ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ナパのワインは高品質なセカンドラベルも狙い目ーCROSSROADS by RUDD

2019-10-02 18:27:56 | ワイン&酒
7月のナパワイン試飲会で見つけたワインをもうひとつ。

日本市場で初リリースされる新ワインです。


CROSSROADS by RUDD Sauvignon Blanc Mt.Veeder Estate 2017(USA, CA)

ソーヴィニヨン・ブランの白ワインですが、ごく少量のセミヨンとソーヴィニヨン・グリが加わっています。



2017年ヴィンテージと若いですが、完熟フルーツのニュアンスが強く、辛口ワインなのに、とろりとした甘さを感じます。
これは個性的!
※輸入元希望小売価格:5,800円(税別)

CROSSROADSークロスローズがブランド名で、RUDD-ラッドが生産者名です。

「ラッド」は、1996年にレスリー・ラッドが妻のスーザンと立ち上げたワイナリーです。
日本には、オーク・ヴィルの素晴らしい赤ワイン2つ(26,000円、36,000円)と、クロスローズのファーストワインにあたるマウント・ヴィーダー・エステートのソーヴィニヨン・ブラン(13,000円)が、RUDDラベルで輸入されています。

「CROSSROADS」は、ラッド夫妻の娘サマンサにより、まったく新しいものとしてリニューアルされたブランドです。
ラッドの2代目となるサマンサは父の下で学び、外のワイナリーでも修業し、2015年に戻ってきました。
父のレスリーさんは2018年に亡くなりましたが、亡くなる前に、サマンサにワイナリーを渡していたそうです。



CROSSROADS by RUDD Cabernet Sauvignon Oakville Estate 2016(USA, CA)

CROSSROADS には
赤ワインもあり、日本で発売されるヴィンテージは2016年。
おそらく、2016年が最初のヴィンテージ?

赤ワインの方は、ほぼカベルネ・ソーヴィニヨンで、カベルネ・フランとプティ・ヴェルドを極少量加えています。
タンニンはしっかりありますが、なめらかに溶け込み、酸もまだしっかりあり、よくまとまっていて、ストレス皆無で、するりと飲めます。
※輸入元希望小売価格:12,500円(税抜)



ラッドのブドウ畑はすべて自社畑で、ラッドラベルの赤ワイン2、白ワイン1に使う以外のブドウは売却していましたが、サマンサが修業したボルドーのシャトー・マルゴーがセカンドワインを造っているのに倣い、「CROSSROADS」というセカンドラベルをつくることにしたとのこと。



クロスローズという名前は、自社畑の横を通るオークヴィル・クロスロードにちなんでいるそうで、そのマップがラベルになっています。

セカンドラベルというラインになりますが、白も赤も、これでセカンド?という上質なワインでした。
価格を考えると、これはかなりオトク!

ナパのワイン選びに悩んだ時に、クロスローズをぜひ思い出してみてください。
コストパフォーマンスにすぐれた、満足のいくワインが見つけられると思います。

※輸入元:中川ワイン

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