「夫婦は捨てられた子の本当の家族になろうと思った」
内容
世界的に有名な指揮者・追川真美(藤竜也)を父にもつ梅田美奈(尾野真千子)
夫・信次(江口洋介)と結婚して10年。
プロのピアニストとして認められるまでは。。。と子供を作っていなかった。
子供向けピアノ教室を開き、コンクール入賞を目指していた。
が。。。年齢制限のあるコンクール出場で、49連敗中。すでに35歳に。
義母・志乃(浅茅陽子)には、嫌味を言われるまでに。
つぎを最後にしようと、美奈は心に決めていた。
そんなある日。庭で不審な物音が!
恐る恐る近づき確認すると、服が汚れた男の子がいた。
近くにあったものを食べさせ、その後、病院へ。信次もやって来てくれる。
医師の話では、衰弱した状態から、親から虐待を受けているとおもわれるという
駆けつけた吉井巡査(山崎樹範)が話を聞いても、男の子は何もしゃべらず。
身元は分からないと言うこと。
そこに、児童相談所の堂本真知(余貴美子)がやってくる。
真知によると、心当たりがあると言う。
以前、通報があり、アパートを訪ねたことがあったと。すでに両親は行方不明。
「もう結構ですよ」
真知の言葉に、病院を去る美奈と信次。
数日後、施設に言ったはずの男の子が、再び庭に現れる。
再び、真知に引き渡すことになる美奈と信次。
だが、ふたたび現れたことで、信次は、運命を感じると言い始め、
“特別養子縁組”をと、美奈に伝える。
敬称略
脚本は、遊川和彦さん
演出は、片山修さん
子供のいない夫婦が、ひとりの男の子と出会い。。。。
って話のようだ。
シリアスな話を、遊川和彦節で、少し柔らかくしている感じかな。
扱っている題材が題材なので、
信次がはしゃいだり、演出で盛り上げているほど、
現実的に、楽しい気分になれないが。
このあたりは、“慣れ”と、今後の展開次第なのかもしれませんね。
実際、遊川和彦さんの作品は、こういう作品こそ魅力的で。
早期に馴染むことが出来れば、意外なほど話題になる可能性もあるわけで。
といっても、クセがあるのも事実で。
さあ。どうなるかな。