まてぃの徒然映画+雑記

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スポットライト 世紀のスクープ SPOTLIGHT

2016-05-14 23:54:54 | その他の映画(あ~な行)

今年のアカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した作品。ボストンの地元紙「ボストン・グローブ」が、神父による性的虐待とカソリック教会が組織を挙げてこの事実を隠蔽してきたことを告発した実話を描く。

大手全国紙「タイムズ」に買収された「ボストン・グローブ」に新しい編集局長が着任し、ゲーガン事件をさらに深く追及するよう特集記事「スポットライト」を担当するチームに指示を出す。「ボストン・グローブ」は半数以上の読者がカソリック教徒のため、ゲーガン事件の追及には及び腰だったが、取材を進めていくと次々と驚愕の事実が明らかになる。

神父個人の問題に加えて、そうした醜聞を隠蔽し告発した被害者に対しては示談で金を払い神父は教区を転属させるだけ、という子供への性的虐待を黙殺する教会組織の問題に切り込むべく、「スポットライト」チームは精力的な取材を重ねる。。。

さすがアカデミー賞、期待に違わぬ見応えがありました。物語のテンポやリズム感、題材に役者の演技とすべての水準が高く安定しています。「スポットライト」チームのボス、ロビー(マイケル・キートン)や女性記者のサーシャ(レイチェル・マクアダムズ)、編集局長バロン(リーグ・シュレイバー)、ロビーの上司ベン(ジョン・スラッテリー)など、それぞれが好演技を見せていて主演というよりはチームで動いているイメージをしっかり感じました。

ちょうど時期的に9.11の同時多発テロが入っているのも実際そうなんだろうけど、アメリカ人の考え方にいろいろ影響を与えただろうから象徴的です。東日本大震災も、いずれこんな感じで時代を映すシンボルになるのでしょうか。

神父が少年少女に手を出していたというのも、その数があまりに多くまた教会組織が事実を知りながら隠蔽していた、ということも驚きです。日本の破戒僧と違って厳格に独身を貫いているから、欲望を抑えられなくなり抵抗力が弱い少年少女に毒牙が向かうのでしょうか。聖職者という立場を利用した卑劣な犯罪は決して許されるものではありませんが、その発生率の高さから神父という仕組みそのものに制度疲労のようなものがあるのかもしれません。

そしてさらに罪が重いのは、そうした神父を辞めさせるでもなくただ転属させて被害を拡大させたカソリック教会の組織でしょう。組織防衛が念頭にあるため示談もありかと思いますが、そうした神父をただたらい回しにするだけ、というのは事なかれ主義のなれの果てなのか全く理解できません。

敬虔なカソリック信者が多いボストンという町で、多くの記者や従業員が地元でずっと、働いている中で、他所から異動してきたしかもユダヤ人の編集局長だったからこそ、あそこまで徹底的に記事にできたのでしょう。組織に何らかの変化を与える時に、外部の目や異質なものは必須ですね。

公式サイトはこちら

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