まてぃの徒然映画+雑記

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60万回のトライ

2014-05-04 22:00:24 | ドキュメンタリー(は~わ行)

花園ベスト4という全国屈指の強豪、大阪朝高ラグビー部を追ったドキュメンタリー。

楕円球を追う高校生としての姿は、その他一般の高校ラガーと何ら変わるところはない。ただ彼らが民族学校で学んでいる在日朝鮮人である、という事実が他の高校生とちょっと違うところであり彼らのアイデンティティでもある。

朝鮮学校は各種学校という扱いのため、ラグビー部も創部してから長い間公式戦に出場できなかった。しかし大阪や全国の高校ラグビー部の監督、コーチを務める先生たちを中心とした尽力のおかけで、大阪府総体には1991年から、そして花園予選には1994年から出場資格を得ることになる。常翔学園(旧大阪工大高)や常翔啓光、東海大仰星など強豪が集う大阪で、大阪朝高も花園常連校となる。

グランドの一部が東大阪市の市有地で返還を求めて市から提訴されたり、高校授業料無償化が適用されなかったり、大阪府からの補助金が支給されなくなったり、いろいろと困難に見舞われてラグビー部員も街頭でビラを配ったり署名を集めたりする。

彼らの高校生活で独特だなあと思ったのは修学旅行先が北朝鮮!ということと、学校で学んでいるからなのか朝鮮語を話すこと。公式な場での挨拶は朝鮮語だけど選手同士のミーティングでは日本語だったり、意識して使いわけているのかわからないけど不思議な感じ。一年生歓迎会だったり合宿だったりでみんなで集まるときはほとんど焼肉なのは、いかにもです。

国際大会でオーストラリアかイングランドの相手にシャワールームで「お前は朝鮮人か」と聞かれて「そうだ」と答えたら、隣にいた韓国人から「違う、日本人だ」と言われて複雑な気分だったというエピソードは考えさせられましたね。

終戦後、朝鮮学校が創立される頃に在日朝鮮人と警官隊の衝突があり、15歳の少年が射殺された事件があったことを初めて知りました。戦後の混乱期だったり在日絡みだったりで、あまり大っぴらに報道されなかったりその後の検証が難しかったりしたのでしょうか。

ラグビーをしている限り彼らは普通の高校ラガーなんだけど、朝鮮学校の教育内容がわからないから高校無償化の問題などは判断に迷います。噂通り金日成や金正日の肖像画を飾っているのなら、やっぱり否定的に見ざるをえないし。でもきっと生徒も父兄も先生も、本当の願いは統一朝鮮なのでしょう。日本が朝鮮の植民地支配と真っ直ぐ向き合うためにも、今の北朝鮮の体制が何とかなってもらいたいものです。

ラガーマンがアホで脱ぎたがりというのは、万国共通です。在日ドキュメンタリーというだけでなく、ラグビードキュメンタリーとしても素晴らしい作品でした。

公式サイトはこちら

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