私は初老男である。
昨日の連休最終日に大型書店に行った。
「読書」というのは、私にとって趣味ではない。
息をするようなもので、取り立てて趣味と呼ぶレベルのものでは無いのだ。
前にもどこかでUpしたよう気がするのだが、読書家と呼ばれる人は私が思うに最低年間100冊くらいは読んでもらわないと、そうは呼べまい。
・・・・ハードルが低すぎますか?
まあ、それでも年間100冊というのは「3日半」で1冊読まねばならない計算だ。(365日÷100冊=3.65)
仕事をリタイアしたとかゆう人ならそんなにむずかしい数字では無いかもしれないが、仕事を持って、読書以外にも興味を持っている人なら、それなりに厳しい数字だろう。
昨日のクイズ番組に出演してた光浦靖子は、年間180冊の本を読むと紹介されていたと思うのだが、つまり2日に1冊の計算になる。
彼女があの仕事をしながら、その数の本を読むとすれば、ほとんどスマホなどを見ている時間は無いはずだ。
そうなれば「読書家」と呼んでいいだろう。
そうした意味でも、私は「読書家」などと名乗るのはおこがましいと思っている。
何の話だったっけ?
・・・・そう、大型書店に行った話。
大きな店だが通いなれた書店で、どこになにがあるかほとんど迷うことが無い店だった。
欲しい本があったので探す。
「町田康」と「山下澄人」の本である。
なぜ、この二人の本を探していたのかは、いずれUpしよう。
それは、やはり簡単に見つかった。
大型店は、やはり探しやすいレイアウトになっている。
・・・・・しかし、・・・・・様子がおかしい。
探すべき本を見つけられたが、それ以外の本が棚に無い。
本の並んでいない棚がかなりの目立つ。
そう「本の再配置」が行われていたのだ。
壁に貼ってあるチラシに、こう書いてあった。
「現在、ご要望の多かった『コミックコーナー』増設のため、ご迷惑をおかけします」
私は目を疑った。
今のこの時代に「コミックの需要」が、そんなにあるとは思わなかったからだ。
自分自身は、たしかにこの頃コミックを読まなくなっている。
「ゴルゴ13」くらいしか、真剣に読むコミックはない。
週刊誌の売り上げは下落の一途をたどっていると聞いて、それはコミック市場も同じだと思っていたのだ。
ただ、つまりはコミック以外の本のコーナーが減るという事実は、個人的に由々しき事態である。
店内の検索システムも「1」からプログラムせねばならないことを考えれば、それすらも厭わないほどコミックの需要が大きいということか?
実際、コミックを購入するのはネットが中心なのではないのだろうか?
そうした中でもコミック売り場を増やす必要があるのだろうか?
大型店の中で本を選ぶ楽しみが、かなり制限されることは・・・・。
非常に残念だ。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、自分の思わぬ方向に事が進む切なさを感じますように。
May
・・・・・コミック好きの人たちは、逆に本好きはネットで本を買えばいいって思ってるかもしれないけど。