植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

屋上スイカ植え付け完了!!

2022年04月25日 | 植物
ワタシが屋上でのスイカ栽培にこだわる理由
 ①屋上緑化、グリーンカーテンでヒートアイランド現象を軽減する
 ②植物をたくさん育てることで地球温暖化防止に役立てる(笑) 
 ③耕作面積が狭いので、地上では満足に栽培できない 
 ④屋上は「高温・乾燥・風通し・日照」の面で、スイカ栽培に適している 
 ⑤2年前に非常に甘くて絶賛された小玉スイカを6,7個収穫出来た
からであります。

 昨年は、例年にないほどの長期間の梅雨、冷夏、低温、日照不足によって当地でも露地栽培のスイカ栽培農家は、ほぼ全滅したと聞きました。ワタシは、その前の年の成功体験から花壇を二つ増設して、満を持してスイカ増収を企図したのですが、天候・環境だけでなく、幼苗段階での水加減に失敗し、強い肥料によって根やけを起こしたりして最初からつまずきました。1か月程度前倒しして、梅雨前にスイカを着果させ大きくしようと目論んだのですが、低温では生育不良になってしまいました。水が溜まったせいか、次々にツルが枯れてしまう現象も起きました。

 さて、今年の修正項目①は3つの花壇(プラ舟)ビニールの覆いをして、土の温度を上げ、いかなる天候にでも根が水に浸かる・多湿による根の窒息を防ぐことにあります。ついでに、念のためプラ舟の最下部に電動ドリルで穴を開け、万一直接雨が降り注いでも水が溜まらないようにしました。

 修正項目②は、連作障害を防ぎ、肥料過多による肥料やけを防止するであります。昨年ぼかし肥料を投入したために、繊細なスイカの根が傷んだのです。今年は、嵩が減った土を出来るだけ饅頭のように盛り上げるため、野菜用の培養土を6袋ほど入れました。更に、連作障害を軽減する有機肥料と若干の緩効性有機肥料(油粕)と化成肥料を撒く程度に抑えております。

そうして、誘引用のネットや支柱で作った骨組みを設置いたしました。




 植えたのは2種類の小玉スイカ5株であります。小玉スイカは花粉が無く自家受粉出来ない品種が多いのです。実は大玉スイカを「授粉用」に植えるつもりでしたが間違えて二つの大玉スイカ苗を地植えしてしまったのです。まぁいいでしょう、あとでキュウリの苗と一緒に追加で大玉苗を買ってきましょう。ここのところ雨続き、それぞれの花壇には十分な水分が含まれているので、苗を植え付けした後しばらくは水やりいたしません。ビニールの覆いは雨降り以外は半分ほど外しました。寒暖差が激しく、3.4日に一度程度晴れの日となる不安定な気候なので、空を眺めながらビニールの覆いをかけたり取ったりの日々が続きます。もう必死なのです(笑)

 既に、苗の一つには黄色い雄花が咲きました。まだ雌花が無いので咲く意味は無いのですが、とりあえず花が咲くのは苗がさほど「悪くない」環境にあることの証であります。

今年は、カラ梅雨・「日照り」でありますように。

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ぶどうはシャインから藤稔に宗旨変え

2022年04月24日 | 植物
今朝も5時起きで、畑仕事であります。別にそんなに早起きでなくてもいいのですが、歳をとると目覚ましも不要で自然と朝5時前後に目が覚めるので致し方ありません。

 果樹コーナーで、先日書いた「すもも貴陽」の処分、根っこの掘り上げはまだ終わりません。難航しているのではなく、他にやることが多くて、結果として後回しになっているのです。根を切っている最中です。

産卵が始まったメダカたちのプールの水替えに採卵の時期になりました。自治会では年度末をまたいで総会や役員交代やらで雑事も多いのです。さらに、屋上のスイカ栽培の最も重要な植え付け・マルチング・誘引用の棚の設置も待ったなしになっています。

 そして本日の作業は①花壇まわりの草取り ②雨続きで材料が濡れて腐敗一歩手前のぼかし肥料の手当て ③ブドウ「藤稔」の植え付けから始まりました。その後にブログの更新とメダカの世話、自治会の仕事でごみ置き場の集積メッシュ箱設置が待っております。無職で1円にもならないことをやっている60歳以上の年寄りでは、当地平塚でもトップ10に入ろうかと思うほどの忙しさであります。

 ワタシの果樹作りのメインは20坪ばかりの狭い畑であります。ここの中央に「シャインマスカット」を植え周囲にリンゴと柑橘・イチジクなど20本以上の果樹を植えているのです。シャインは中では古参で樹齢7年になりますが、残念ながら、屋根が無い露天栽培だったため黒糖病などによってほとんどまともな大粒のブドウを収穫出来ていません。生産農家さんなどが完ぺきなハウスで作らないとうまくいかないのです。

 昨年は念願のビニール屋根を付けましたが、全部にいきわたるほどの雨よけは出来ませんでした。欲張って覆いの無いところまで枝葉を伸びるに任せ、たくさんついた花房も摘果を躊躇したために病気と果粒の肥大不良でほとんどダメにしました。

 家内はとっくに、見放していて、昨年美味しく作れた「甲斐路」だけでいい、シャインはもう諦めて処分したら、と言っておりました。やっている当事者でないと客観的に判断できるのです。
 そこで考えたのが、一定の経験と失敗を知っている分別盛りの年配者が好む「保険」をかけることです。今年はシャインを大幅に切り詰め、ビニール屋根からはみ出て、雨にあたることが無い様管理するつもりです。そして並行して、それでもうまくいかなかったとき、シャインマスカットは処分し、比較的日本の風土に適して雨に強いといわれる赤・紫色系の品種」藤稔」を育てることにしたのです。

 藤稔は、巨峰の生みの親、ブドウ育苗家の井川さんが作出した日本向けの「ピオーネ」に大粒品種「井川682」と交配したものです。今まで甲斐路・ロザリオビアンコと欧州系で高温多雨の日本では極め付きに病気になりやすいものだったのですが、今度はうまくいくかもしれないと思います。

 そこで、シャインマスカットのぶどう棚の下、シャインと対角に場所に大きめに穴を掘りました。大体直径と深さ60㎝くらいです。もっと深く大きな穴を掘った方がいいに決まっているのですが、商売で作るでなし、腰痛がひどいワタシにとってはそんな大きな穴を掘るのはもはや無理なのです。

 一番底に、バナナの朽ち木などの有機物と鶏糞・腐敗寸前のぼかし肥料を投下しました。次に腐葉土と野菜用培養土・黒土・赤玉土などを投入します。ここに「コガネムシの幼虫」対策のダイアジノンと油粕原料の緩効性肥料を混ぜました。
 藤稔の苗1,480円は、準備よく2月に購入し、空いた肥料袋に培養土を入れて発芽して来るのを待っていました。雨に当てず適度な湿度の土で根が伸びるのを待っていたのです。果樹は概ね根を傷めるのを嫌がります。特にブドウはその傾向が強いので、袋に入れて植え付けするときに根が傷つかないようにしておきました。
 
 さておよそ地表から20㎝位の高さにまで整地したら、周囲を、花壇用ブロックやコンクリート片などで囲います。その上にそっと根や土を壊さない様に苗を置き、培養土ともともとの痩せた土(砕石などが混じる砂地)を中に盛り上げて地面より数十㎝高くいたしました。これは次男の情報からで、雨や泥の跳ね返りで病気になるブドウを地表1m近くの高さに植え付ける、というブドウ農家さんの話を聞いたからです。さすがに素人菜園でそんな高い土盛りを設けるわけにはいきませんから、30㎝ほど高くして土が過湿にならないよう配慮したのです。泥撥ね防止に何かカバーも考えましょう。

ざっとこんな感じです。仕上げにバケツ一杯分の水と「万田酵素」ハイポネックス・発根促進剤、殺菌剤の混合液を株元にたっぷりかけました。暇を見て上のビニール屋根を継ぎ足したいと思いますが、なにせ多忙なのでいつのことやら。
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資源が少なくても 自分たちが食べる分ぐらいは作ろうよ

2022年04月23日 | 時事
2チャンネルというネット掲示板があります。ワタシがまだ40歳になった頃でしたか、世の中の裏側にある様々な情報が飛び交う何でもありの掲示板で、いろいろと役に立ちました。その創始者にあたる著名な人物Hさんのことをちょっと書きます。(名前はあえて明かしませんが)

 彼に言わせると、自分は議論で人に負けたことが無いのだそうです。過日「食糧自給率」のテーマがあって、農業食糧問題の専門家の方と議論をすることになったとか。
 
 その時、専門家の方が自給率を上げることが重要だと力説したのに対して、H氏は、「単純に名目的な食糧自給率を上げても無意味である。外国人労働者が農業に従事していて、農薬・肥料・ハウスなど農業資材から温室の保温のための重油や農機具の燃料まで輸入に依存している。」と反論したら黙ってしまった、と自慢していました。(というような話だったと記憶していますが違ってたらごめんなさい)

 相手の学者さんか農政の専門家は、至極もっともな反応であったでしょう。自分は狭義の食料自給率を上げることによって食糧問題の解決を図る研究をしているので、日本の資源輸入・エネルギー問題や外国人労働者の雇用問題などは専門外、軽々にそれを交えて議論する準備も立場にもないのですから。
ドリフのコントじゃないけれど「駄目だこりゃ」と呟いたでしょうね。

 相手に対して「マウントを取り」たがる人が多いです。自分の方が、頭が良くて優秀で上の人間なんだと、大きな声でカマシたり、意表をついて有利に立とうとするのですね。議論は、本来勝った負けたでは無く、一つのテーマや問題に対して、複数の専門家や知見のある人、経験豊富な人がそれぞれの立場で意見を出し合い、最善の方法を導き「解決する」ことが目的であるはずなのですが。

 さてそれはともかく、ウクライナ侵攻による国内への影響が様々出ていることが明らかになっています。原油・石炭・天然ガスなどロシアからの輸入が「制裁措置」により徐々に禁輸に向かい、その分他所からの調達コストが上昇しているのです。

 また、鮭や蟹などの水産物の輸入も激減しています。蟹は当分「ズワイ・松葉ガニ」など日本海で獲れるもので間に合わすしかありません。さらに深刻になる問題は穀物であります。パンやうどん・ラーメンなど日本の主食に使われる小麦が向こう数年間違いなく世界的に不足するのです。

 食品の値上がりは、半端じゃなくなるでしょう。政府はコロナ対策予備費に12兆円を充てていますが、これは国会を通さないですむ(予算に盛り込まれない)掴み金であります。与党が明細も無く好き勝手に10兆円以上を使ったことが報道されています。ワタシ達の税金と国債発行(借金)の資金が、誰もしらないまま消えているのだと。

 本来はコロナで困っている人たちに補填し、ワクチン・医療体制・治療薬開発に役立てるべきものが、特定の業界(旅行・観光・飲食等)を優遇されていることは紛れもない事実であります。最近では参議院選挙対策のバラマキにあの手この手を使ってるようですが。また、ロシアショックによる物価の高騰や経済不況の対策も打つべきなのです。

 すると岸田さん、今になって、石川県の農家さんなどとの懇談会で、「食糧自給率」を上げることの重要性を力説したそうです。ウクライナ侵攻がないとそこまで思い当たらなかったのでしょうか。自給率は1965年の73%をピークに4割を切っています。ワタシ達の食べ物の6割以上を輸入に頼っているのです。

 この問題は、2chのHさんに依らずとも大変複雑でわかりにくいものです。大きくは①日本人の食生活 ②食料廃棄物 ③農業政策(休耕・後継者・小規模農家等々 ④輸入制度 ⑤自給率の考え方(カロリーベースとか
生産額ベースとかで全く異なる)などが挙げられます。

 こうした諸問題を一つずつ取り上げると一冊の本になるくらいです。ただ明らかなことは自民党が農家を「票田・集票マシン」としかみてこなかったことと、農水省が三流でまじめに日本の農業振興に貢献していないこと、更に「農協」が日本の農業を歪めダメにしてきたことが原因と言えます。そして国際社会が不安と危機に陥り、中露の横暴が強まるにつれて、この2国からの輸入に頼らないシステムに移行すべきだと思いますね。

むろん消費者も、無農薬有機栽培を期待したり、季節性がある野菜や果物を一年中求めるのを考えさないと、コスト高=農産物の値段が高い→国際競争力を失い野菜が売れないという負の連鎖が断ち切れないのです。

ワタシ達が出来ることと言えば、プランターや庭で自前の野菜を育てる事、季節折々の旬の食べ物を美味しく、残さずいただくことを心がける、過剰に(輸入)食肉を食べないことくらいかもしれません。

ということで、今日も屋上スイカと菜園での野菜作りにいそしむといたしましょう。
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テレビで何か言わせるなら、まともな人にやらせてほしい

2022年04月21日 | 時事
 先日、田原総一朗さんの報道番組を観ていましたが、ひどく違和感がありました。田原さんは、既に齢88、米寿を迎えたそうであります。口は入れ歯のせいかどうか、もごもごと口ごもって、何を言っているか聞き取れないのです。それなのに、他の評論家やゲストに質問たくせに話の途中を遮って何かしゃべろうとします。あまつさえ、トレードマークにもなっている「机を拳でたたく」ので議論がさっぱり進みません。もはや老害、どんなテーマを持ってきても田原さんが両手を上げてタコ踊りを始めるので、そちらに気を取られてしまいます。

 もう一つ凄く心に引っかかったのが神経質そうな学者さん(名前は存じません)が、ウクライナ侵攻のロシアに対してアメリカはじめ西側諸国がどうすればいいのかと振られた時、「ウクライナとロシアの2か国間の紛争だから、よその国は口出しする権利もなければ必要も無い」と主張したことです。第二次大戦以前、あらゆる国同士の戦争は、あくまで当事者間で戦い、勝敗の結果で、国境や統治・支配が変わっていたことを引き合いに出しました。アメリカだって、偉そうなことは言えない、日本に対して太平洋戦争でもベトナム戦争でも、アメリカは、市民を含んだ大量虐殺を行ったのではないか、と言うのです。今はNatoにも加盟していない弱小国が、ロシアのスケープゴートにされ、西側列強の盾となって死に物狂いの戦いをして、その市民は生死の境をさまよっているのです。

 これを分かりやすく例えると、一般人が暴力団にからまれ殴るけるの暴行をうけていても、あくまで2者間の問題だから、警察でもない周りから仲裁したり取り押さえたりする権利はない、というに等しいのです。ぐったりして動かなくなれば、それで事態は終息するのだと。争いに巻き込まれるより、強いものが相手を撃ち殺すのを傍観するしかないという発想がまかり通るなら世の中無法地帯、狼藉を働いたものの勝ちということになります。今回の場合は、圧倒的な兵力でウクライナを蹂躙し多数の市民を虐殺しても、領土の一部を占拠してロシア領に併合してもいいのだ、という理屈になります。

 そういえば、以前橋下徹弁護士が、ウクライナ人の学者さんに向かって「いったん降伏したらいい、プーチンだってあと20年で居なくなる。」と無責任極まりない暴言を吐いて、件の学者さんの猛反発を食らいました。玉川徹さんも、アメリカが日本に対して独立を認めたように「無条件降伏もやむない」というのと呼応します。橋下さんは、櫻井よしこ先生にもこっぴどくやりこめられていました。所詮弁護士なんて言う職業は、法的知識をひけらかし、過去の判例でしか判断できない口先だけの人種だと思っています。そのせいあってか最近ではテレビ出演が減ったように思えます。まくしたてて口喧嘩が強いならば、どこかの飲み屋でやるのがよろしいかと思いますね。

 降伏したら、領土も財産もそして自分たちの命まで危ういのに、よく降伏しろなんて言えたものです。日本が無条件降伏では無かったこと、原子爆弾が日本の降伏を早め、復興が可能となったというのはアメリカに都合のいい理屈、そうしてあのソ連が不可侵条約を一方的に破棄して、兵士をシベリアに抑留し、多くの市民の命を奪い、北方領土を不法占拠したきり80年近く経っても返還の意思すらみせないのがロシアであることを知っていれば、この戦いに降伏したら、など言ってはならないのです。

 ましてやあのロシアボケ、プーチン信奉者の鈴木宗男さんのように、ロシアが平和条約締結交渉を「現状では」という断り付きで中断しているから、配慮してくれている、と間抜けな意見を述べています。まだわからんのか、調印したとしてもなんの実効性も無く、経済協力させられるだけの条約です。4島返還など一切条件なしならいくらでも交わすよ、と言ってるのです。相手はいつでも破棄するから一向にかまわないのです。領土は戦争しなければ手にできない、とプーチンが身をもって示しているのです。

 ワタシあたりがこんな影響力の無いブログでいくら意見を言っても甲斐もない話でありますが、テレビやメディアの前に露出しているインフルエンサーと言われるような著名な方々ならば、もう少しまともなことを言ってもらいたいものです。
あぁ日本人として恥ずかしい。
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今年のレギュラーシーズンは巨人がいただきかな

2022年04月20日 | スポーツ
少し気が早いのですが、プロ野球ペナントレースの序盤で、わが巨人軍の状況を解説いたします。
 巨人のことの前にやはり触れなくてはならない選手がいます。佐々木朗希(千葉ロッテ)投手であります。2019年ドラフトでは、ヤクルトに行った奥川と共に各球団の指名が集中した令和の怪物で高校生 3年春に163キロ記録しました。県予選の決勝で監督が投げさせず、そのまま敗退したことで話題になりました。監督は、登板過多によって投げさせる状態では無かった(故障を招く心配があった)と語っていました。

 プロに入ってからも、やや過保護気味に大事に扱われ育成されました。そして、3年目の今年は開幕から本格的に先発起用されました。すると史上最年少での「完全試合」を達成し、翌週は続けて8イニングまで一人もランナーを出さないのに交代し、過去、日米でも誰一人達成していない2試合連続完全試合という偉業が幻となりました。

 井口監督によれば、球が荒れてきて限界になっていた、と判断したようです。これから長い野球人生で、万が一故障のきっかけにならないよう投球数や疲れの状況を考慮したのです。試合の展開からしても、0-0で9回に入っても1点が取れそうにない展開でしたから、延長戦が見えていました。記録に拘れば10回以降も投げさせることになります、それを回避したのでしょう。昨年までの「9回打ち切り、延長戦なし」 であれば引き分けながら完全試合の期待もあったのですが。

 わが巨人はじめセリーグが、あのドラフトの年、佐々木君の指名を避け奥川(抽選外し)等にいったのは、佐々木が線が細いし「故障しやすいかも」と判断したようです。彼は、甲子園に出場できず奥川一人が目立っていたのです。セリーグ球団のように、育成に時間がかかる、とかちょっと選手としてリスクがあるとして未完成の高卒選手を指名しないというのは、結局は、可能性のある(伸びしろの有る)才能豊かな選手をパリーグに獲られて、弱体化したというのがこの20年来の傾向であります。松坂、ダルビッシュ、大谷などを見れば帰結は明らかなのです。

 佐々木選手は、すでにメジャーリーグも大注目しています。高卒選手なら入団8年で海外FA資格を取得できます。その前年にはポスティング が可能になります。あの大谷君もポスティングで移籍しました。これは入札によるので、選手への年俸も高騰し、日本の球団に移籍料が払われるので球団側にとっては1年前倒しで有力選手を放出した方が得だ、と考えるのです。ですから、商品価値が下がることが無い様、記録や試合の勝敗以上に、細心の注意を払って有力選手の体調管理を行うということになります。

 さて肝心の巨人です。昨日の時点で広島に勝ち堂々の首位であります。その要因は一にも二にも昨秋のドラフト・外国人獲得などの補強が例年になく、うまくいったせいです。過去10年以上、即戦力と言いながら全く役に立たないドラ1、2の選手がほとんどでした。その多くはくじを外したために、結果としてドラフト中位レベルの選手を獲得したことと、故障がちの選手が多かったことによります。堀田賢慎 ・吉川尚輝・鍬原・山崎伊織・平内・大田龍などは故障で試合に出られない、治療でシーズンを棒に振るということが多かったのです。

 ところが、こうした選手達のほとんどが今年は回復して出そろって、一人前に使えるようになったのです。吉川は、不動の1番バッターで走攻守に覚醒したように見えます。堀田・山崎も先発として使える見通しが立ちました。手術してから実質1年目なので、当分は間隔をあけて出すことになりましょう。また鍬原は、いまだ無失点、中継ぎとして無双の強い球を投げています。

 また、外国人助っ人のポランコとウオーカー両外野手が意外に日本野球に順応してレギュラーの座にいるということです。やや守備には不安がありますが、もう少し経験を積めば長打が打てる野手として貴重な存在になるでしょう。また、エンジェルスから来た投手アンドリースは実践的で試合が作れる先発としてローテーションに入って来ました。

 更に昨秋のドラフトが、近年にない大アタリであったのです。(ワタシは例年に比べたらまともな結果として評価80点)。一位指名した隅田は例によってくじを外しましたが外れ一位の「翁田 大勢 」が期待以上の球を投げる抑えの投手としてブレイクいたしました。正直ワタシはこの選手を知りませんでした。また、赤星は上背が無いのでドラフト1,2位指名されませんでしたが前評判にたがわず即戦力先発として十分な活躍をしています。

 というわけで、新戦力の台頭によって、今のところ首位の座にふさわしい戦いぶりであります。順調にいけば、今年の優勝は巨人で決まりですね(笑)
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