まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

郊遊<ピクニック>

2014-09-27 22:17:08 | 台湾映画(は~わ行)

台湾映画界の異才、蔡明亮ツァイ・ミンリャン監督の長編映画引退作。

台北の郊外に暮らす父親(李康生リー・カンション)と子供二人。父親は高速道路の下の道路でマンションの人間立看板となって日銭を稼いでいる。一家は貧しく子供たちは学校にも通っていないのだろう、巨大スーパーの食料品売り場の試食で空腹をごまかし、ドライブインのトイレにある洗面台をシャワー代わりにして手足や顔を洗う日々。スーパーの店員が変な臭いに気づき、冷凍食品ケースの中を確認するが異常はない。もしやと思い近くにいたイージンの臭いを確認して、スーパーの洗面所で髪を洗ってあげる。

キャベツの顔は、いなくなった母親を描いたものなのか。李康生がむさぼり食う様は異様ですが、色合いが地味で『西瓜』の鮮やかな赤とは対照的でした。

黒い染みだらけの部屋の出来事は、妻が出ていく前のことなのか、それとも舟の出来事の後のことなのか、よく分かりません。あんなに気味の悪い壁や天井をよくもまあ作ったなあ、と美術さんに感心ですね。

じれったくて不安になり、飽きていい加減にしろ、と言いたくなるほどの長回しにどんな意図が込められているのかうかがい知ることはできません。観客に分かりやすくとか、楽しませようという気持ちが一切感じられず、何とも難しくどう捉えたらいいか見当もつかない映画でした。

子役の2人、特に女の子の演技が上手いなあと思っていたら、何と李康生の姪で、男の子は甥だと解説で知ってびっくり。

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