私は中老男である。
さてロシアにおける「ウクライナ侵攻」から「国際連合」のあり方が論じられている。
本当のところ・・・。
私は
「今さら・・・・?」
と思っている。
以前からこのブログで示しているが「国際連合」は「united Nations」である。
それは突き詰めると「戦勝連合国」の意味と思ってよい。
だから元首相の安倍氏が「戦後レジームからの脱却」と声高らかに訴えていたのだが。
意味が分からない人も多かっただろう。
国連憲章に「敵国条項」という条項があるのを知っている人がどれくらいいるだろうか。
それは「第二次世界大戦で世界平和を乱した国=敵国」と定義されているのだと私は思っている。
この「敵国条項」を見直して、日本を国連の常任理事国にすることが安倍氏のいう「戦後レジームからの脱却」になるだろう。
だが、もともと「戦勝国中心」の集まりで、その戦勝国の中の主要国が「常任理事国」になっている。
しかし、この「戦勝した主要国(連合国)」の5カ国(米・ロ・英・仏・中)が「友好的関係であるか」だが。
言わずもがなである。
大体、アメリカとイギリスだって第二次世界大戦時に「友好的関係」であったかは、かなり疑わしい。
中国・ソビエト(ロシア)なんて、とても「信頼できる国」ではないことは、国の成り立ちから「いかがわしい」
そもそもソ連の成立における「ソビエト共産党」の表と裏の歴史や、中国の成立における辛亥革命と日本の関わりや日中戦争、国民党と毛沢東の共産党の抗争。
それらを鑑みれば「国際連合(常任理事国)」が欲望と混乱に満ちているのは火を見るよりも明らかだ。
それも第二次世界大戦後の混乱を鎮めるために「冷戦」状態でありながら「均衡」をとってきた。
しかし、冷戦が終わりソビエトが崩壊・ドイツの統一などの大事が起きると徐々に各国が様々な要因から「自国利益・自国有利」を主張し始める。
それも「大国」である常任理事国の中の3カ国(米・中・ロ)の攻めにあいが顕著になってきた。
各国の成り立ちというものにおいては、我々のような人間が「他国の状況」を完全に理解するのは無理である。
特に「独裁国家」に近い形の国における成り立ちは、日本のような国に生まれ育った私たちには絶対に無理だろう。
前回のUpでも示したが、中国の「0コロナ政策」とかロシアの「ウクライナ侵攻」が日本で行われることがあり得ないから、簡単に「抗議行動を起こせ」とか「元首を替えろ」とか言い出す人がいる。
同じように「国際連合」というものに、日本における「警察」のような機能を期待している人がいる。
国際連合とか、その常任理事国というのは「ヤクザの縄張り争い」みたいなもので「互いのメンツ」とか「おとしまえ」で決着をつけている。
言い方を替えれば、日本国内における「刑法」のように「罰則を与えられる力(警察・検察)」がそこになければその組織は機能しないのだ。
国際的にそうした強制力をもった組織は存在していないのだ。
どこまで「お互い『仁義』は守りましょうね」という程度のものでしかない。
こうした中で
「国際連合」は
成立していたのだ・・・。
それでも「プーチン」のような国家元首が現れなければ、なんとか「収まりがついて」板のあろうけれど。
国連に限らず、どんな組織も・・・・というより「人間が関わるもの」すべてがそうなのだが。
①「成立」→②「成熟」→③「爛熟」→④「崩壊」
というような運命をたどっていく。
今の国連が成立する前の「国際連盟の崩壊」などが好例だろう。
日本の一般生活などは良い意味での「なあなあ」が通じて、あまり角が立たないようにできている。
その「なあなあ」も「ここまでやったらシャレにならない」ことはやらないから成り立つのだ。
外交や国際連合においては、なんとなくあった「シャレにならない」部分を少しずつ少しずつ削れていって(爛熟期)今のような「大国のエゴ」が露骨に前面に出るようになった。
いずれは「崩壊」するであろう国連も、この「爛熟期」をどのくらい延ばすことできるのか?
私はそう見ている。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも「日本の程『平和』(ボケ)している国」がないことを思い知りますように。
May
冗談ではなく・・・。ロシアが北方領土から北海道。台湾に侵攻した中国が沖縄を侵攻してくることが「あり得ないことではない」って思っている。
・・・・長く長くなってしまったことをお詫びします。