中国映画らしい怪作。ちょっと徐克ツイ・ハークっぽい感じがあるかも。
崑崙山の奥地で工事と発掘調査をしていた人民解放軍(?)の部隊。紅衛兵っぽい歌や踊りは時代背景の説明なのか何かの皮肉なのか。大きな恐竜のような骨が発見された洞窟で謎の爆発が起き、ヤン教授を隊長とする調査隊が結成され、フー・バーイー(趙又廷マーク・チャオ)とヤン教授の娘で衛生兵のヤン・ビン(姚晨ヤオ・チェン)も志願して調査隊の一員となる。
調査隊は洞窟を抜け、雪山の中腹に出るが、そこで巨大生物の足跡を調査中に火炎蝙蝠に襲われ、フー・バーイーがただ一人生き残り、他は全滅した。
バーイーは北京へ戻り図書館勤務となるが、バーイーの元にヤン教授の過去の論文が次々に送られてきて、バーイーも魔族や妖魔塔、火炎蝙蝠について詳しく知ることになる。
数年後、崑崙山から遠く離れた別の場所でヤン教授とヤン・ビンが発見される。しかし、ヤン・ビンは記憶喪失の状態だった。そして荒野の中に作られた石油村が何者かに襲われて一夜で壊滅すると、749局の調査隊がヤン教授を連れて現地に赴くが、途中でヤン教授は失踪してしまう。
働いていた図書館の館長から、墓守人のことと自分が魔族を退治した王の末裔であることを知らされたバーイーは、749局の依頼に応じシャーリーと名乗る記憶喪失のヤン・ビンと共に、ヤン教授の捜索隊に参加する。。。
ショートボブの姚晨が可愛い!ちょっと趙薇ヴィッキー・チャオっぽいところがあるかも。石油村での捜索隊と魔族との対決は、バスや建物がうまく使われていて迫力あるアクションでした。ドラム缶に隠れてた道案内の老人には笑いましたが。
バーイーが働いていた図書館は、王の墓と繋がる結界みたいなものがあるのでしょう。図書館にいる限りは存在も気取られないみたいだったし。そこで再会した幼馴染がお笑い担当、こういうキャラが中国映画では必須なのかな?
ヤン教授が何を目的に妖魔塔の封印を解こうとしたり調査隊から失踪したりしたのかよくわかりませんが、ヤン・ビンにあんな秘密があったことで何かしら魔族に関する狙いがあったのでしょう。時代背景も改革開放が始まろうとするところで、それ以前とのギャップが楽しめました。
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8/16 シネマート新宿
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