『黒い牙』
“先入観殺人!被害者はスパイダーマン!?”
内容
美人記者から雑誌の取材を受けていた芹沢(佐藤浩市)は、
突如、純子(戸田恵梨香)に呼び出される。。。。。ゴキが。。。と。
呆れて帰ろうとしていたところ、管理人の藤田から声をかけられ、
近くに居た古溝俊樹(松尾諭)から、妙な相談を受ける。
先日、友人で和菓子屋社長・桑島雄司(久ヶ沢徹)が亡くなり
純子が住んでいるマンションの借りていた部屋に、ペットが取り残されたという。
桑島の妻・美香(白石美帆)がエサを与えないため、引き取りたいのだが、
美香は引き渡しを拒否。なんとかして欲しいと言う事だった。
仕方なく美香に話をしに行った芹沢。
だが、主人の形見だと、美香は拒否。
そこで、色々と法律を駆使しナントカ説得し、
古溝が預けていたという2匹だけ引き渡しが了承される。
古溝とともに、部屋にやって来た純子、芹沢、、、、そして美香。
水槽だらけの部屋に圧倒される純子たちだが、なかにはタランチュラ!
一部には猛毒を持つクモもいるらしく、それにかまれ桑島が亡くなったという。
警察は、残されたエサやりピンセットなどから、事故と判断したらしい。
が。。。。榎本が、純子と芹沢から話を聞き、
桑島の行動が、毒蜘蛛を扱っていたにしては、あまりに不注意すぎると指摘。
ピンセットの位置やエサのコオロギなど、不審点を指摘していく。
部屋が密室だったことも、事故とした理由らしいが。。。。。
とりあえず、純子の部屋の間取りを確認し、榎本は検証を開始。
事件当時、、、完全な密室だったと分かってくる。
そしてその後、なぜか、古溝は、全てのペットの引き渡しを美香に了承される。
美香と姑・悦子(かとうかず子)との関係があまり良くないと知り、
興味を覚えはじめた純子は、単独で話を聞きに行くことに。。。。
敬称略
完全な密室であると判断した時点で、
すでに、榎本のいる意味は無いのだが。。。
それでも、無理矢理、、、密室事件の解決。。。と言い換えて、
物語を進めているようだ。
まあ、
密室を作り出すには、それなりに“強引さ”も必要ですから
そんなことでオモシロ味が無くなるよりは、
事件解決を優先させる方が
ドラマとしてのオモシロ味に繋がると判断しているのだろうね。
たしかに、コミカルな部分もたくさん投入されて、
そういう意味でも、楽しいことは楽しいのだが。
ここまで強引に、密室を解決ではなく、事件を解決してしまうと
違和感を感じてしまいます。
推理モノとしては楽しいですけどね。
実際、事件自体は、特に捻りも無いですが、
丁寧に描かれているので、これはこれで良いでしょうし。
せめて、
“密室にしか興味が無い”というセリフを、途中で入れなければ、
榎本にも変化が起きてきていると感じることが出来ただろうに。
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Episode4