My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

赤帯君の決断

2008-04-04 08:49:10 | 空手道場日誌
最近、長男が空手の練習に行くのを嫌がるようになった。学校帰りで疲れているせいかと思って、おやつを食べさせて道場に連れて行くと気が変わって結構楽しんで練習している。でも、そのうちに練習中もまるでやる気が無く集中しなくなってきた。他に何かやりたいことがあるのか訊いても、何もやりたくないと言う。

彼が始めてから数ヶ月たったとき、「これから空手をつづけたい?」とまじめに聞いたときに、「クラスは長いから疲れる。でも、続けたい。」といっていた。そして「いったん決めたことはこれからづっと続けるんだよ。中途半端ではやめさせないからね。」と釘をさしておいた。私としては子供には学校である程度(中レベル)の水準の学力を身につけ、社会のルール(約束事、礼儀、倫理観)を学んで友達と楽しく過ごしてくれれば良いと思っている。だから、習い事を色々させようとも思わない。本人がやりたいことがあればどんどんやらせてあげたい。でも、何でもいいから体を使うことをひとつ長期的にやって、そこからいろんなことを学んで欲しい。だから空手をはじめさせた。

彼は家では練習を嫌がらないし、3歳の弟に教えようとさえしている。本人によく聞いて見ると、みんなのまえで形をやったりするのが恥ずかしいとかなんとか言っている。そして練習自体が「長すぎる」とも。つまり練習がつまらなく感じ始めていると言うことか?モチベーションがかなり下がっているのは確かだ。

先生に相談したら、「彼を年上の子供のクラスにためしに入れてみるのもいいかもね。」ということで、昨日初めて8~12才のクラスに入ってみた。でも彼はまだ6才。このクラスでは、彼は一番小さくて年下。でも、彼よりずっと後に空手を始めた子供達も結構多い。色んなサイズの子供達が白帯から黄色帯を締めている。

私は新しく入った初心者の子供4人に基本を教えて、先生は息子がいるある程度経験のあるグループに基本と移動稽古、そして5本組手を教えていた。おお!彼の顔つきが違う!!新しいクラスの雰囲気に最初おびえていたシャイな彼も、初めての五本組手の稽古についていこうと必死になっている。この子は、すごく消極的でシャイで要領の悪い子だけど、彼の実力よりちょっと上のものを与えると、頑固で負けず嫌いの面がむくむくと起き上がってきて、俄然やる気を出す。なんかすごく、デ・ジャ・ブ?最初はまるでだめだった小学校で毎日やっている英語のリーディング(要は本を読むこと)がそうだった。

練習が終わった後に、「どうする?これから空手を続ける?」と訊いたら、「うん。やりたい。」と照れくさそうに言っていた…。これから、いろんな形で空手を通して成長して欲しい。がんばれ、赤帯君!

たくさんの子供達をこうして30年以上も見守ってきた先生はすごい。先生の暖かく適切な指導に感謝…。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (すず)
2008-04-06 23:31:58
子供ってすごいよね。
興味のあることには、まっしぐらって感じ。
がんばれ、A君
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Unknown (May)
2008-04-12 14:06:37
子供って好きなことにまっしぐらでも、すぐ飽きるよね。空手のクラスで教えるのすごい大変…。
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