まてぃの徒然映画+雑記

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のぼうの城 和田竜著

2014-05-19 22:40:32 | 読んだ本
 

今年の本屋大賞受賞作『村上海賊の娘』を書いた和田竜の作品で、野村萬斎主演で映画化もされているけど映画は見ていません。

関白豊臣秀吉の北条征伐の折、秀吉本隊は北条氏の居城、小田原城を包囲しながら、旗下の武将に関東各地の支城を攻略させていた。成田氏が守る忍城を攻めるのは、総大将石田三成が率いる二万の大軍。一方、五百の守兵で忍城に籠る成田方は当主氏長が秀吉側に内通し恭順の意を示していたものの、三成方の軍使、長束正家の侮辱的な態度に城代の「のぼう様」こと成田長親が闘いの意を示し、歴史に残る攻防戦が始まる。。。

武将たちの物語に共通することですが、登場人物の一人ひとりが漢を感じさせて魅力的です。忍城側は一の家老正木丹波に強力で武勇を誇る柴崎和泉、身体は小さいながら精一杯知略を巡らす酒巻靭負の3人はもちろん、甲斐姫や百姓のたへえたちも坂東武者の血筋を感じさせます。寄せ手側は、長束正家こそ器量の小ささを見せますが、石田三成は戦下手で子供っぽい青二才なところがありながらも、自分なりの正義に殉じて長親を認めるところはさすがの男気を感じさせます。

肝心要の長親は、不器用で何を考えているのかわからないようなぬぼーっとした大男でありながら、ほうっておけない独特の魅力?でひと癖もふた癖もある部下や領民の心を捉えています。丹波が感じた底知れぬ大器の片鱗は、水攻めを破るため一人田楽踊りをしに行くときの悪人になる、という顔や、城明け渡しの時の長束正家の難癖をあっさりとあしらうところで見られますが、それにしても当人が意識しているのかどうか。

緒戦で忍城の力を軽く見た三成側に、丹波、和泉、靭負それぞれが厳しい一撃を加えて退却させる様は痛快です。三成が秀吉の備中高松城の水攻めを経験して以来、自分もいつかやってみたいと思っていた水攻めをここで実行に移すのは、武功を焦り自分と秀吉しか見えていなかったのでしょう。戦場で周囲の人間の心を推し量ることができない様子は、後の関ヶ原の大敗につながるものがあります。

三回目の総攻撃が実行されていれば、忍城は全滅していたでしょう。小田原落城の方が早かったのは、偶然なのか必然なのか、小田原の支城が忍城以外すべて落城していたことも、忍城方の勇敢さを際立たせていました。
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