完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

「靖国」を見た。Up   ~生き続ける「昭和」~

2008年07月04日 | ライフワーク
私は中年である。

・・・「生き馬の目を抜く」などという格言は、死語になっているかもしれないが、
本当に「やった者勝ち」「騙したもの勝ち」になってしまった。

「海老養殖詐欺事件」で社長他17名が逮捕されたという。

とんでもない奴らだ!こうした事件は騙した奴らが間違いなく悪い!

ただ思う。

「1年で元金が倍になる」などということが今の世の中にそうそうあるわけが無いのだ。

自分の出資した金が倍になるとすると、それを仲介した会社がそれ以上に儲かって
いないといけない。

貯金利子はいま何%だろうか?

ちょっと前まで100万円を一年預けても1000円位しか利子がつかなかったはずだ。

そんな世の中で元金の倍になる取引があるとすれば「いかがわしい」と思った方が良い。
いや、いかがわしいと疑わなければいけない。

振り込め詐欺もドンドン巧妙化しているし、自分自身がしっかりとそうしたものに意思を
持たねばならない時代なのだ。


さて、ちょっと古い話題かもしれないが

              映画「靖国」

                   を見てきた。

この映画は日本人でなく「中国人」監督によって撮られた映画だ。

それゆえに日本人では恣意的になってしまうであろう部分が、非常に冷静に
捉えられている気がする。

我々、昭和30年代生まれの中年には、もちろん太平洋戦争の本当の辛さは
分からない。「戦争を知らない子供たち」なのだ。

しかし、それは逆に「敗戦」を体験した日本人から生まれた言うなれば「敗戦2世」
として、それまでに居なかった日本人の新しいタイプといえる。

そうした我々から見た「靖国神社」とは、一種異様で不気味な感さえある。

もしかすると「靖国神社」だけが戦前から現在におけるまで。その価値観が変わっていない
唯一のものなのではないだろうか。

それゆえ、戦後においての責任もすべて「靖国神社」がシンボルにされて利用されて
しまっている部分もあるように思う。

戦争を体験した人々にとって、そして、戦前の国権主義に翻弄された人にとっても
「靖国」は別の意味で「シンボリック」だ。

戦死した「魂」は、皆靖国に祀ると言う。

そこに家族の意識は無視されている。

まるで赤紙一枚で軍に召集したように、無理やり徴兵して返さない。
やり方がまったく同じではないか・・・。死んでからも自由にされていない。

冷静に撮られて、淡々と進む映画を見ながら、結局日本人はこの「太平洋戦争」を
物理的には復興し、世界に冠たる経済大国にしたが、精神的にはまったく整理できて
いないのではないかと思う。・・・むずかしいものですな・・・。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「太平洋戦争」とはなんなのか?「靖国神社」とは何なのか?
考えて見ますように。
                          
                               may

実は、数日前にUpしておいたのだが、クリックに失敗し全部翔んでしまったのさ!
腹立たしくて、なかなかUpできなかった・・・。






コメント
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