完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

電車での「暴行」を止められなかったのは・・・ ~摩滅したのは?~

2007年05月07日 | Weblog
私は中年である。

少し前に電車の中で女性が暴行され、周りの乗客約40人が「助けなかった」
ことが問題となっていた。

とんでもない事件で、犯人に厳罰に処して欲しいと思うのは当然だが、
助けなかった40人の話が気になる。

この事実だけを聞くと、この40人も非難されることが当然に思える。
しかし、私はその状況を聞いて、そこに今の日本のおそろしい現状を見る。

今の日本人は「恥ずかしい」という意識が摩滅してきている。そのことを
実感している人は多いのではないだろうか。

そんな中で「おせっかい」なおじさん・おばさん・爺ちゃん・婆ちゃんが
少なくなっているから、今回のような行為に対して声をかける人間がいなかった
ことも、あながちおかしいこととは思えない。

犯人が「何見てんだ!」とすごんだりしたと言うし・・・。

被害者の女性が「本当に暴行」されているか、恋人同士の「痴話げんか」なのか
見ている方には微妙なところだったと思う。

せめて大声を出して女性が騒がないと「本当に暴行されている」ことを回りに
知らしめることが出来ない。

被害者がそうした行動をとったとは聞かない。


昔のように、そんなことが身の回りで頻繁に(痴話げんかの方のことだよ)
起きていなかった頃は、たとえ「痴話げんか」でも誰かが「いい加減にしなさい」
位の声をかける人間がいた。

しかも日本人は「女性の大声」に、あまり「大事」を感じない。(私だけか?)
欧米においての「女性の大声」は、すぐに人が集まってくるし、誰かが「警察」に
連絡してよい行為なのだ。

今の日本では、それで無くとも「他人の迷惑」と「自分の自由」を取り間違えて
いる奴が増えている中で、下手に注意したりすると冗談抜きに「殺され」かねない
世の中になってしまっているのだ。

こうした場合に、被害者本人が「大騒ぎ・大声」を出さない限りまわりは
助けられないのが現状ではないだろうか・・・。

繰り返すが「日本人の美徳」が喪失しつつある現在、欧米並みに夜の暗い道を
一人で歩かないとか、男と二人っきりにならない。とか、大声を出す練習とかを
女性が自覚しないと「ヒドイ」目にあうことを覚悟しなければならない時代なのだ。

現実この電車での40数人に自分がなったとしたら・・・。

わたしに加害者に注意する勇気は、よほどでないと沸いては来ないだろう。
心配してあれこれ言った挙句、暴力を振るわれたり、本当は二人は恋人だった。
なんて茶番が少なくない状況では、リスクの方が大きすぎる。

「良いか・悪いか」という話であれば、全ては簡単で「加害者」が悪くて
それを止められなかった「乗客」や「乗務員」が「悪い」わけで、それ以外の
答えは無い。

しかし、この事件は現代日本の新しい防犯意識への転換点になるかもしれない。

「給食費未払い」「保育費未払い」に並んで、この「車内女性暴行事件」は
日本の「美徳」が完全に壊れたことを証明する事件になったといえるだろう。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが、ひどい目にあいませんようにそしてできるならば
日本の「美徳」を取り戻す時がきますように。

本当は「恥」をかいてもいいからその「行為」を止めるべきとも思っては
いるのだけれど・・・。
                                                                    may
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