完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

「起」が終了。    ~大河ドラマの序盤~

2012年03月05日 | テレビ
私は初老男である。

訳あって禁酒している。

それほど大事な理由があるわけではない。

だいたい、私は基本的に晩酌をしない。

晩酌はやらないが、毎週末にハイボールをゆっくり飲るを唯一の楽しみにしていた。

飲るのを止めように思って1~2週の週末は、ムズムズした。何かすごく損をしたような気になって辛かった。

しかし、3週目の先週末はほとんど何の痛痒もなかった。


ただ私は自分でもよくわかっている意志の弱い男である。

しかも、酒を止めている理由が大して大事なことでない。

酒を一杯でも口にしてしまえば、すぐにやめていた時と同じ、いやそれ以上に飲んでしまうだろう。


はたして、いつまで禁酒していられるやら・・・。



さて、今年の大河ドラマが「良い出来」であることは読者のみなさんに度々紹介してきた。

今回の第9回「ふたりのはみだし者」もとてもよかった。


だいたい大河ドラマは45~48回ほどの放送回数であろう。

とすると第9回というと、ほぼ5分の1が終わったことになる。

すると、俗にいう「起・承・転・結」の「起」の部分が終わったと考えてよいと思う。


特に「起」の部分の最後と思える今回に、清盛の終生のライバル「雅仁親王(後の後白河天皇)」が登場。

しかも演じるのは松田翔太。

この人は、与えられる役によってその存在感がずいぶん変わる役者だと思う。

前回の大河ドラマ出演は「篤姫」の時、篤姫の義理の息子14代将軍「徳川家茂」だった。


この役も重要な役なのだが、何しろ若くして病弱で結局早死にする役だ。

そうした役では、この人のゾッとする位の殺気が生かされない。


今回は非常に良い役に抜擢されたと思う。

ドラマの最後の部分での清盛との「双六」のシーンは秀逸だった。


とにかく今回の大河ドラマのキャスティングは見事なり。

白河法皇の伊東四朗。鳥羽上皇の三上博史。得子の松雪泰子。崇徳天皇のARATA(井浦新)。

ここいら辺の宮中の役所は、過去の大河ドラマの中でも屈指の名配役だと思う。

「伊東の不気味さ」「三上の心理的鬱屈の表現」「松雪本人が持っているの女の情念」「井浦の持っている何ともいえぬやりきれなさそうな表情」

どこにも違和感がない。


今回の大河ドラマのキーワードとなっているのが

       
         「物の怪(もののけ)」と「双六(さいころ)」

                                      であろう。

白河法皇が清盛に言い残す自分の血に宿る「物の怪」のおぞましさ。

母舞子からもらった「運の強さ」(双六の強さ)。

これらが、これからのドラマの展開の中でも重要な意味を成してくだろう。


最後の雅仁と清盛の「双六合戦」は、いい見所だったなぁ。


とにかくこれまでは、登場人物の紹介で終わった感がある。

それでも上手に話を展開してきた。

これからが「起承転結」の「承」になり、益々期待が高まる。(ワクワク)


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんが視聴率が高くなくても、よいドラマはよいと感じられますように。

                                   May

しかし、今の子役はすごいね。清盛の息子「清太」も義清の「娘」も3歳に満たないのだろうけれど、ちゃんと演技して存在感を示してたからねぇ。


コメント
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