ジャッキー・チェン主演の最新作は、お得意のアクション・コメディ。
ジャッキーの役柄は、普段は黒縁眼鏡のさえない男ながら、実は情報部のエリートエージェント、ボブ。恋人のジリアンは3人の子どもを持つシングルマザー、しかも長女は出て行った父の連れ子といった複雑な家庭環境を持っている。
ボブはジリアンと結婚するため情報部員を引退するが、テロリストの秘密情報をジリアンの息子が偶然手にしたことから、ジリアン家族を守りつつテロリストとの対決が始まる。。
冒頭の情報部の基地では、子どもの頃の漫画やアニメに出てきたような、壁を押すとぐるんと回転するいかにもな仕掛けでスパイ用具が出てきたり、ボブの家もボールペンがスイッチになってコンピュータのスクリーンが出てくるなど男の子がいかにも喜びそうなシステムが出てくるし、スパイ七つ道具もスティックになるベルトや位置情報機付きの時計、指輪には極小のグラインダーがついている。悪役のテロリストも、凶悪というようりはちょっとおトボケが入りつつ、漫画やアニメから出てきたかのうようなステレオタイプな感じで笑いを誘う。
ジャッキーのアクションは年齢を感じさせない切れ味で、敵と闘うときもコメディタッチを忘れず安心して見ていられる。一方、迷子のノーラを見つけて垂れ幕にぶら下がりつつエスカレーターの手すりを滑り降りる場面など、日常生活でのアクションの方が意外な驚きがあって楽しめた。
テロリストもむやみやたらと人を殺すわけではなく、石油を食べるバクテリアを開発してロシア(これがまたいかにも!)以外にばら撒いて金儲けを企むなど、微笑ましい感じ。人も死なないし血も流れない、そして笑いどころ満載の、子どもも安心して見られる健康的なジャッキーアクションコメディ映画でした。
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6/7 渋谷ショウゲート試写室
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