ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

お手頃プライスが嬉しい欧州産オーガニックワイン@メルシャン

2019-11-28 22:15:50 | ワイン&酒
日欧EPAが今年の2月1日に発効して以降、欧州から日本へのワイン輸入量は伸びているようで、欧州からのワイン累計輸入量の対前年比(2~7月)は112%増だそうです。
※財務省関税局による「ブドウ酒(2リットル以下の容器入り)」の欧州ワインの通関数量推移より

これを受け、日本のワイン輸入元のひとつメルシャン株式会社では、欧州ワインの中の「オーガニックワイン」に注目し、トータルで色々な価値のものを提案していく姿勢を打ち出し、プレス関係者などに向けたオーガニックワインのテイスティング会を、今年の9月に都内で開催しました。

メルシャンによると、日本における輸入オーガニックワイン市場は、この5年で144%の伸び率を見せています。
とりわけ、フランス、イタリア、スペインの3カ国が伸長をけん引しています。

日本市場でのオーガニック製品への関心は、さまざまなジャンルで高くなってきていて、最も高いオーガニックの野菜や果物への関心度合い82%に次ぎ、オーガニックワインは77%となっているそうです。
※メルシャンが2017年6月に実施したweb調査による数字

こうしたことから、オーガニックワインには潜在的な需要があると考え、メルシャンでは、オーガニックワインの持つ価値を伝えることで、販売拡大を図っていく、という戦略をとっていくとのことでした。



オーガニックに関心のある消費者は、女性や35歳以下の若年層であることから、価格が高くて手が出しにくいと思われているオーガニックワインのハードルを下げるため、メルシャンでは、1000円以下のオーガニックワインを拡充していくことになりました。

そこで、手頃な価格で楽しめるさまざまなオーガニックワインが紹介されました。



ラ・コロンバ・ピッコラ (イタリア, IGTテッレ・シチリアーネ)

イタリア・シチリアで最大級のオーガニック生産者「コロンバ・ビアンカ」とメルシャンが共同で開発した「ラ・コロンバ・ピッコラ」は、参考上代870円。
白はカタラット種100%、赤はシラー種100%のオーガニックワインです。
この価格でオーガニックとは嬉しい限り。

私のオススメは、シチリアの地場品種カタラットを使った白。香りがエレガントで、ほろ苦いグレープフルーツの皮の風味があり、ドライでスッキリとした辛口の飲み口です。
※2019年9月17日新発売


同じワイナリー「コロンバ・ビアンカ」の別ブランドがこちら。


ヴィテッセ オーガニック (イタリア, DOCシチリア)

白はグリッロ種、赤はネロ・ダーヴォラ種を使っています。
どちらもシチリアの地場品種です。

ヴィテッセはワイナリーのメインブランドで、オーガニック認証はもちろん、ヴィーガン認証も取得しています。
それでも参考上代1100円という良心的プライス。



メスタ オーガニック ボデガス・フォンタナ(スペイン, DOウクレス)

ベルデホ100%の白ワイン「メスタ ベルデホ オーガニック」と、
テンプラニーリョ100%の赤ワイン「メスタ テンプラニーリョ オーガニック」で、参考上代は900円と、これまたお手頃ながら、オーガニックワインです。

私のお気に入りは、赤の「メスタ テンプラニーリョ オーガニック」。
なめらかで口当たりよく、スーッと飲めて、これで900円はオトク!

最年少でマスター・オブ・ワインに合格した(2002年当時)サム・ハロップ氏が醸造責任者を務めています。
※サム・ハロップ氏には9月に自身のワイナリーのセミナーでお目にかかりましたので、また後日、紹介したいと思います。



ベル・フルール オーガニック (フランス, IGPペイ・ドック)

フランスはラングドックのオーガニックワインで、白はシャルドネ、赤はメルロー、参考上代は970円です。
これはスーパーのワイン売り場でよく見ますが、白赤ともに果実味豊かで口当たりよく、心地よく飲めるタイプ。


次の2本は、少し上のランクになります。


左)バルセロナ 1872 ロゼ オーガニック(スペイン)
右)エゴ・ブラン ドメーヌ・カズ(フランス)

「バルセロナ 1872 ロゼ オーガニック」はスペイン王室御用達ワイナリー「コドーニュ」のCAVA(スパークリングワイン)で、2019年10月22日に新発売されたばかりの日本限定品。もちろんオーガニックです。参考上代は1670円。

使用ブドウは、トレパット、ガルナッチャ、ピノ・ノワールで、美しいサーモンピンクが鮮やかです。フルーティーでチャーミングなスパークリングなので、どんなシチュエーションにも使えそう。
1872という数字は、コドーニュ社によりカバが初めて造られた年を表し、ネック部分でよく目立つモザイク模様は、バルセロナ的な柄だそうです。

「エゴ・ブラン」は、フランス最大級のビオディナミ実践ワイナリー「ドメーヌ・カズ」のプレミアムクラスのビオディナミワインで、グルナッシュ・ブラン60%、マルサンヌ40%という構成です。
AOCコート・デュ・ルーション・ヴィラージュになります。
参考上代2430円で、2019年9月3日新発売。

上で紹介した1000円以下のオーガニックワインとは、まずクオリティ面で違い、口当たりの良さだけではなく、うまみ、複雑味があり、長い余韻もあります。
各国の3つ星レストランでオンリストされる生産者ですから、納得です。


同じ「ドメーヌ・カズ」のカジュアルラインがこちら。


カノン・デュ・マレシャル(フランス)

白、ロゼ、赤があり、IGPコート・カタラン。
白はミュスカ80%+ヴィオニエ20%、ロゼはシラー50%+ムールヴェードル50%、赤はシラー50%+グルナッシュ50%。
いずれも南仏らしい伸びやかさがあり、フレッシュでフルーティーな味わいが楽しめます。
参考上代は1640円で、こちらはラベルがリニューアルされました。




メルシャンが扱うオーガニックワインはまだ他にもありますが、オーガニックワインは、同社で扱っているワイン全体の2%弱だそうです。
今後は、ポートフォリオを拡充しながら、10%に増やしていきたいとのことでした。

スーパーなどの身近な場所で買えるお手頃プライスのオーガニックワインがあると、消費者としては買いやすくて助かりますね。





※輸入元:メルシャン株式会社


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