まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

ミツバチの羽音と地球の回転

2011-03-12 23:24:28 | ドキュメンタリー(は~わ行)

中国電力の上関原発建設予定地である田ノ浦の向かい、3.5kmにある祝島。ここのひじき漁から映画が始まる。

漁業と農業で生計を立てる島の人たちは、上関原発の建設に当初から反対してきて、漁業補償金も受け取っていない。生物多様性の宝庫である田ノ浦は、祝島の漁民の大切な漁場になっている。原発建設の埋立で潮の流れが変わり、さらに原発が稼動すれば海水温を7℃も上回る温排水が毎秒190トンも放出される。海の生態系に影響が出るだけでなく、特産のびわにも風評被害が出るだろう。

原発に反対して、なおかつCO2も出さない持続可能エネルギーを利用しているところの代表として、スウェーデンの取り組みが紹介される。スウェーデンでは電力が自由化されていて、個人が“きれいな”電力を選ぶことができる。最北の町では集中暖房や風力発電などで、エネルギーを自給自足していて、原子力にも化石燃料にも頼らない持続可能な社会を作ろうと努力している。

核燃料の再処理工場がある六ヶ所村では、その目と鼻の先に風力発電の施設がある。風力発電は、モジュール化されているので4日もあれば建設可能だそうだ。

映画は祝島に戻り、平安時代から伝わる4年に一度の祭り「神舞」の模様を映した後は、原発反対運動の様子へ。島内で毎週月曜日に行っているデモ行進や、埋立許可を出した町議会の議決、埋立水面を区切るブイの敷設を実力で阻止する島民たち。

なぜ瀬戸内海が死ぬとわかっているのに中国電力と行政は上関原発を強行しようとして、マスコミは一切その状況を伝えないのだろうか。

そして昨日の地震で福島第一原発の1号炉が炉心溶融を起こした。まだ報道されてはいないが、相当高濃度の放射能が漏れている可能性がある。

今回の地震で被災した人たちの無事を願うとともに、津波、地震で犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。

真剣に、持続可能な社会について考えよう。

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