピノ・ノワールが続きます。こちらは堂々のグラン・クリュ。2009年だからまだ早い?と思いきや、ひとつの飲み頃になっていました。凝縮感があり、しなやかな筋肉を思わせるボディで、果実味しっかり。しかもデリケート。いいね!



Barolo Serralunga d'Alba 2007 Fontanafredda (伊、ピエモンテ)

フォンタナフレッダの本拠地のセッラルンガでつくられるバローロ。イメージとしてはパワフル!かもしれませんが、飲むと非常に繊細です。料理もガツンとパンチのあるものより、繊細なものが合いますね。



Bem bi Bre 2005 Dominio de Tares (スペイン、 Bierzo)

注目産地ビエルソ、かつ、注目ブドウ品種メンシアの赤ワインです。黒々とした濃厚な色調で、飲むとやはり濃厚!タンニン量も多いけれど、アグレッシブではないので、丸くなめらか。この2005年は非常に高く評価されています。



2001 Corison Cabernet Sauvignon (米CA、 Napa Valley)

Mさんがカリフォリニアから担いで持ち帰ってきたという貴重な1本。カリフォルニアの著名ワイナリーでワインメーカーを務めてきたCathy Corisonが立ち上げたファミリーワイナリー。初ヴィンテージは1987年で、カベルネ・ソーヴィニヨンはコリソンの真髄ぼやけず、ブレない、芯のある味わいが素晴らしい!



Ch.Gazin 1993 (仏ボルドー、Pomerol)

これだけワインが集まった中、唯一のボルドー、しかもポムロル。評価の高い1993年とあり、さすがにウマイ!背筋のピンと伸びた気品と、柔和な丸さが溶け合っています。バックラベルデザインも優雅。そういえば、ここの畑の一部は、隣接しているペトリュスに1960年代後半に売却していましたね。


 
SOLARIS 信州シャルドネ 樽仕込 2011  SOLARIS 信州 千曲川産メルロー 2007
マンズワイン小諸ワイナリー (日本、長野)

マンズワインのトップブランド“ソラリス”から、シャルドネとメルロ。
シャルドネは2011年だけあり、しかも、樽仕込とあって、まだまだ全然若い!
メルロは飲み頃に入ってきています。



奥出雲葡萄園 シャルドネ 2011 (日本、島根)

出身地のワインだからぜひ飲んでほしい、というMさんが持参したのは、最近注目を浴びている島根県の奥出雲葡萄園のワイン2本。このワイナリーではシャルドネは3種類生産していますが、こちらは熟成の際にのみ樽を使用。樽熟成によるふっくら感がありますが、まだ若い状態なので、もう少し落ち着かせてから飲んでみたいですね。


奥出雲葡萄園 小公子 (日本、島根)(赤 デザートワイン、200ml)

画像がボケボケですみません。山ブドウとの交配品種“小公子”(しょうこうし)で仕込んだ甘口デザートワイン。小公子をつくっているワイナリーは数えるほどしかありませんので、非常に貴重です。濃い色調で野趣あふれる小公子を、濃密なデザートワインに仕上げています。すでにワイナリーでは完売!


ARBOIS VIN JAUNE 1987 Domaine ROLET Pere et Fils (仏、ジュラ)
すみません、こちらも画像取り忘れ。
“ヴァン・ジョーヌ”は“黄ワイン”という意味。ワイン好きなら、黄色いワインのことはご存じですよね?ジュラ地方アルボワ特産で、シェリーのフィノタイプに似た風味を持つワインです。ブドウ品種はサヴァニャン100%。こっくりとしたナッツの風味が魅力。30年もつということなので、この1987年もまだまだ熟成し、変化を見せてくれそうですね。





今回は 日本酒 がたくさんあったので、ワインとの順番を非常に悩みました。
ワインの間にバラバラ挟むよりもまとめて出す方がいいでしょう、また、ワインの後でもしっかり自身を主張してくれるでしょう、ということから、乾杯用の大吟醸スパークリングを除き、最後に持ってきました。


左)純米大吟醸 袋取り無濾過生原酒 中取り 酒蔵文楽  (日本、埼玉)(日本酒)
右)鍋島 大吟醸 富久千代酒造 (日本、佐賀)(日本酒)



左から)
山田錦純米吟醸中汲み 今田酒造 (日本、広島)(日本酒)
SHIROI Chardonnay Kawaii 中国醸造 (日本、広島) (リキュール)
富久長 純米大吟醸八反草40 今田酒造 (日本、広島)(日本酒)
富久長 海と太陽の檸檬 今田酒造 (日本、広島)(リキュール)

ワインだけでも人数分以上の本数があり、その上、日本酒も!という、嬉しいラインナップでしたが、アルコール的には限界をはるかに超えた厳しい状況でしたので、残念ながら、この分野の記憶はありません。




参加者の皆さん、お疲れさまでした!


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本場のマッコリチョコ

2013-04-13 18:36:30 | 甘いもん
以前に食べたマッコリ入りチョコ がけっこう美味しかったので、別のマッコリチョコに出会った際に買ってみました。


マッコリ入りチョコレート (韓国)

前回のは日本のメーカー品でしたが、こちらは韓国からの輸入品。
原材料に“マッコリ粉末”の記述あり。


見た目はホワイトチョコ

口に含むと、かなりクセのあるマッコリ風味!
本場のマッコリ入りチョコって、こんな感じなんですね…
私の口には日本製の方が合いました


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本日オープン!地ビールやワインも飲める「cafe 104.5」

2013-04-12 18:11:49 | レストラン&店
2013年4月12日、神田淡路町に、複合商業施設 「WATERRAS」(ワテラス)が開業します。
このWATERRAS中に、地ビールやワインも飲めるカフェ&エピスリーがオープンしました。

その名は cafe 104.5」 (カフェ イチマルヨンゴー)



不思議な店名ですが、水の分子を構成する酸素原子と水素原子が一番安定する角度(104.5度らしいです)からとっているそうです。

先日行われたレセプションに参加してきましたので、リポートします。



まず、ここは単なるカフェではありません。
あの「ブルーノート東京」を運営する(株)ブルーノートジャパンの新業態店で、ブルーノート東京のもつ“ライブ感”を体現させた店。店内には心地よいサウンドが流れています。

また、エピスリー(惣菜屋)を併設し、オーガニック食材、和の調味料、長澤宜久シェフ愛用の調味料、国産ワイン、日本酒、自家製シャルキュトリー、サンドウィッチ、スイーツなども販売します。

カフェの基本であるコーヒー「104.5ブレンド」(ブラジル50%+コロンビア50%)は450円。



この店でぜひ飲んでほしいのは、オリジナル地ビール「104.5エール」 


104.5エール 590円

世界一売れている日本のクラフトビール「常陸野ネストビール」醸造の茨城県の蔵元「木内酒造」による、この店オリジナルの地ビールです。
少し赤みがかったアンバーカラーで、飲むと口当たりがふっくらソフト。やわらかい、やさしいタッチのビールで、フルーティーさも感じました。これはビールが苦手な人でも飲めると思います。

なお、シーズンごとに常時7種のクラフトビールを置くようなので、色々試してみてはいかが?



ワインは、日本産をはじめ、フランス、スペインなどがあり、
グラス650 円~、デカンタ1,450 円~、ボトル 2,900 円~という価格帯で楽しめます。



中にはコスパに疑問があるものもありましたが、シャンパーニュがグラス690円は秀逸!
日本産もけっこうあるので、日本ワインファンには嬉しいのではないでしょうか?

料理は、フレンチをベースに和の要素を融合させたもので、「和豚もちぶた」、新潟「山古志牛」などの食材を使用した料理、 自家製シャルキュトリー、鉄焼き(plancha)、オーブン焼き、ごはんもの、カレーうどんなど、多彩。


左)ガーデンサラダ104.5  右)徳島珊瑚樹トマトとたまねぎ/杉田梅酢のマリネ


左)自家製じゃが芋フリット 折笠農園インカの目覚め/北海こがね  右)ソーセージなど


左)もち豚肩ロース/ブラックペッパー     右)和牛リブロース


山古志牛ジャーキー/ドライマンゴー


テーブルにはハーブオイルなどが置かれています ―好きなようにかけられます



カフェだけに、スイーツメニューも充実


まるたロール  

お米の粉で作る上新粉とこだわりたまごを使った生地に、旬の果物や和の素材をあしらった新感覚のロールケーキ。生地がむっちり、しっとりして、これはおいしい!
味は、あんこ、苺と練乳ホイップ、抹茶チーズ、の3種類あります。
テイクアウトできるので、手土産などにも使えます。


左)新村放牧ミルク・ハマネ塩アイス  右)こだわり玉子のプリン

プリンはたまごの味が濃厚で、とろっとろ~
スイーツがおいしいのは、本当に嬉しい!

ランチ もやってます
  ランチメニュー 1,280 円  ※ 前菜、サラダ、コーヒー or 紅茶つき
  ウィークエンド ブランチ (土日祝のみ) 1,280 円~ ※ ドリンク or スープつき

カフェ、ランチ、ディナーと、いつ行ってもOKな店って使い勝手がいいですよね。
特に、酒飲みにとっては、料理メニューもアルコールも充実(国内外のクラフトビールを常時7 種類ドラフトで提供、国産を含むワイン、広島の蔵元「竹鶴酒造」の日本酒、バーボン、ブランデーなど)しているのは嬉しい限り。

知っておくと便利なカフェです。

 cafe 104.5 ( カフェ イチマルヨンゴー )
住所:東京都千代田区神田淡路町2-101 ワテラスタワー 2F
TEL:03-3251-1045
営業時間:平日 10:00 ~ 23:00(L.O. 22:30 ) 土日祝 9:00 ~ 22:00(L.O. 21:30 )
席数:テーブル97 席 、カウンター13 席、個室8 席

http://www.cafe1045.com/


本日オープン!東京の新名所 “WATERRAS”


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隠れていたブルゴーニュワインが満を持して登場!【後編】

2013-04-12 15:54:49 | ワイン&酒
【前編】 より続きます

いよいよ 「ドメーヌ・マルシャン・フレール」 (仏ブルゴーニュ)のワインの実飲です!
輸入元による試飲会にて、現在日本で手に入るワインをテイスティングしました。




Bourgogne Pinot Noir 2011 Domaine Marchand Freres

モレ・サン・ドゥニとシャンボール・ミュジニーのピノ・ノワールを手摘みで収穫。発酵は天然酵母。熟成に新樽は使いません。年間生産量9000本。

イキイキとした果実味がチャーミングで、酸の骨格もしっかり。軽やかだけど安心して飲める、まさに、“ザ・ブルゴーニュ”的なピノ・ノワール。価格を見ると、コスパ良すぎ!これはケース単位で買い占めたいと思いました(笑)(参考小売価格2250円、税抜)



Morey-St-Denis Vielles Vignes 2011 Domaine Marchand Freres

樹齢40~55年のピノ・ノワールを手摘みで収穫。発酵は天然酵母、熟成は1~3年使用の228リットル樽で13カ月。年間生産量3000本。

口当たりがやさしく、繊細でピュアな果実味が印象的で、エレガンスを感じさせるモレ・サン・ドゥニです。旨味もしっかり乗っていて、満足度の高い仕上がりになっていると思います(同5300円)



Morey-St-Denis 1er Cru Clos des Ormes 2011 Domaine Marchand Freres

モレ・サン・ドゥニ1級クロ・デ・ゾルムのブドウの樹齢平均は51年。こちらも手摘みで、発酵は天然酵母。新樽ではない228リットル樽で13カ月熟成。年間生産量1100本。

モレ・サン・ドゥニ ヴィエーユ・ヴィーニュよりも凝縮感があり、ボディにボリューム感がありますが、キュッと引き締まるメリハリがあり、いいバランスです(同7500円)



Morey-St-Denis Blanc 2011 Domaine Marchand Freres

こちらはシャルドネ100%の白ワイン。モレ・サン・ドゥニの白ワインは全体でも30haしかない希少品。平均樹齢10年。収穫は手摘みで、発酵は天然酵母。熟成は新樽率30%の228リットル樽で10カ月。年間生産量900本。

ふっくらした果実味で、ボディが充実しています。樽由来の風味、タンニン分があり、まだ若いせいで、少々浮いている感もあるように思います。もう少し時間が経過してこなれてくると、全体のバランスが丸くなってくるはず。しばしの我慢が必要かも(同5300円)



Gevrey-Chambertin Vielles Vignes 2010 Domaine Marchand Freres

平均樹齢20~50年、ジュヴレイ・シャンベルタンの中の3か所の単一畑のブドウを手摘みで収穫。発酵は天然酵母、熟成は1~3年使用の228リットル樽で13カ月。年間生産量9000本。

このワインのみ2010年ヴィンテージ。鮮やかな果実味!きれいに抽出され、輪郭がハッキリとしています。ボディは非常にしなやかでキメ細かく、品があります。こういうジュヴレイに出会うと、ホント、嬉しくなりますね(同5500円)



Charmes-Chambertin Grand Cru 2011 Domaine Marchand Freres

平均樹齢56年のブドウを手摘みで収穫。発酵は天然酵母、熟成は新樽100%の228リットル樽で14カ月。年間生産量800本。

ドゥニさんが最もオススメするのが、このシャルム・シャンベルタン。タンニンの質が非常に高く、しかも上品。高い位置ですべてのバランスが取れ、フィネスを感じます。まだ若さいっぱいでチャーミングなので、今後どんな熟成を遂げていくのか、大いに期待したいです(同13000円)



Griotte-Chambertin Grand Cru 2011 Domaine Marchand Freres

平均樹齢75年のブドウを手摘みで収穫。発酵は天然酵母、熟成は新樽100%の228リットル樽で14カ月。年間生産量750本。

う~ん!やっぱり濃密!しかも、キレイな濃さです。果実味が鮮やかで、フルーツの凝縮度が高く、緻密でなめらか。余韻も長く、さすがです。今でも鮮度感を楽しみながら飲めますが、このグリオットも今後の熟成が楽しみです(同16000円)



ところで、グリオットにしてもシャルムにしても、いえ、ブルゴーニュと名がつくワインはどれも価格が高騰し、なかなか手が出せなくなってきた、と感じている人も多いことでしょう。

ドゥニさんによると、「ブルゴーニュだけでなく、どこの産地も値上がりしている。特にブルゴーニュにおいては、ワインの品質への要求が以前よりも高まっている。それに応えるにはコストがかかるため、価格に反映してしまう。 ただし、産地としてはブルゴーニュはますます伸び盛り」

市場がより高い品質を求める傾向となってきたがゆえのワインの価格上昇は納得するしかありませんが、ドメーヌ・マルシャン・フレールでは良心的なプライス付けを行っている といいます。



「自分も長年のワイン愛好家だったから、飲み手の気持ちがよくわかる。だから、消費者に手の届く範囲での値付けを心がけている」と、7代目のドゥニ・マルシャンさん。

見ていただくとわかるように、マルシャン・フレールのワインは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールをはじめ、グラン・クリュの2つに関しても嬉しいプライスです。特にジュヴレ最少のグラン・クリュであるグリオット・シャンベルタンの価格を見ると、他のつくり手に比べてなんて良心的!懐に余裕があれば、まとめ買いしたいところ(笑)

こんなブルゴーニュワインが隠れていたとは嬉しい限り
この素晴らしい出会いに感謝です


(輸入元:木下インターナショナル株式会社)


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隠れていたブルゴーニュワインが満を持して登場!【前編】

2013-04-11 11:33:17 | ワイン&酒

Denis Marchand / Domaine Marchand Freres (仏、ブルゴーニュ)

先週、日本に着いた直後のドゥニ・マルシャンさんをキャッチ!
彼は、 ジュヴイ・シャンベルタン に本拠を置く「ドメーヌ・マルシャン・フレール」 の7代目

7代目?それにしては、名前を聞かないのだけど?

マルシャンでは元々生産量がそれほど多くなく、これまでの顧客に販売するだけで売り切れていたため、外に回す余裕がなかったとのこと。
それでも、約10か国ほどに輸出していましたが、日本市場は未開拓でした。

「日本のことは文化もワイン市場も知らないが、いい付き合いができると思った。料理との相性の点でも、日本はブルゴーニュのワインに合うはず。日本の市場で自分のワインがどう受け止められるか見てみたい」とドゥニさん。

日本へは、2010年ヴィンテージが昨年(2012年)初登場しました。
そして、今回のドゥニさんの初来日で、いよいよ本格的にアピールしていくそうです。



父の引退により、ドゥニさんが突然ドメーヌを引き継いだのが1999年のこと。
ドゥニさんには兄がいますが、兄は自分でネゴシアンを立ち上げたため(ジャン・フィリップ・マルシャン)、ドゥニさんがドメーヌを継ぐことになりました。

「それまでは農薬などの薬剤の研究機関で働いていて、日本の企業もよく知っている。でも、ちょうど会社勤めにも飽きてきたところだったし、兄も別の仕事を初めていたので、自分が家業を引き継いだ。醸造学校などに行ったことはないが、以前から父のことを手伝っていたこと、元々ワインを飲むことが好きだったこともあり、父に教えてもらいながら仕事を覚えていった」とドゥニさん。

マルシャンの所有畑は8ha、うち90%が赤ワインのピノ・ノワール
白は、元々植えていたアリゴテに加え、シャルドネ、ピノ・グリ、ピノ・ブランも少々植えて実験をしています。

マルシャンがつくるワインのアペラシオンは 約20 あります。
現在の本拠地ジュヴレイ・シャンベルタン(ヴィラージュ、1級、特級)の他、1983年まで本拠地としていたモレ・サン・ドゥニ(ヴィラージュ、1級、特級)や、シャンボール・ミュジニー(ヴィラージュ、1級)の他、珍しいモレ・サン・ドゥニの白ワイン(Morey Saint Denis Blanc "Le Tres Girard")などもあります。

グラン・クリュは、Clos de la Roche、Charmes-Chambertin、Griotte-Chambertin の3つ。

グリオット・シャンベルタンは、生産者にとって喉から手が出るほど欲しい魅力的な畑です。しかし、ジュヴレイ最少(3haに満たない)のグラン・クリュ畑であり、ここを所有している生産者はほんのわずか数えるほどのみ。

そのうちのひとつが、ドゥニさんのDomaine Marchand Freres。
さぞかし、このグリオット・シャンベルタンが自慢かと思いきや、

「3つのグラン・クリュの中で個人的に最も好きなのは、シャルム・シャンベルタン。グリオットと言うとありきたりすぎるでしょ?(笑)シャルムには自分の好きなエレガンスさとフィネスがあるからね」と言います。


ドゥニさんイチオシ “Charmes-Chambertin”

余談ですが、今の場所に移る前の1982年ヴィンテージまでは、グラン・クリュのグリオットもシャルムもジュヴレイ・シャンベルタン・ヴィラージュに混ぜ込んでいたそう!
同じく、クロ・ド・ラ・ロッシュもモレ・サン・ドゥニ・ヴィラージュへ!
1982年まではドメーヌでは3つのワインしかつくっていなかったそうですから、これ以前のマレシャンのヴィラージュワインを見つけたら超ラッキーです



彼らのコンセプトは “できる限り人の手を加えない自然なワインづくり”

「ブドウ本来の良さ、―バランスがとれて健全であること― を前面に出すことが大事で、過度な抽出を行わず、ピュアな果実味そのままを生かしたワインをつくりたい」

また、前職の経験から、農薬類の知識はプロ中のプロ。畑は区画ごとに細かく見ていき、できる限りケミカルなものに頼らないようにしながらも、必要に応じた手当を行なっているそうです。

そんなドゥニさんのつくるワインは、一体どんな味わいでしょうか?

試飲リポートは 【後編】で紹介します。


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世界一のソムリエを生んだスイスのワインに注目【後編】

2013-04-10 09:35:00 | ワイン&酒
【前編】 に引き続き、スイスのシャスラ種のワインを紹介していきます。

まずは、すでに紹介した ヴォー州 ラヴォー地区 から、さらに2生産者を紹介します。


AOC Lavaux St-Saphorin Grand Cru Le Blassinges 2011 Pierre-Luc Leyvraz
(参考卸売価格:2980円)

サンサフォラン は、デザレー(前編で紹介した「ルイ・ボバール」がある村)の西隣に位置する村で、デザレーと並び、スイス最高峰のシャスラーを産出するといわれています。
デザレーは礫岩が多く混ざりますが、サンサフォランは石灰質が多くなります。

「ピエール・リュック レイヴラ」は、自社畑3.2haの小規模生産者。しかも、畑はサンサフォランの10カ所に点在しています。畑は急斜面にあり、うち2/3がシャスラ。

レ・ブラッサンジュを飲んでみると、軽い発泡が残っていました。ステンレスタンクで発酵されたシャスラには、このような微発泡が見られる場合があるようです。キリリとした辛口ですが、アロマがやさしいワインです。
このつくり手は、コルク栓を使わず、スクリューキャップのみ。



左)AOC Lavaux Villette Grand Cru La Legende 2011 Domaine du Daley
右)AOC Lavaux Villette Grand Cru Le Chasselas Selection 2011 D.du Daley
(同 各2680円)

「ドメーヌ・デュ・ダレー」はラヴォー地区 ヴィレットの生産者。その歴史は1392年にまで遡ります。

ヴィレットはサンサフォランのさらに西、ローザンヌのすぐ東に位置する地区で、ドメーヌ・デュ・ダレーの畑は、レマン湖を真南に臨む急勾配の段々畑に広がっています。

2つのキュヴェのうち、“シャスラ・セレクション”は各区画のシャスラを別々に醸造し、瓶詰め前にブレンドしたものですが、 “レジェンド”は、シャスラだけでなく、18%のシャルドネと2%のソーヴィニヨン・ブランがブレンドされています。しかも、エチケットに“伝説”(レジェンド)と漢字で書かれている不思議さ!

シャスラ・セレクションの方は、やさしくまろやかな口当たりで、ほどよい酸味のある辛口。レジェンドはもう少しストイックさがある辛口で、少々雑味を感じます。ブレンドワインも面白いですが、個人的な好みとしては、やはりシャスラ100%の方がスイスらしさを味わえるような気がしました。



AOC Chablais Yvorne Grand Cru 2010 Domaine de la Pierre Latine
(同 3380円)

最後に紹介するのが、初めて出てくるシャブレー地区のもの。ここはレマン湖の東端にあり、堆積土、地滑りでできた土壌や、泥灰岩、石膏質、マグネシウムを含み、ミネラル感があり骨格がしっかりしたワインを生み出します。

「ドメーヌ・ド・ラ・ピエール・ラティネ」があるシャブレー地区では、標高1000mほどの山々の南向き斜面の中腹あたりまでブドウ畑が広がっています。

オーナーのフィリップ・ジェックス氏はイヴォルヌ村の村長。父の代までは協同組合にブドウを売っていましたが、自分の代からワイン造りを始めました。醸造学校卒業後、ドイツやアメリカでも修行しています。所有する6.5haの畑はすべてシャスラ。

エレガントな果実味が印象的で、華やかさがあります。バランスは非常に良好。少々余韻にビターなニュアンスを感じますが、フィネスがあり、上質な料理に合いそうなワインです。やはりというか、スイスの超一流ホテルでオンリストされているとか。



今回は、スイス西部の ヴォー州のシャスラ を取り上げました。
ワイン生産量ではヴァレー州に次いで2位ですが、“シャスラの大地”と呼ばれるほどシャスラの栽培がさかんな地域です。

なぜ、今、シャスラ?

2012年から輸入を開始した、という、これらのワインの輸入元に尋ねると、
「スイスのシャスラのワインは繊細な味わいなので、日本人に合うと思った。魚介料理にとも相性がいい」と返ってきました。

これまでも、スイスワインは日本に紹介されてきていますが、いまひとつパッとしませんでした。
私もあれこれ飲みましたが、リピートしたいと思う品質のものに出会なかったのと、コストパフォーマンス面で他の産地に比べて不利に感じたからです。

今回、改めて 「スイスは輸出に消極的、ワイン生産量より輸入量が2倍、小規模なつくり手が多い」という話を聞かされると、スイスでは、国際市場を意識しないワインづくりが行われてきたことが想像できます。

しかし、最後に紹介したドメーヌ・ド・ラ・ピエール・ラティネのフィリップ・ジェックスさんは、高品質なワインづくりを目指す醸造家仲間で結成した団体「ARTEVITIS(アルテ・ヴィティス)」に所属し、ワインの品質向上につながる活動を行っているというではありませんか。

現在、レマン湖周辺のワイナリー16人が所属する「アルテ・ヴィティス」の設立は2007年
スイスワインの品質追求の動きが始まったのは、つい最近のことなんですね。
その活動の成果が現れ、私が色々飲んだ10年前と比べて、今回飲んだシャスラの品質が格段に高くなっていることに納得が行きます。

これからもどんどんいい方向に変わっていきそうなスイスワインですが、注目はやはりシャスラ!

シャスラはスイスで最も多く栽培されている品種であり、スイスワインの代名詞的存在ですから、スイスを知るには、シャスラを追求していくと面白いでしょう。

シャスラは繊細で品がよく、料理にも寄り添うワインです。
繊細な味覚を持つ日本人には、シャスラの良さがよくわかるのではないでしょうか?

◆今回紹介したすべてのワインの輸入元
 スイスワインのシャスラ  辻 秀典さん
  hide@hide.net

※価格は2013年3月時点のもののため、それ以降に変動している可能性があります

【参考】
VINEXPO(世界最大級の国際ワイン・スピリッツの見本市、フランス・ボルドー)が発表した調査結果によると、スイスはワインの輸入量が多い国の第10位で、国民一人あたり(成人)の消費量は47.5リットルで第3位(1位フランス、2位イタリア。日本は18位で2.7リットル)(2012年の実績)。

ワイン輸入量が多く、日本の17.6倍も飲むスイスからソムリエチャンピオンが誕生するのは納得!


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世界一のソムリエを生んだスイスのワインに注目【前編】

2013-04-09 10:32:43 | ワイン&酒
世界のソムリエの最高峰を決める 「第14回 最優秀ソムリエコンクール」 が東京で開催され、
世界一のソムリエが選出されたのは、つい先日の3月29日のこと。

ホヤホヤの世界最優秀ソムリエ、パオロ・バッソ氏は “スイス代表” です

となると、今年は “スイスワイン” が注目されそうな予感

実はその前に、3月上旬に都内で開催されたスイスワインの試飲会で出会ったワインが面白く、これは紹介せねば!と思っていた矢先のチャンピオン誕生で、まさに絶妙なタイミング!



私が出会ったのは スイスの “ シャスラ ”

“シャスラ”(Chasselas)といわれても、すぐにはそのブドウ品種の特徴が思い浮かばず、あれ?どんなものだっけ?というのが本音の人が多いのではないでしょうか?

シャスラは、スイス、フランスのサヴォワ、ロワール、アルザス、ドイツやオーストリア、さらに東欧地域などでも栽培されている白ブドウ品種です。

世界のシャスラの8割はスイスで栽培されています。
よって、シャスラはスイスを代表するブドウ品種といえるでしょう。

フランスでは、テーブルワイン用に使われたり、アルザスでは最も下の品種としてエデルツヴィッカー(複数品種のブレンドワイン)に混ぜられたりと、少々軽く扱われてきました。
ドイツでは、シャスラの別名は“グートエーデル”(Gutedel、“良き高貴なもの”という意味)。フランスとは対照的に、ドイツでは良いイメージなのでしょうか?

スイスでは、フランス国境に近い西部のレマン湖周辺で伝統的に栽培されています。
特に“シャスラの大地”と呼ばれている ヴォー州(レマン湖の北側の地域、州都はローザンヌ)では、栽培ブドウの65%がシャスラです。

今回、私が出会ったワインは、すべて ヴォー州のシャスラでした。
順に紹介していきましょう。


AOC Lavaux Dezaley Grand Cru Medinette 2010 Domaine Loius Bovard
(参考卸売価格:3280円)

ヴォー州の 6つのAOC(原産地統制呼称地方)のひとつ ラヴォー地区 のもの。
この地区は砂岩が多い堆積土壌で、畑はレマン湖に面した急斜面に多く広がり、ミネラル感を特徴とするワインになります。

Dezaley(デザレー)は村の名前です。土壌は礫岩の比率が高く、ここから生まれるワインはミネラリティと繊細なフルーティーさを併せ持ち、スイス最高峰といわれるそうです。

「ルイ・ボバール」がつくるこのシャスラは、口当たりがなめらかで、つややかな果実味が印象的でした。ほどよいコクがあり、果実味と酸のバランスにすぐれ、長い余韻もあります。アルコール度数は12.5%。

とてもよくできていると思ったら、三ツ星レストランなどでも評判のワインとか。
品が良く、料理にも合わせやすい ので、レストランで人気なのは大いに納得。

エチケットがクラシカルですが、これは1905年からのデザインそのままだそうです。発酵と熟成に使う6000リットルの大樽も50年以上の年代物。その一方で、十数年前からビオディナミに試験的に取り組み始めたり、シャスラをクローン別に少量ずつ仕込み、できるワインの違いを比較するなどの研究にも取り組んでいるワイナリーです。



シャスラ の果皮は緑で、熟すと黄色味を帯びます。
フルーティーさ、フローラルさ、ミネラル感があり、繊細で上品よい酸味も持ち合わせているため、長期熟成も可能で、よい熟成を重ねたシャスラは、黄金色の色調を帯び、ハチミツやナッツのフレーバーが現れるといわれます。

ただ、品種自体の特徴よりも、植えられている土地の特徴をよく反映する と言われているブドウですから、土地の特徴を捉えることがシャスラを味わう際の重要なポイントとなってきます。




左)AOC La Cote Mont-sur-Rolle Grand Cru 2010 Chateau de Mont (同 2180円)

このワインの産地は、ジュネーヴとローザンヌの間のラ・コート地区。ラ・コートはヴォー州のワインの40%を生産する最大の産地です。
石灰質、粘土質に富む堆積土壌で、湖に近い場所では多くの小石を含みます。
ラ・コートのシャスラの特徴は、フローラルなアロマ

モン・スール・ロール は、ラ・コート地区にある12の村のうちのひとつ。
「シャトー・ド・モン」のシャトーとブドウ畑は、なだらかな丘の中腹にあり、土壌は小石が多く混ざる石灰質。所有する12haの畑の約半分がシャスラというつくり手です。

このワイン、酸がハツラツとし、骨格もしっかりしてキレがあります。シャスラのワインって、こんなにイキが良かった?最初に紹介したルイ・ボバールのシャスラとまったくキャラクターが違います。酸味好きの方にオススメです。
また、コストパフォーマンス的にもすぐれている点もオススメ。

右)AOC La Cote Vinzel Grand Cru 2010 Chateau le Rosey (同 1980円)

こちらのワインもラ・コート地区産。ただし、村は異なり、ヴァンゼル
「シャトー・ル・ロゼー」が所有する畑は標高約500mにあり、土壌は砂と粘土に石灰質が混ざります。

タッチが軽やかで、樽のニュアンスのない、爽やかで飲みやすいワインです。アルコール度数も12%とライト。ここでは3種のシャスラをつくっているということですが、おそらくこれは若木からのもの。3年くらいまでのフレッシュなうちに飲むのが良さそう。

ここは、2000年設立、ファーストヴィンテージは2001年という新しいつくり手で、オーナーの本業は建築家、インテリアデザイナー。

最初に紹介したルイ・ボバールは創業300年の超老舗。
土壌もつくり手も多彩

スイスのシャスラ、興味深い!

【後編】 に続きます


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ワイン好きに嬉しい濃厚フィグログ

2013-04-08 10:47:00 | おいしい食べもん
昨日紹介したパンの記事 の中にこっそりと登場していたのが、こちらの フィグログ


Figlog (スライス3枚、180円) Fruits in Style

フィグログ は以前にも紹介したことがありますが、ドライイチジクやレーズンなどのドライフルーツとクルミなどのナッツを練り固めたもので、イタリアのマルケ州の伝統食です。



figは“イチジク”、logは“丸太”ですから、figlogで“イチジクの丸太”。
写真のフィグログはスライス状ですが、カットする前は丸太型ですから、なるほど!

原材料を見ると、いちじく、プルーン、レーズン、クランベリー、クルミ、アーモンドなど。

ドライフルーツもナッツもミネラル豊富で、美容と健康にいい上、食べても美味しい というのが嬉しいですね。


パンとチーズと、ワインのお供にいただきました

このフィグログは「ナチュラルローソン」で180円。
コンビニで手軽にワインのお供が買えるのは便利ですね。また、自宅ワイン会などへの、ちょっとした手土産にも使えそうです。

FRUITS IN STYLE
  https://www.facebook.com/pages/Fruits-in-Style/537594536268631

通販サイトではフィグログの丸太タイプ(スライス12枚分)が販売されています(890円)。
上記Facebookページから通販サイトに行けます。



チーズがブラックペッパー入りでスパイシーなタイプだったので、ワインもスパイシーなタイプをチョイスしてみました。


KUMALA Western Cape Cabernet Sauvignon ・Shiraz 2010 (南ア)

先日の南アのシラーズ が私には少々甘めに感じたので、今度はカベルネがブレンドされているものを選んでみました。
世界屈指のワイン企業コンステレーション・ブランズが南アで展開するワイナリーで、英国への輸出で南アNo.1のシェアを誇るとか。

カベルネ&シラーズ の赤ワインなので、ガツン!とパワフルな予想をしたのですが、意外とやさしい味わいです。スパイシーさも控えめ。色も黒々としていません。ただし、アルコール度数は14%と、しっかりしています。
しなやかでスルスルとした口当たりで、このワインも果実味がやや甘めに感じます。甘さが気になる人は、サービス温度をやや低めに出すのが良さそうです。価格はアンダー1000円。


ボディレベル A~E(Eが最も濃厚)において、このワインは“D”ですが、やや軽く感じました

濃厚なドライフルーツ&ナッツのフィグログと、ブラックペッパー入りのチーズ、そしてこのワインを合わせると、なんて素敵なマリアージュ

強い雨と強い風の吹き荒れた週末でしたが、久しぶりに自宅でゆったりタイムを過ごしました


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極上パンとワインの週末

2013-04-07 11:38:48 | パン
仕事柄、どうしても外食が多くなり、時には友人との食事もあり、それはそれで楽しいのですが、おいしいパンを買い家でゆっくりワインを飲む、ということも、私にとっては最高の贅沢のひとつ。
昨日は暴風雨が吹き荒れるあいにくのお天気でしたが、そんなチャンスのあった日でした。

六本木で夕方からのインタビューの後、2012年秋に六本木駅近くにオープンしたパン屋 「L'Atelier du Pain」 (ラトリエ・デュ・パン)でパンを買い、家でワインとともにいただきました。


パンドロデブ  1/4個 315円

見た目よりも重い!その理由は、水分が通常のパンの1.5倍も含まれているから。
よって、外側の皮は硬くてむっちりしていますが、中身のクラムは超しっとりしています。ふにゃんとしていますが腰があり、中もむっちりしています。この手の生地は、好きな人が多いのではないでしょうか。
酸味が少々あり、チーズやドライフルーツとの組み合わせにピッタリ

このパンがラトリエ・デュ・パンの三橋シェフのスペシャリテになるとか。

パンの世界で「シニフィアンシニフィエ」の志賀勝栄シェフは超有名人ですが、ユーハイム時代の志賀さんの下で学んだのが、ラトリエ・デュ・パンの三橋健シェフ・ブーランジェ

志賀シェフが作るパンには、“ポーリッシュ法”のものが多いですが、この製法が、“水種法”、“液種法”と呼ばれるもの。同量の水と小麦粉で種を作ります。


元種の水分量が多いため、焼きあがりが超しっとりになり、生地にツヤがあります
この独特のしっとり感は面白いですが、外側の皮のむっちり感がかなり好みです。

ドライフルーツ入りタイプ(フリュイ)もありました(1/4個 420円)




カンパーニュ  1/4個 225円

もうひとつチョイスしたのは、ライ麦30%のカンパーニュ。
パンドロデブと比べると、こちらはかなりドライな食感。
ライ麦が入っているため軽い酸味がありますが、シンプルな味なので、食事パンとして幅広く活躍してくれます。


こちらもチーズやドライフルーツとの相性が抜群

パンドロデブと食べ比べた母は、こちらのカンパーニュの方が好き、と言っていました。



店内にはイートインできるコーナーもあります(平日だけのよう)
なんといっても、駅に近い(麻布警察の裏)のが便利。
また寄りそうなブーランジェリーです


 L'Atelier du Pain
    東京都港区六本木6-1-12 21六本木ビル2F


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チリワインはコスパ良好!

2013-04-06 14:55:40 | ワイン&酒
昨夜飲んだのは、10日前に開けて半分残っていた白ワインでした。


CAMINO DE TIERRA Chardonnay 2011 Vina CAMINO REAL
チリ、カチャポアル・ヴァレー

香りはフラワリー&フルーティーで、味わいも果実味が非常に豊か。酸もそこそこしっかりしているので、ほどよいボリュームのあるボディが楽しめます。

家飲みのワインについては、“シャルドネ”はめったにチョイスしないのですが、これは価格が安かったので(アンダー1000円)、変な樽っぽさはないでしょう、という判断からです。また、チリワインですから、価格以上の品質を期待して。

その期待は裏切られることなく、予想通りの展開です。驚いたことに、10日間も放置しておいたとは思えないほど変化なし!むしろ、少し落ち着いた感が出てきたような気がします。スクリューキャップだったことも影響しているのかもしれませんね。



「カミノリアル」は1879年に拓かれたイエズス会のブドウ畑を由来とするワイナリーです。
この“カミノ・ディ・ティエラ”は手頃なレンジのバラエタルワインですが、リゼルバ、グラン・リゼルバ、さらにハイエンドなプレミアムワインも生産しているワイナリーのようです。
ちなみに、“カミノ・ディ・ティエラ”“大地の道”という意味だそうですよ。


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はんなりロゼ@京都町家パーティーを開催します

2013-04-05 15:15:29 | ワイン&酒


私が世話人をつとめている LOVE ROSE では、京都でロゼワインのイベントを開催します。

その名も 「はんなりロゼ@京都町家パーティー」

“町家”(まちや)と呼ばれる、間口が狭くて奥に広がる京都ならではの日本家屋を貸し切り、ロゼワインをたっぷりと楽しんでいただくイベントです。



南禅寺「瓢亭」から暖簾分けされた「懐石 瓢樹」が特別に誂えた軽食仕立ての本格京料理もお楽しみいただけます。

関西在住の方にはもちろん、ゴールデンウイークで京都にお出かけを予定されている方にもぜひご参加いただけたらと思います。

申し込み開始は4月8日(月)ですから、この週末、じっくり検討してくださいね



はんなりロゼ@京都町家パーティー

日時: 2013年4月29日(月・祝)
      17:00受付開始  17:30~20:00

会場: 庵 美濃屋町町家 (京都市内、祇園に近い場所)

スタイル:立食・試飲パーティー

募集人数:30名  ※先着順

会費: 8,000円(税込)/1名様

申込: 4月8日受付開始
    ※メールにて先着順に受付   love.rose.club@gmail.com

詳細: http://www.love-rose.org/party/2013party.html

問合先:LOVE ROSE 事務局   love.rose.club@gmail.com

主催: LOVE ROSE 事務局  http://www.love-rose.org/index.html

協力: 株式会社庵  http://www.kyoto-machiya.com/
懐石 瓢樹  http://www.kaiseki-hyoki.com/
コーディネーター 本江 伸子
協賛: 京佃煮 津乃吉  http://www.tsunokiti.com/

最新情報コチラ


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