洪金寶サモ・ハンが主役を務めるカンフーアクション。何と黄秋生アンソニー・ウォンも華麗なカンフーを披露して、謝霆鋒ニコラス・ツェーの妹、謝婷婷ジェニファー・ツェーも主役で登場。
1980年、ヘロインの密輸を摘発したロン捜査官(洪金寶)は、アメリカの親族を訪ねたときにマダム・ローズが束ねるマフィアから襲撃されてその場にいた親族全員が惨殺、1人娘はさらわれて自身も瀕死の重傷を負う。
15年後の1995年、ローズの手口によく似た犯罪事件が頻発していた。捜査を担当するインターポールのサム捜査官(安志杰アンディ・オン)は第一線から身を引いていたロンを捜査チームに招き、ローズの組織を一網打尽にしようとする。ローズは女殺し屋を何人も育て上げ、世界各地で暗殺を繰りひろげていた。
女殺し屋のひとり、メイシー(謝婷婷)は台湾大学で学生をしながらローズの指示を実行していた。しかし、とある暗殺現場で素顔を見られた母子を始末しなかったため、インターポール、そしてローズの組織からも追われる立場になる。捜査の過程でメイシーがロンの誘拐された一人娘だとわかり、2人は対峙するが。。。
洪金寶と謝婷婷のカンフーを楽しみました。洪金寶は成龍ジャッキー・チェンとほぼ同じ年だからもう60歳、でもカンフーの動きには若いときと変わらないキレがあります。警察署内で安志杰との小手調べに始まり、養女の一人娘スキニーと料理のお皿を挟んでのやり取り、ラストではスキニーと背中合わせで戦い2人がかりの大技も繰り出します。
謝婷婷もラストで敵役セリーナと長い1対1の対決シーンがあり、力強いカンフーは迫力充分。ラストシーンでは黄秋生が出てきて、特別出演だから顔見せだけかと思ったら洪金寶親子とのカンフー対決があり、かなり本格的でびっくり。
敵キャラが意外なところに潜んでいたのも楽しませてくれました。大学の図書館でメイシーに言い寄るダサい男の子やメイシーのルームメイトまでローズの手先だったのは、監視役の狙いもあったのでしょう。虎の穴みたいな暗殺者養成所は、どこだこれ?とゲームの中の世界みたい。インターポールの2人も組織の手先かもしれないと最後まで気が抜けませんでした。
謝婷婷は次はアクション以外でも見てみたいですね。
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