My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

空手組手試合のコーチのお仕事

2007-10-09 15:50:08 | 空手道場日誌
おー、最近珍しく体調を崩して大したことのない風邪からいつもの副鼻腔炎でしっかり2週間起きたり寝たりの繰り返しだった。子供がいると、具合が悪いときしっかり休めないので余計に治りが遅い…。単に歳の所為か?というわけで、今回出場する予定だった空手の形試合は見送ることにした。せっかくこの2ヶ月間毎日練習していた、五十四歩小と岩鶴のお初演武は無しとなった。そして今回は試合の次の日にある組手の審判の試験に集中しようと思いきや、なんとその試験さえ試験自体が今回はキャンセルとなった。こっちではよくある事。今ではそんなことにも慣れっこになり、ちっとも驚かなくなった。

先週土曜日の試合は今年最後の空手。公認のSA州空手形審査員になったばかりだけど、今回の試合はとても小さいSA州剛柔会の主催で正式に審査員として招集がかかっていなかったため、見学・形試合の審判の勉強がてら、先生からおおせつかったうちの道場から出場する茶帯の高校生の女の子の組手のコーチという役割を初めてすることになった。

9時に始まる予定の試合に道をしっかり間違えて会場に10時に到着すると、オージーらしくなんとまだ試合が始まっていなかった(またか…)。会場に入るとすぐさまSA州のオーストラリア空手道連盟の会長さんに「審判のユニフォーム持ってきたかね?」といきなり聞かれ、「いや、正式に召集されなかったし(云々)。」と説明すると、「ここ(SA州の空手の試合)では毎回試合があるごとに正式に審判が召集されるのではなくみんななんとなく集まってそのメンバーで審判をしていくんだよ。」というショッキングな事を聞かされた。ではでは、試合に必要なだけの数の審判が集まらなかったらどうするんだい?今回私も審判として参加してほしいようだった。で、次回から試合には必ず審判の制服を持ってくるように、と念を押された。

午前中は観客席で形の試合で審判の勉強。試合を見ながら審判が判定を下す前に自分の頭の中で判定をする。そして、それが審判の判定結果と同じかどうかをチェックする。全部、他の経験のある審判と同じ判定結果だった。かなり安心。次回の試合はこれで自信を持って審判として望めそう…。

お昼ごはんをはさんで、Lちゃんの組手の試合のためのウォームアップ。チューブトレーニング、軽いスパーリング、攻撃の捌き方と反撃法の試合での使い方をする。そして直すべきところはバシバシと注意する。注意したことはLちゃんはとてもすばやく飲み込み、試合に臨む。が!!何故か、試合ではウォームアップで見せた動きが全然出来ていない。勿体無さ過ぎる。せっかくすばやくて強い突きを持っているのに。どうやら緊張しているせいらしい。

そして、このお昼休みにある人と出会った。数少ない女性の審判でさらに貴重な全国レベルの審判に最近なったAさん。先輩審判に自己紹介もかねて話しかけると、とても嬉しそうに「あなたの事は話にきいていたのよー!審判にもっと女性がいるべきよねー!」と気さくに話してくれた。そして話は盛り上がり、同じ中年女性でなんと彼女もナースだと判明。そして私が「私、形はとてもとても見るのは好きなんですけど演武するのが苦手なんですよねー。ちょっとお恥ずかしいんですけど、それを何とかしたくて試合に出ているんですよ。」というと、「ちょっといらっしゃい。形の演武の仕方教えてあげるから!」と試合用のマットに連れて行かれ、着眼の仕方やその他の形演武のコツを教えてくれた。お互い全然話し足りなかったが、Lちゃんのウォームアップがあるので。「今度あったときにもっともっとたくさんお話しましょう!」ということで失礼させて頂いた。とても闊達な良い人だ。

とても大切な出会いができたと感じた。