『生まれる命、奪われる命』
内容
事件により、多くの負傷者が運ばれて来た湊大学付属病院。
楓(松嶋菜々子)たちは、処置をしていくが、混乱が増すばかり。
そこへ、別の事件で運ばれて来た近日着任予定の夏目(時任三郎)の指示で、
混乱は収まっていく。
そして1週間後、当直開けの楓が、最上院長(段田安則)に呼び出される。
前日に運ばれて来た薬物中毒の患者・坂本篤(玉置玲央)が、
先週の事件の実行犯だという。
警察官の監視の下、ICUで治療を受ける坂本。
そんななか、夏目が楓に耳打ちする。自分を刺したのは坂本だと。
そんな折、胎盤剥離の妊婦・井口美穂(大谷みつほ)が運ばれてくる。
本庄(佐々木蔵之介)の処置で、一命は取り留め。。。帝王切開で無事出産。
しかし、夫には連絡が取れていない状態だった。
一方で、カンファレンスにおいて、楓は、
本庄から、1週間前の楓の対応について苦言を呈される。
そのうえ坂本についての正確な情報が欲しいと。
答えに窮する楓を、夏目がフォローしてくれるが、
その夏目でさえ、楓の苦労に理解を示した上で、働き過ぎだと楓に注意する。
その翌日、美穂の夫・友明(小林高鹿)と連絡が取れ、やってくるのだが。。。。
敬称略
もう、感想書かなくて良いかな。。。と感じている今作。
理由は、ただ1つ。
作品としての魅力が、イマイチ感じられないから。
今までのシリーズでは、確固たる主役が存在したのだ。
たとえ、どれだけ事件が発生しても、
たとえ、どれだけ医局員がクセモノであっても、
たとえ、どれだけ患者を盛り込んだとしても。
主人公には、シッカリとしたキャラがあったのだ。
だから、面白かった。
結果的に、同じような展開で、同じような演出であったとしても。
それだけ“主人公”というのは、大切であるのだ。
これは、本作の主人公“小島楓”に魅力を感じない。。。ということではない。
今までのシリーズを知っている人なら分かるが、
今作の“小島楓”も同じ。
結局、誰かのオマケ以上のキャラを描いていないのだ。
所詮、主人公にはなれないキャラということだ。
本来は今作《5》において、立場を得たのだから、
今までの経験を活かして、小島楓で物語を魅せるべきなのだ。
なのに。。。。過去シリーズにこだわるあまり、魅せる事が出来ていない。
そんな感じだろうか。